第34話

「…というわけ。分かった?」

「だいたいは、はい」


 挑夢のぞむが俺の隣にいて、対面には…。


「超ヤバいから、悩むねー」


 文化祭の時に、手伝ってくれ平柳ひらやなぎさんが真ん中にいて。


「知らなかったわ!」


 向かって右に何故か宮司みやじがいて。


「ジ・エンドよ、どーしてくれんのって感じ!」


 向かって左に副会長の杏子きょうこ先輩がいる。


「女の子3人、みんな元気だね~」


 あっけらかんとしている挑夢。

 呼んだのは副会長と平柳さんの2人。

 宮司は平柳さんと遊んでいたから、くっついて来ただけ。


磯辺いそべ君に

「「はい」」


 “さとちゃん”てのは、宮司の下の名前。


「2人は知ったからには、いざという時に助けて欲しいの。お願い!」


 杏子先輩が俺と宮司に頭を下げた。


「顔を上げて下さい先輩!」

「何でも協力するんで!」


 バリバリ強権政治やってる人に、頭を下げられると、申し訳ない気持ちになる。


「杏子ちゃん、この2人、結構凄い事を起こすかもだから、大丈夫だって~」


 甘い物を食べたからなのか、いつもより機嫌が良い挑夢。


「先輩、良いアイデアを出してくれそうだし、良いと思いますよー!」


 平柳さんは本当に明るいな。


「のぞむぅとつばめんが言うなら…なんか元気出てきた!」


 ちょこっと変わった呼び方する人だな先輩。


「このどん詰まりを打破して、あの子の掌の上から脱出するから、みんな着いて来てよ!」


 カッコイイ台詞、ヤバいんですけど!


「「はーい!」」


 挑夢と平柳さんは可愛くお返事。


「分かりました先輩!」


 やる気満々の宮司。


「がってんしょーち!」


 俺もその波に乗った。


「んじゃ明日、生徒会室をまた使うから、のぞむぅはつばめんとのリモートよろしくね」

「準備して待ってるねのんちゃん♪」

「任せて~」

「磯辺君と里ちゃん、明日からよろしく!」

「「はい!」」


 こうして新たに加わることとなった。

 雅虎まさとらが籠絡される前に、琴坂ことさかさんと仲直り出来るように!

 それまであと少し我慢してくれー…。

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