第11話 こうして、俺は彼女と始まった
第11話
指輪を拾い、指に填めると闇が消え去っていく。
そして、気が付けば元の場所へと戻っていた…
「はぁ、疲れた…」
「ふふ、お疲れ様だね。」
「全くだ。…でも、ありがとう。よく解らんし、自分でも不思議に思うが、前に進めそうな気がするよ。」
「私は何もしてないし、出来なかったんだけどね…」
と、彼女は肩をすくめる。
まぁ、それはそうだが…
…それでも。
「アンタは俺に彼女の事を教えてくれた。そうじゃなきゃ、この結末は無かったろ。」
心の底から、そう思う。
感謝してもし切れない。
まぁ、でも…
「じゃあ、帰るわ。ありがとうな。」
「うん。じゃあ、また明日ね♪」
「ああ。また明日、って…」
えっ、これでもう終わりじゃ…
「何をポカンとした顔をしてるの?」
「いや、もう俺に付きまとう理由は無くなっただろ?もう俺と関わる事は無いかと…」
「ふふ、それはない!」
うわっ、ドヤ顔しやがったぞコイツ…
普通に可愛いのが何か腹立つな…
「何でだよ…」
「私は貴方に興味深々だし、君にはまだ死相や女難の相が見える!まぁ、ぶっちゃけると、面白そうなんだよね♪」
おい、どういう事だそれは?
俺に死相や女難の相があるなんて聞いてないんだが?
ていうか、コイツ面白そうだからって…
「だから、これからも宜しくね!」
「…はぁ、もういい。解った。お前の興味が尽きるまで精々付き合ってやるよ!」
と、言ってやった。
まぁ、俺も面白そうだ。
その分、色々な事に巻き込まれそうだが…
そして、ふと気が付いた。
「そういやさ…」
「ん?何かな?」
「お前、何で名前なんだ?」
「あっ!そう言えば、お互いに名乗ってなかったね…」
はは、こんな目に合ったのに名前を聞いていなかったとか、本当にウケる話だ。
「俺は霧崎 竜馬。お前は?」
「私は金剛 キラリ。これから、宜しくね♪」
こうして、俺と彼女の物語は始まった。
この後、様々な事件に巻き込まれるのだが…
キラリルート
プロローグ『こうして、俺は彼女と始まった』
完
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…おっと、それは未来のお話でしたね。
「はい、此処でキラリちゃんの物語は始まるのでした!パチパチ!でも、此処で終わりです!続きは劇場版で!」
なんて、某破壊者の真似をしてみたり?
いや、良かった。
これだけが癒やしなんですよ。
他の奴等は気持ち悪い奴等ばかりで…
はーちゃんの苦労が忍ばれます。
まぁ、はーちゃんも似た様な物だけど…
さてさて、次は…
うわぁ、これは酷い。
ふふ…では、次の物語をお楽しみください。
続く
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