回想 幼馴染みの会話
幼稚園児のまさとらくんとのぞむくん。
「のぞむくん、一緒に遊ぼう?」
「いいよ~、遊ぼうまさとらくん」
いつの間にか、1つ上のきょうこちゃんとまさみちゃんが加わった。
「きょうこも一緒に遊びたい!」
「まさみもだめ?」
「「ふたりともいいよ、遊ぼう」」
ある日の会話。
「ねえ?まさとらくん」
「なあに?のぞむくん」
「好きな子いる?」
「いるよー」
「だれ~?」
「きょうこちゃんでしょ?まさみちゃんでしょ?あと、なっちゃんに、ゆうちゃんに」
「いっぱいいるね」
「だめなのかな?」
「大人はそうらしいよ~」
「ふーん」
※
小学生の頃、夏休み。
「のぞむ、今日もカブト虫を捕まえようぜ!」
「また~?あきたよ~」
「ほら行くぞ!」
「え~」
「あたしも行くー!」
「まさみもー!」
「男同士で行きたかったのに、しょーがねーなー」
「結局、4人だね~」
※
中学生の頃、突然の出来事。
「好き、私と付き合って
「でも…」
「内緒にすれば良い」
※
壊れてしまった。
修復は出来ていない。
仲の良かった4人は、1人を除いて、“幼馴染み”という彼らにとって特別な関係は続いていた。
そして、高校生。
再び、壊れようとしていた。
仲良くなって信頼関係が強固になるのはゆっくりでも、関係が拗れるのはあっという間。
恐い話だ。
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