第33話
この俺様が何故、挑夢と放課後一緒にいるのか。
それは、密かにクラスで議題に上がっている案件について、こいつなら知っていると読んで、声をかけた。
これは話の内容によっては、大逆転劇になるだろうと、根拠のない自信に満ちていた。
ショッピングセンター内にあるフードコートに男2人でいた。
「それでなぁに?」
甘いチョコバナナパフェに舌鼓をしている挑夢。
可愛いやっちゃな。
「なぁ、全部吐け」
目的を果たさんと。
「えっ?なにを?」
目をまん丸にしてキョトンとする挑夢。
「とぼけんなや!
力強く言った。
「おっとぉ…」
仰け反る挑夢。
「渋んな、奢んないぞ」
脅しも厭わん。
「それはやだ!」
さすが甘党。
「だったら今すぐここで余すことなく言え」
「どうして?」
「クラスメイト全員、心配してんだよバカ!」
「あれまぁ…」
「さっ、言え」
すると挑夢はスマホを取り出して、凄まじい早さで操作。
「ふぅ…」
一息吐くと。
「長くなるけど、時間は大丈夫?」
「なめんなや、門限ねーから大丈夫だが…まっ遅くても夜10時までだな」
「そんな真っ暗な時間帯にはならないから~」
てことは?
「良いよ、話す。でもその前に助っ人を呼んだからその人が来たら話すね~」
おっしゃー!
「とんでもないのか?状況的に?」
「うん、ヤバいを通り越して、終了が見えてるからね~」
「なるほどなぁ」
「助けてくれるなら、お願いしたいなぁ」
「もちのろん!」
その為に、俺はここにいるんだ。
俺にとって、
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