第2話

『小学二年生の****ちゃんが車に轢かれて亡くなりました。運転していたーー』






 ーーいや、どんだけ謝んねんあんた。




 ランニングは順調だった。身体も精神もどんどん研ぎ澄まされていく感覚がする。そしてあの男の土下座も順調だった。


 やべえ。マジやべえ。どんだけ謝んだあの男。毎日謝らなければならない程の大罪だとすれば、それはきっともう謝った所で解決するようなものじゃないだろう。




 と自分自身おもしろおかしく処理しているつもりだが、正直かなり気味は悪い。


 分かるだろ。怖すぎるだろ。初日は驚きが勝った事である意味まだ良かった。だが継続されるといよいよもって不気味が過ぎる。


 そして一つの可能性。これは一番初めの時点で頭には浮かんでいたが怖すぎて封印した考え。




 ーーあいつ、幽霊じゃね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る