私のロジト
野坏三夜
第1話
私は何故かガタゴト揺れる馬車にいる。
なぜ? 甚だ疑問である。
どうにも理解が追いつかず、首を傾げていると
「教主様、しっかりなさってください」
と右の女の子。
「教主様、ロスタ教を広めて参りましょう!」
と左の騎士。
……え、テンション大分違くなぁい? 不安しかないよ?
それでも馬車は進んでいく。ツーンとしている女の子と、にっこにこの騎士と共に。私は運命をいよいよ諦めた。
どうやら私は教主になるようです。
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