5話 お話の前に

 ファミレスで寛ぎながら待つ。

 そろそろだと思うけど。

 SNSを利用していて、いきなり見ず知らずの人からのメッセージは驚いた。

 事前予告はあったから開いては見たけれど。

 その事前予告をしてくれたのは、さよっちこと与謝野よさのひめちゃん。

 中学の同期生で私とみやびと同じクラスで、割りと仲の良かった方の子である。

 そのさよっちから『雅ちゃんのことを聞きたい男の子がいるんだけど、アカウント教えても良いかな?』という連絡があり、私は怪しいと思ったけど、雅にとって悪い人なら説教しなきゃ!なんて思って許可した。

 後日『その内ダイレクトメールあるからね』という連絡がきた。

 私はすかさず『その人はどんな人?』と聞いてみたら『とても可愛い子だよ。優しいし』と言っていた。


 

 


 勝手に想像していた人相の怖い人物が崩れた。

 数日後、ダイレクトメールがきて、見てみると丁寧な文章だった。

 だから私は興味が沸いて、やり取りをした。

 メッセージから伝わる癒しに、会いたくなって、会うことにした。

 まだかなーと待つと、お店の自動ドアが開く度にお客さんを見ていたけど、今 来た男の子2人はもしや…。


「貴女がつばめさんですか?」

「あら、もしかして挑夢のぞむちゃんかな?」


 さよっちの言う通り、可愛くて優しそうなマスコット君だ。

 雅と雅虎まさとら君の力になるためとはいえ、2人のおかげで挑夢君に出会えたのだ。

 もちろん、事前予告してくれた姫ちゃんにも感謝だ。


 雅と雅虎君が上手くいけば、これから楽しい日々になると思うとワクワクしていたのだった。

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