第97話 手駒の収拾 2
庭に出たゲルハルトに声をかける者がいた。
テオドールだ。
彼は日課の鍛錬中で庭に出ていた。
「よぉ、目ぇ覚めたみてぇだな」
「君は?」
ゲルハルトは酔いつぶれていて、テオドールが運んでくれた事を覚えていない。
知り合いのように声をかけられても反応に困ってしまう。
「あんだけ飲んでたらわかんねぇよな。お前さんを馬車に運んだのは俺だ」
「そうか、世話をかけたな」
礼を言ったゲルハルトに、テオドールは少し言い辛そうに頭を掻く。
「そんでよ、どういう立場なんだ? おやっさんの知恵袋だったら、やっぱ俺より上だろうし……。ジョシュアの兄貴と同じくらいか?」
話しかけるにも相手の立場がわからないと不安だ。
どんな態度で声をかけていいのかわからない。
同格ならばいいが、自分よりも上ならば一応口の利き方に気を付けなければならない。
しかし、戸惑うのはゲルハルトの方だった。
すでにゾルドの味方をする事を既定路線として話されているからだ。
「待て待て、その話は断った。私は奴の下には付かん」
「えぇ、マジかよ!」
テオドールは驚いた。
酒代も払えない男が断るとは思わなかったからだ。
待遇自体は悪くない。
仕える相手が魔神なだけだ。
「そりゃ、おやっさんは……。まぁ正体がアレだし、アレらしく残酷なところもあるし、近くにいるだけで命の危険を感じる事もある。けど、ヤバイ事に手を出すから、スリルには不足しないぞ。……んん?」
今は二人しかいないが、魔神という言葉を口に出すのは気が引けたので、アレと呼ぶ。
誰かに聞かれたら、これはこれで誤解を受けそうだ。
「ロクでもないな」
「まったくだ」
テオドールは笑い声を上げるが、ゲルハルトは笑えない。
笑っても良いのか判断に困る。
仲間ではないし、魔神という存在がすぐ近くにいるので笑えない。
何と言っても、目の前で罵倒したばかりだ。
殺される覚悟はできているが、必要以上にコケにするのは気が引ける。
「まぁ、金払いは良いし、待遇も悪くねぇ。てっきり引き受けるもんだと思ってたぜ」
ゲルハルトが断ったと聞いて、テオドールは気楽に話しかける事ができた。
自分よりも上ではないとわかったからだ。
断った以上は対等な立場。
客人として、最低限の一線を守れば問題ないと判断した。
「相手はアレだぞ。お前も正体を知っているんだろ? なんでそう思った」
「そりゃ、おやっさんがお前を見た時に”見つかった”って言ってたからな。一目でわかるほど優秀な奴なら良い条件を出されたんだろ? 断るなんて思わねぇよ」
「条件を出される前に断った。相手はアレだぞ?」
”魔神になんて仕える事なんてできない”
しかし、その思いはテオドールには共感されなかった。
「そりゃ俺には関係ない。今の天神の作った世界では、俺はスラム暮らしだった。そんな素晴らしい暮らしをさせてくれた天神に、せめてもの恩返しをしようと思っておやっさんに付いてるからな」
千年の戦争で魔神が勝っていれば、テオドールが生まれた時に良い暮らしだったという保証はない。
今の魔族のように獣人もどこかに集められて不自由していたかもしれない。
だが、テオドールはスラムで生まれ育った。
天神の勝った世界でも、不自由する者がいる。
そういった者にとっては、ゾルドが魔神かどうかというのはさほど重要ではなかった。
「そんな考え方もあるんだな……」
普通の家庭で生まれ育ったゲルハルトにとって、天神は絶対だ。
天神の教えによって、この世界は作られている。
彼は天神への不満なんて考えもしなかった。
プローインが魔神の味方をして潰された時もそうだ。
魔神を恨みこそすれど、天神に”事実確認をしてくれればよかったのに”と思いもしなかった。
”疑われるような事をした方が悪い”とすら思っていた。
だから、世の中に不満をぶつけたりせず、酒でやるせない気持ちを誤魔化していたくらいだ。
世の中から見捨てられた人の気持ちを、今になって少し理解できるような気になった。
「テオ、その人が兄さんの言ってた専門家か?」
声をかけてきたのはホスエだ。
家族とのコミュニケーションも重要だが、鍛錬も重要だ。
庭に出て来たところで、テオドールが見かけない男と話していた。
おそらくは、参謀として連れてきた男のはずだ。
今の内に話しておきたいと思ったホスエは声をかけた。
「そうです。兄貴、この人は……。誰だったかな?」
そういえばお互いに名前を名乗っていなかった。
「ゲルハルトだ」
「俺はテオドール。こっちはジョシュアの兄貴だ。スゲェ強ぇんだ」
