4話 出会いは1通のメッセージ

 雅虎まさとらからの依頼である、孤高の女子高生こと琴坂ことさかさんについて調べていた。

 全く情報を掴めなかったけど、あるSNSのアカウントを教えてもらった。

 その人によると、琴坂さんと仲の良い友達とのこと。

 僕はこの人に一縷の望みをかけてメッセージを送った。


『はじめまして、のぞむと申します。

 あなたの同級生のさよさんから紹介して頂きました。突然の連絡をお許し下さい。

 今、お時間宜しいでしょうか?』


 すると秒で返ってきた。


『はじめまして、つばめといいます!

 さよっちから聞いてます!

 どうかしましたか?^^』


 フレンドリーな印象を抱いた。

 リアルでもフレンドリーな気がした。

 早速、丁寧に説明した上で、琴坂さんについて聞いてみた。

 するとつばめさんからこう返事がきた。


『本人に聞いてみて。大丈夫、あなたは物腰が柔らかいからきっと素直にあの子は言うはずだよ。何かあれば連絡ちょうだい♪』


 なるほど。さすがは親友さん。

 ずっと見てきたから、琴坂さんのことを理解しているのだろう。


『分かりました、ありがとうございます!』


 これで僕は、つばめさんとは終わると思っていると。


『どういたしまして!ところで、のぞむくん、もっとお話しませんか?^^』


「えっ?」


 思いもよらない展開。少し驚く。

 まあ、話すは好きだし良いかな。


『良いですよ♪』

『ありがとう!ではタメで話そう!』


 本当に明るい人だなと思った。

 そんなこんなで、やり取りしていくと、いつの間にかほぼ毎日会話するようになっていた。

 これが1通のメッセージから繋がった、僕とつばめちゃんの出会い。

 それから実際に会うと、とても綺麗な美人な女の子だった。

 この時の僕は、彼女には不釣り合い、友達止まりで終わるのだと思っていた。

 だが、そんなことはない。

 ずっと一緒にいられる関係になるなんて、夢にも思っていなかった。


 紹介してくれたさよさんと、出会いのきっかけを与えてもらった、みぃちゃんと雅虎に感謝して。

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