#08 大福で私のハートを鷲掴み!
東雲くんがウチに遊びに来てくれることに!!!
正に、捨てる神あれば拾う神あり!
マサくんにケーキ盗み食いされたときは、どうしてこうなった・・・って涙が止まらなかったけど、今思えば結果オーライ!
それにしても東雲くん、やっぱり何でもお見通しだし、私の事、凄く
東雲くんと一緒に居ると、どんどん好きになっていく。
好きが天井知らずで、もうこれ以上好きになったら、私どうなっちゃうの!?っていうくらい。
私が落ち着いてからも東雲くんは、私のことを心配してくれて、これからのことを色々考えてくれた。
マサくん・・・ってもうこの呼び方止めよう。
東雲くんが
私は教室に戻ると、早速いつも一緒に居るサっちゃんとクミちゃんの二人を廊下に連れ出して、誰のためにケーキを作ってきたのかとか、
私の話しを聞いて、二人とも今まで面白がってカラかっていたことを謝ってくれて、これからは
そして、家に帰ってからはママにも今日あったことを全部話した。
元々ママには、色々相談に乗ってくれた東雲くんへのお礼の為にバウンドケーキを焼いていたことは話してあったから、渡す前に今朝
そしたらママは私以上に激怒して、
ママはそれ聞いた途端、コロっと態度変わって「じゃあ、ケーキももっと美味しいの作らないとね! あとおしゃれもバッチリ準備しておかないと! いっそのこと勝負下着、買いにいこっか?」と私以上に張り切り出して、ママの暴走を止めるのにひと苦労した。
そしてそして、土曜日。
東雲くんがウチに来る日。
この日は朝早く起きて、シャワー浴びて、この日の為にママに買って貰った服着て、少しお化粧もしてみた。
午後1時に来る約束だったけど、もう10時くらいから落ち着かなくて、自分の部屋を何度も掃除機かけたり、玄関を掃き掃除したり、鏡見ては前髪が気になってハサミ取り出して切ろうとしてママに「早まったらダメよ!それ絶対失敗するパターンだからね!」と止められたり、ずっとソワソワしていた。
そして1時5分前
インターホンがピンコーンって鳴った!
ダッシュで応答に出ると、待ちに待った東雲くん!
鏡で髪型もう一度チェックしてから、玄関開けて出迎えると
『私服初めて見たけど、鈴宮さんってお洒落なんだね? 落ち着いた雰囲気の鈴宮さんによく似合ってるよ』って!
もうダメ・・・
鼻血出そう・・・
東雲くんが私のこと、可愛いって言ってくれた!(可愛いとは言っていない)
ホントは「私服の東雲くんもカッコイイよ!」って言いたかったけど、顔が熱くて東雲くんのこと直視出来ず緊張しちゃって、なんとか家の中に案内するのが精一杯だった。
それでも、ママと挨拶してくれて、東雲くんもリラックスしてるのが分かると、ようやく私も普段の自分を取り戻せた。
と思ったら、東雲くんのお土産が!!!
なんと、私の大好きな大福! アンコ大好きなの、なんで分かったの!?
これも愛の力!?
東雲くん・・・どこまで私のハートを鷲掴みにすれば気が済むの!?
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