第14話 喧嘩屋目覚める

 こんにちは。


 実はわたし、喧嘩屋なのです。


 もちろんですねえ、朝倉未来選手に喧嘩を売ったりしませんよ。田中聖より先に逃げ出します。というか名乗り出ません!


 わたしが闘いたくてウズウズしてしまうのは無能なクセに威張っている奴らです。


 大体そういう輩は虚勢を張っているので、人相見の許劭の愛弟子であるわたしには輩たちの内面の無能無策といやらしさと怯えが見えてしまうのです。


 考え方を変えると、わたしが「弱い者いじめ」をしているようにも見えるでしょうが、輩たちはある程度の権力を持っており、一方のわたしは何者でもない、一歩間違えたら井森美幸のキャッチフレーズのようなちっぽけな存在ですのでこの喧嘩は『窮鼠猫を噛む』いや、ちょっとニュアンスが違うなあ。やっぱり『心の猛獣が暴れ出す』と言う感じですかね。


 いき過ぎた正義感かもしれません。逆に周囲に迷惑をかけるかもしれません。でも、もう檻から放った猛獣は元に戻せません。


 実はTwitterを見ていたら、知り合いの書店の店舗に出ていない店舗本部の輩が『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』などという書籍を紹介していたので、今回わたしはプチンと何かが切れました。知り合いは現在週4遅番で、唯一の早番の日は「仕事が終わらん」と言ってタイムカードを退社時間定刻に押してから閉店までサービス残業しているのです。完全に労基法違反です。しかし、上層部が「残業をしてはいけない」と言うお達しを出しているそうなので残業申請ができないのだそうです。

 わたしだったら仕事を残してとっとと帰りますけど、知り合いは根が真面目というか愚直な人なので仕事を残せないようなのです。

 知り合いの仕事のやり方に非効率的な部分があることもわたしは感じるのですが、あまりにも酷い労働環境をいつまでも放置している上層部に対する怒りを部外者のわたしは感じているのです。

 それで利益が出たと言っても、粉飾に近いですよね。未払い残業代を店の社員がみんなで請求すればいいのに。あの会社には労働組合がないのです。劣悪の極みですよね?


 おそらく、店頭でなく裏方にいる店舗スタッフ社員は定時で帰っているのだと思います。店舗なんちゃら室とかマーケティングなんちゃら室の社員たちです。みんな社長さんのお気に入りです。通称『喜び組』と言います。その人たちはきっとヒマだからこそ、一日に何回もTwitterやInstagramを更新して「これがわたしの仕事。はい終了。お疲れさまです」なんて呑気にやっているのだと思います。わたしは、ヒマなら店舗の手伝いをしろ! と言いたいのです。だいたいそう言う人がクリスマス繁忙期に手伝いに来てもプレゼント包装一つできなくて、余計なクレームを作ってくれるだけだったのですがね。


 書店というのは「本を売る」人が一番偉いと思うのです。お金を直接稼ぐのですから。もちろんスタッフでも経理や売掛管理などは専門職でとても大事ですけれど、店舗なんちゃらとかマーケティングなんちゃらなんて肩書きの奴らなど椅子に座っていないで店舗で兼任として店に出ながらやればいい。何か本業である商売の基本を忘れているのが知り合いの勤める『老舗書店』と言う名に胡坐をかく無能上層部たちです。


 そんな輩が『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』なんて書籍をSNSで紹介していたので「まずは自分の会社をそうできるように改革しろ!」とアタマに来たので言論たるTwitterにイヤミを連発してやりました。

 ホント、商売において一番重要な仕事がなにかわかっていないんですね。

 一族経営の弊害。書籍を毛嫌いして雑貨やレストラン業に力を入れるお坊ちゃん社長くん。あと数年かで、あの会社は倒産するか日販に吸収されますよ。リブロの二の舞、三の舞?

 これは予言ではありません。単なる予想ですけどね。ははは。


 さようなら。

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