「さすがに、その紹介はどうだろう」
あまりにも漠然とした紹介の仕方に、ホスエは苦笑する。
初対面の相手にする紹介のやり方ではない。
「アダムス兄さんの護衛隊長を任されているジョシュアです。あなたを歓迎しますよ」
”歓迎する”
その言葉にゲルハルトはやれやれと首を振った。
「なんで話を受けたと思われるのかわからない。相手はアレだぞ。利益があるから仲間になっているだけだろ? 君たちには命を懸けても良いという覚悟があるのか?」
「あるよ」
ホスエはすぐに断言した。
「僕は何度も兄さんに助けられた。テレサ……。僕の妻なんだけど、彼女も助けられた。まだその恩返しをするつもりだ」
「妻がいるのに、命を懸けても良いと?」
ホスエは力強くうなずいた。
「良いよ、一度くらい命を捨ててみせるさ」
言うまでもなく、命は一つしかない。
それだけの覚悟ができているという事だ。
ホスエは自分の事もあるが、命懸けの覚悟ができるようになったのはテレサの事件が決定打となった。
もし、ゾルドが居なければ、ホスエは誘拐殺人犯として殺されていた。
そしてホスエが死んでいれば、テレサは娼館に残ったままだ。
ゾルドが居て国に顔が利くからこそ、無罪放免になりテレサも助け出す事が出来た。
感情的にならず、テレサの身請けをしていれば別だ。
しかし、あの時のホスエはテレサを連れ出すという事しか頭に無かった。
その尻拭いまでしてもらい、心の底からゾルドへの恩義を感じている。
ゾルドが居なければ魔神降臨騒動が起きず、テレサどころか両親とも幸せに暮らせていたなどとは考えもしなかった。
「そうか、凄い覚悟だな」
ゲルハルトは魔神に命を懸ける者がいるという事に驚いた。
魔神は嫌われ者のはずだ。
それなのに、なぜここまで付いて行こうという者がいるのか?
もしかすると、自分の知らない魅力があるのかもしれないと、ゲルハルトは思った。
彼はゾルドが怠けている姿と戦う姿しか知らない。
少しだけゾルドに興味が出て来た。
しかし、素直にはなれない。
「良ければどんな出会いをしたのか話してくれないか? 服の修繕が終わるまで暇なんだ」
あくまでも暇つぶしとして話をする。
それが彼なりの妥協点だ。
魔神を罵倒してきたばかりだ。
その魔神との出会いや、何があったかなどの話を聞くのは気が引ける。
「いいよ。なら、屋敷に入ろうか。話が長くなる」
ホスエは快く引き受けた。
ゾルドはゲルハルトを仲間にしようとしている。
話をする事で、きっとゾルドのためになると思ったからだ。
良い事を話そうと、決意を固める。
「俺も聞きたいんでいいっすか? 普段の話とは違うのも出ると思うんで」
「もちろん、いいよ。それじゃ、ラウルも呼ぼう」
ゲルハルトのゾルド家滞在一日目は、ホスエ達との話で終わった。
”幼馴染で義理の妹を妻にする”というシチュエーションの話が一番盛り上がっていた。
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二日目、ゲルハルトはゾルドの正体を知らない者達を相手に話をした。
「旦那様かい? 良い人だと思うよ。金払い良いし」
「この前の一年分のボーナスはデカかったよなぁ」
厨房の料理人たちが口々にゾルドを褒める。
大金を稼いだ時に、ゾルドは使用人達に給与一年分のボーナスを支給した。
これは親切でも、きっぷがいいわけでもない。
ゾルドは人間の汚い部分を知っている。
日本で働いていた時に知ったのだ。
景気の良い話を聞いているだけで、自分も分け前を貰えると思い込む人種が存在するという事を。
同じ会社で働いているのだから、他人の大口契約で出た利益が自分のボーナスにもいくらか反映されると勘違いする馬鹿がいる。
そういった者は、自分がおこぼれに預かれないとわかると不満を持つ。
自分で努力もせずにだ。
恐ろしい事に、新入社員には一定の割合でそんな馬鹿がいた。
不満を持った馬鹿に何かされないよう、やむを得ずボーナスを支給しただけだ。
それが、使用人達には好意的に受け取られていた。
ゾルドが何を考えていたかなんて彼らは知らない。
金払いの良い雇い主として受け取られていた。
「料理も文句言わないよな」
「俺が前に働いていたところでは”今日は魚じゃない”って気分だけで皿を投げつけられたからな。金持ちとしちゃ大人しいよな」
「せいぜいが”もうちょっと濃くしてくれ”とかの味加減に関する注文くらいだったかな」
ゾルドは料理人にとって楽な主人だ。
彼等の作る料理は、レジーナに比べれば美味い。
