第22話 Elise-conversation-かんばせ-Genovese!2
全員は相手にしてられん。あの女傑の何が恐ろしいって部下も全員恐ろしく強いのだ。時間をかけて士気も実力も鍛えたんだろうが、おそらく何かしらブーストかかるスキルも持ってる。
武力にうるさい
とにかく、搦め手でいくしかない。
「腹を括れライ麦畑」
「
呼びにくいんだよ。なんだよ畑って。土地の名じゃねぇかよそんなの。
各個撃破の愚を犯さぬよう、
「た、たすけてぇーだワン。悪いニンゲンに手込めにされそうな所を、命からがら逃げてきたワン」
「「「「うひょー。な、なんたるセクスィーな乙女!!」」」」
作戦はこうだ。ライ麦畑こと癖歪み忍者のウサギ耳を畳んで結んでマフラーに隠し、髪色に近い耳と尻尾をその辺から毟ってつけさせる。あとは俺が手の平や舌先から
体毛とか鼻面とか、変装は無理があるだろうと読者諸兄は思うだろう。
しかし図書室のおねーさんの紹介してくれた書籍にもある通り、あいつら様々な毛並体型習性の仲間達がいるので、多少毛がツルツルだろうが鼻が湿って無かろうが、まあ、そういう品種の
彼らに重要なのは匂いなのだ。何事にも主に匂いで好悪を判断する。
だから彼ら女傑のパーティーメンバーにとって、今の癖歪み忍者はとびっきりのエッチな美少女なのである。
「て、貞操は大丈夫だったのかワン?」
「え、ええ、貞操もからがら逃れたワン。まだまだ若さをもて余した仲間がたくさんいるのでゴザワン。着いてきて欲しいでゴザルワン」
「「「「うひょー」」」」
「おい、罠かもしれん。慎重に」
「隊長は!女の子だから僕たちの気持ちがわからないのだワーン!」
「あ、待ちなさい!」
作戦成功。これで彼らの連帯は、身も心もズタズタに分断された。
彼らは様々な毛並体型習性の集まりだ。走るスピード、通りやすいルート、状況判断のクセ、それらを彼らパーティーの品種ごとで型に嵌めて考え、ハメ殺す。
まずは胴長短足の個体からだ。
狭い、
まず1匹目。
「こっち、こっちにもまだまだいるでゴザルン。入れ食いでゴザル」
「「「うひょー」」」
なんか罪悪感ハンパない。
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