第20章―消せない罪―5
好奇心と結果。実験と成功。
それだけが私の心を突き動かしていた。
ただそれをするべく、私は天使から人間に成り済まして地上へと降りた。もうその時には、自分が誰だかさえも忘れてしまっていた。自分の目的さえ遂げれば誰でも良かった。これは私だけの秘密の実験。そして、残酷で悲しい物語りを自らの手で造り上げた。その結果、私は大切なものを失った。そして、その代わりに「罪」と「罰」だけが私に残された。
そんな簡単に見つかるとは思っていなかった。
だが、私は見つけた。美しい聖女を――。
人間が美しいと感じたのは後先にも彼女だけだった。彼女は金髪に青い瞳が似合う、とても美い女性だった。そして、心が清らかな聖女そのものだった。彼女は皮肉にも私と出逢った事で運命を狂わされてしまった。
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