少しの味加減の注文をするだけで、他に文句は無かった。
その時の気分で癇癪も起こさない。
仕えるには良い主人だった。
この事がゲルハルトを混乱させた。
魔神と知って付き従う者ならば、何らかの企みがあって魔神の事を良く言って、自分を騙そうとしているのではないかと思っていたからだ。
魔神だと知らずに働いている者まで良い人そうに言う。
魔神=絶対悪。
その考えに揺らぎが見え始めた。
「何か悪い事はないのか?」
「旦那様は特にないかな。それよりも悪いっていうと、ラウルだな。あいつが夜中につまみ食いしやがるせいで、朝食用の食材が無くなってる時がある。朝食用の食材はわざわざ分けてるってのに」
まだ若く成長期のラウルは、小腹が減るとついつい厨房に入ってしまう。
昼間は鍛錬で体を動かしているので、美味しそうな物があるとつい食べてしまうのだ。
そのお陰で予定していたメニューにできないこともしばしばあった。
注意もしているのだが、若者の食欲はなかなか抑えられない。
「いや、テオドールの方が悪い。あいつ、冷蔵庫のドアが半開きにしたままだからな」
この世界の冷蔵庫は、ドアにかんぬきを使う。
磁石を使ってしっかりと閉まるドアなどないのだ。
テオドールはかんぬきを閉め忘れる事が多い。
今のところは誰かが気付いているので問題は無いが、中身が腐ったりすると大変だ。
他の料理人も、その意見に同意する。
「今日のお菓子なに?」
そこへ、マルコが入ってきた。
ご飯は食べたが、燃費の悪い子供の体はまだまだカロリーを欲する。
つまみ食いをするために厨房に訪れた。
「今日はタルトだ。中身は出来上がるまで秘密だ」
「えー、それじゃなんかない?」
マルコの要求に、料理人は小さな燻製肉を取り出した。
「これを食べときな」
「ありがとう」
これはゾルドとホスエ夫妻が話した結果だ。
燻製肉なら、食欲を満たすだけではなく顎を鍛える事にもなる。
子供の食育について話した時に、つまみ食いをさせるなら燻製肉を出させようという事になったのだ。
「君がマルコだね」
「そうだよ、おじさんがゲルハルトさんだね」
ホスエからマルコの凛々しさと、ミランダの可愛さを語られていた。
それが無くても、この家に住む獣人の子供は二人だけ。
一目でわかっただろう。
「君はアダムスさんをどう思う?」
「なんかカッコいい」
大雑把な意見に、子供に聞くだけ無駄だったかなと後悔した。
「でも、そんなおやっさんの師匠になるんだよね。おじさんもスゲー!」
「師匠?」
予想をしていなかった言葉に、ゲルハルトは首を傾げる。
「だっておやっさんになんか教えるんでしょ? 師匠じゃん」
――魔神の師匠。
その言葉が頭に浮かんだ時、ゲルハルトの心の奥で何かが動いた。
彼にも功名心がある。
魔神の手下、魔神の手先……。
そんなものではなく、もっと価値のある肩書き。
それは甘美な響きだった。
「そうか、面白かったよ。ありがとう」
ゲルハルトは話を切り上げる事にした。
これ以上は、良くない考えに傾いてしまいそうだったからだ。
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朝食が終わった後、ゾルドは自室にゲルハルトを呼び出した。
「待たせたな、これがお前の服だ」
机の上には綺麗に畳まれたゲルハルトの服が置かれていた。
ゾルドが着れない事はないサイズだったので、自ら魔神のローブの機能を使い、修復作業を行なった服だ。
ゲルハルトが服を受け取ろうとすると、ゾルドが片手で服を押さえる。
「俺の部下になる気はないか?」
「無いと言ったはずだ」
ゲルハルトに拒絶されたので、仕方なくゾルドは服から手を離す。
しかし、ゲルハルトは服を受け取ろうと手を動かさなかった。
「何を考えている?」
「どういう意味だ?」
ゲルハルトの質問に、ゾルドも質問で返した。
「これからどういう行動をするつもりだ?」
その質問をゾルドは鼻で笑い飛ばした。
「それを言うと思ったか? 言いふらされても困るだろ」
「私の言う事は誰も聞かないんじゃなかったかな? それに、誓約書を書いたから誰にも話せない」
ゾルドが言った事だ。
自分は名士で、浮浪者の言う事なんて誰も信じないと。
なので、ゾルドは話す事にした。
部下にならないなら、どうせこの後死ぬ男だ。
冥土の土産に話してやってもいいと思ったからだ。
「ソシアに行くつもりだ。あそこの皇帝が俺の味方になりたそうだからな。ソシアの冒険者は強いらしいから、味方にできたら心強いな」
