第18章―虚ろな心―4

「激しいのが好きか?」


「えぇ、もっと激しく私を抱いてちょうだい…――」


「ああ、言われなくても激しくしてやるよ……」


「ぁっ…ああっ……!」


 彼女を下にすると、そのまま強引に中に入って来た。リーナはさっきよりも身体が敏感になった。中に入ると、そのまま腰を前に激しく突いた。リーナは彼に激しく抱かれるとシーツを掴んで乱れた。


「だ…だめ…! そんなに激しくしたら、またあたし……!」


「激しいのが好きって言ったじゃねーか? もっと奥まで突いてやるよ。こうやって俺に中を突かれるのが好きなんだろ」


「ンっ…! あぁ……! あっ…あっ……! ハ…ハルバート、もっと…もっと突いて……! あたしがあたしで、なくなっちゃうくらいに…――!」


 彼女はシーツを掴みながら呼吸を荒くさせて乱れ狂った。開かれた体に快感の波が押し寄せる。


「リーナ、一人で乱れてヨガって本当厭らしいな。でも、アンタのそう言う厭らしい姿は堪らなく綺麗だ…――」


「ンン…!」


 激しく抱かれる度に虚ろな瞳で乱れながら切ない喘ぎ声を出した。背中に両手を回すと、彼女は彼にしがみついた。


「っ…あまり締め付けるなよ」


「だって気持ちいいんですもの…。こんなに激しい人は貴方が初めて……」


「そうか?」


「ええ、そうよ。だからもっと、私に触ってちょうだい……」


「アンタに体ごともってかれそうだよ…――」


 激しく求めてくる彼女に、彼はさらに腰を突き上げた。リーナは快感が絶頂に達すると再び身体をビクビクさせた。


「っ…イッちゃう…! また…! ハルバートっ…!」


「イけよ。何度でもイけ。その度に熱いものをお前の中に出してやるから――」


「ンンっ……!」


 リーナは激しく抱かれる彼の腕の中で微かに愛を感じていた。その一瞬の刹那的快楽に男女は互いに溺れた。




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