【コミカライズ原作】『狼公爵』との結婚を押しつけられました—勘違いな『忌み子』は、とけるほどに愛されています。
七瀬みお@『雲隠れ王女』他配信中
プロローグ——
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——エヴリーヌ先生。
天国でも、笑っていらっしゃいますか?
どんな時も明るく笑顔でいればきっといい事がある。先生がそう教えてくださいました。
私は、相変わらずです。
でもいつか先生のような、太陽のような
窓の外も、私が寝ている場所も。
氷のように冷たいですが、心の中だけは、先生の優しい面影とあたたかな言葉で満たされています。
先生が屋敷に来られなくなってから、エレノアが荒れているんです。
エレノアも先生のこと、とても慕っていたから。
心の辛さと先生を失った寂しさを、他にぶつけるところが無いみたい。だから私が受け止めてあげなくちゃ。
先生はおっしゃっていました。
リリアナはお姉ちゃんだから、お母様の代わりに、いつもエレノアの太陽でいてあげてねと。
『あなたの髪と瞳の色は、錆びた鉄の色なんかじゃない。先生の大好きな、グルジアの海に沈む夕陽の色。一日中一生懸命に働いて、疲れきった人たちを癒す色。だから先生は、リリアナの髪と瞳の色が大好きなの』
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