ゲルハルトは顔をしかめる。
あまりにも大雑把な計画だからだ。
「何を考えているのか……。名士なんだろ? だったら、それを利用して他の国の要人にも接触すればいい。なんでいきなりソシアに行くという考えになるのかがわからない。今ある社会的地位を最大限利用しろ。ベネルクス王家と面識があるなら、そこから人脈を広げていけばいい。なんでそんな短絡的に行動するんだ」
場当たり的なゾルドの計画に、思わず言葉が荒くなってしまう。
ゲルハルトにしてみれば、今のゾルドの居座る場所は魅力的だ。
魔神だという事で行動に制約はあるものの、天神側陣営に接触もできる。
そこから内部を食い散らかし、天神有利な状況をひっくり返す事だってできるかもしれない。
なのに、まともなプランもなく、ただ時間を浪費するだけ。
他人事なのに、頭が痛くなりそうだ。
「ならどうすればいい?」
ゾルドの問いかけに、少しばかり思案したゲルハルトが答える。
「屋敷の中にいた面子では駒が足りない。まずはここで仲間集めだ。ソシアには使者を送る事を考えた方がいい。いきなり押しかけても相手が困る。それに、ガリアに仲間を作れ。それも軍の有力者だ。今の混乱を乗り越えた時、国の顔になれるような奴がいいな」
ゲルハルトはそこから先、ガリアの支配者を影から支配するゾルドの姿を想像した。
ガリアとソシア。
エーロピアンの東西の大国がウィーンあたりで握手をする。
そんな事を考えると、少し楽しくなってきていた。
「なんだ、結構楽しそうじゃないか」
「そうだろうな。天神側陣営が切り崩されていくのを見るのは楽しいだろう」
「いや、お前がだ」
周辺国を敵に回したプローイン一国をどう立ち回らせるか。
そんな事を考えるのは楽しかった。
だが、今回は違う。
世界を相手に戦うというスケールの大きさに、心が弾んでいたのだ。
ゾルドに言われて、ゲルハルトは気付く。
――自分は仕えるべきだったのではないかと。
しかし、そんな事は口には出せない。
すでに断ってしまった。
それを覆す事はみっともない
場末の酒場で酔いつぶれて、いつか野たれ死ぬ。
そんな余生を送るだけだ。
「なぁ、俺の部下になるのが嫌だったんなら、俺の相談役になってくれないか? 魔神に協力するのは嫌だろうが、ほぼ対等な存在というのに興味はないか? ほぼ自由に様々な事を実行できる事に興味はないのか?」
ゾルドは逃げ口を用意してやった。
昨日、マルコから師匠という言葉に反応していたと聞いている。
”能力を評価し、プライドを満たしてやれば、こいつは転ぶ”
ゾルドはそう見抜いていた。
誰だって浮浪者として誰にも看取られずに野垂れ死になんてしたくない。
それに、この三日でゲルハルトは取り戻していた。
人間らしい生活の大切さを。
「興味は……、ある。……わかった、引き受けよう」
このままだと、ゲルハルトはプローインにいた一軍人として記録に残るかどうかだ。
しかし、魔神の相談役なら絶対に歴史に残るはずだ。
”悪名は無名に勝る”
生まれて来た以上は歴史に名を残したい。
そう思うのは誰にでもある事だ。
ゲルハルトは、そのチャンスが目の前にある。
欲望に負け、そのチャンスに手を伸ばしてしまった。
これが酒場に出会った頃のままなら、意地でも引き受けなかったはずだ。
荒んだ生活は心を蝕む。
だが、この屋敷でまともな生活をする事により、心に余裕が生まれた。
心の余裕が考える余裕を生み、考える余裕が打算を導き出した。
そのために、ゾルドは三日という期間を用意してやったのだ。
「歓迎する。皆にもちゃんと相談役として紹介しよう」
(気にいらないが、多分こいつは使えそうな気がする)
自分が大きな方針を決め、細部はゲルハルトに丸投げする。
いわば、ゾルドが大臣でゲルハルトが官僚だ。
どんな方針も、実行可能な形にできる者がいて動くことができる。
ゾルドは自由に動かせる手足を手に入れたようなものだ。
「まずは、今の状況と今までの行動などを教えて頂こう」
「もちろんだ」
今の資産や入手手段を聞き、ゲルハルトが頭を抱える事になる。
そして、ゾルドがしでかしてきた事を知り、引き受けた事を後悔する。
だが、そこまで話を聞いた以上、逃げられない事を理解していた。
話が終わる頃には、魔神はしょせん魔神なのだと、相談役になった自分の愚かさにうっすらと涙を浮かべていた。
それと同時に、通常の国家では取れない手段も使える喜びを感じていた
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