番外編4 世界を滅ぼす純愛な闇

番外編4


気が付けば、リュー君が私の胸の中で死んでいた。


えっ、嘘…


どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして?


何でリュー君が死んでるの?


「嫌だよ、死んじゃ嫌だよリュー君…」


絶対に許さない、リュー君を殺した奴は必ず見つけ出して地獄に落とす。


…待てよ?リュー君はもうこの世界に居ないのだ。


なら…


「この世界を滅ぼせば良いのでは?」


リュー君を殺す世界なんて要らない。


リュー君が死ぬ現実なんて必要ない。


リュー君が笑って過ごせる未来を消し去った星なんて消え去れば良い。


「もしもし、濱崎君?計画変更だよ。これからは世界を滅ぼそう♪」


さぁ、弔い合戦の始まりだ♪


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あれから数十年経った。


順調に世界は滅びていっている。


洗脳した種馬達が仲間を広げ、世界を繋いでくれたお陰だ。


本当なら世界にリュー君を知らしめてやる存在だったのに、本当に残念だ。


「レジスタンスも頑張るねぇ。もう、滅びの道しか残されてないのに…」


些細な抵抗は続いていたが、それが滅亡するに時間はそう掛からないだろう。


無駄な足掻き程、滑稽な物はない。


「そろそろ仇は取れるよリュー君…」


最近聞いた話だが、私は女神扱いされているらしい…


バカバカしい…


神様はリュー君の方だ…


私はその柔順な信徒でしかない。


「まぁ、そんな愚かな奴等ももう少しでさよならだ。リュー君の意志のままに、私は頑張るね。」


そう呟いていると、ドアを突き破る音が聞こえた。


おや、お客様かな?


「父さんの仇を撃ちに来たぞ、雨崎 朱里!」


父さん?


…ん?この子……


ああ、リュー君の息子君じゃん、久しぶり♪


でも、私が仇?


可笑しな事を言うね、私はリュー君を殺してないよ?


「でも、付き合ってあげよう。リュー君が残した唯一の大切な宝物だからね。」


世界は滅ぼしても、この子だけは生き残らせてあげよう。


そして、私と彼とでこの星の最後を過ごすのだ。


ふふ、楽しみだね…


「さぁ、何時でも掛かって来なよ。でもね、此処から先は私の独壇場セカイだよ?」


続く

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