第三部 幸せに向かって
#36 セージの本気
ねーちゃんがキヨカに過去の話を告白した翌週の土曜日。
昼間、キヨカの部屋で過ごす。
『ぷヨカさんや』
「ちょっとぉぉぉ!!! 今、なんて言いました!?」
『え?普通にキヨカって名前呼んだだけだよ?』
「うう~ん、おかしいなぁ、確かに今、体形をディスったあだ名に聞こえたんだけどなぁ」
『気のせい気のせい、ところでぷヨカさんや』
「ほぉらあぁぁぁぁぁ!!! ぷヨカって言ったよ! おなかがぷよぷよって言いたいんですか!? 女の子にそういうこと言うのってどうなんですか!?」
『気にすんな、俺はキヨカがぷよってても全然OKだよ? むしろ、おっぱいもっとぷよぷよになって欲しいくらいだし?』
「おっぱいですか! またおっぱいですか! セージくんはおっぱいしか見てないんですか!」
キャンキャン喚くキヨカを左手でガシっと抱き寄せ、右手で顎を抑えて『そんな訳ないだろ』と言ってキスして黙らせる。
キヨカは「はぅ♡」と一瞬だけ動きを止めたが、再び喚きだす。
「き、キスで誤魔化そうったってそうはいきませんよ!」
『じゃあ試してみようぜ、キスで大人しく出来るかさ』
そう言って再びキスする。
お互いヨダレまみれになるくらいグチョグチョでデロデロなキスを。
ついでに右手でおっぱい揉みながら。
次第にキヨカは目を閉じて身を任せるように力が抜けてきたので、唇を解放する。
『どう? 本気のキス』
「・・・・・もう1回♡」
ふっ、勝ったな
チョロいぜキヨカ
再びグチョグチョでデロデロを始める。
キヨカは両手を俺の首に回して抱き着いてくる。
すでにキヨカの鼻息はムフームフーと荒い。
しばらくしてから唇を解放する。
お互いの唇同士が糸を引く。
完全に堕ちたキヨカはトロンとした目で俺を見つめ
「ふぅ♡ セージくん、しゅき♡」
『ところで、ねーちゃんの昔の友達に会う話なんだけど』
「んな!?・・・・このタイミングでいきなり真面目な話に持ってかないでよ!!! 超トロけてるのに梯子外される私の身にもなってよ! 鬼畜!!!」
『あぁ、続きは後でな。 そんなことより、ぷよさんや、ねーちゃんがユキさんの電話番号調べて俺預かってるからさ、後でかけてみない?』
「ぷ、ぷよさんって・・・もう”よ”しか残ってないよ!」
その後、俺は真面目な話を続けようとしたが、完全にスイッチが入ってしまったヨダレまみれのキヨカに押し倒されて、相談が出来なかった。
まぁ、先週キヨカに「可愛がって貰いますからね♡」って言われてたし、しょーがないよね。
なんだかんだと今日も、俺とキヨカは平和だ。
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