クラスで魔王と恐れられている俺、実は人気小説家兼声優でした!!

黒鉛

第1話

俺こと、『麻桜流』が中学生だった頃、俺は、痴漢の冤罪にあった。俺は確実にやっていなく否定もした。だが、俺は痴漢をしたとして連れて行かれた。それからだった。俺が『魔王』という名前なんかで呼ばれだしたのは…… そう呼ばれる前は俺にだって友達は居たのだ。まぁ、痴漢をしたと思われてから、一人も居なくなったが……  家に帰っても、俺の扱いは痴漢した変質者だ。俺は痴漢なんてしてないのに…… だからこそ俺は小説、いや文学の世界にのめり込んだ。小説は凄い。嫌な事を忘れさせてくれる。小説では無くても、絵本だって現実を忘れるのに十分に役立つ。俺は完全に引き籠もった。義務教育? そんなん関係ない。俺はそれ程までに一人で居たかったのだ。どこを見ても周りは敵だらけだ。俺を変質者としてしか見ない。だから俺は自分の苦しみを、辛さを 小説として文字に起こしたのだ。 『冤罪で居場所を失った僕、政治家を目指す』そんな名前の小説を俺はあるサイト『小説家になっちゃう? なっちゃおうよ!』と呼ばれるサイトに投稿した。すると、怒涛のスピードでアクセス数が増えていく。流石、ビッグサイト。俺が投稿してまだ数分なのに、俺のユーザページに感想が寄せられていた。


『何かあったんでしょうね、この小説は作者の気持ちが伝わりました。これからも頑張って!!』そのコメントに俺は泣くのを我慢できなかった。辛かった。それを分かってくれた。その開放感こそが今の俺を包んでいた。それから俺は沢山小説を書いた。その度に色んな人に感想を貰い俺は小説を書く事に楽しみを見出していた。そんなある日、俺のスマホに書籍化打診のお知らせが届いた。


『xsiteさん。貴方の小説、『居場所を失っていた俺、新しい家族と共に自分の居場所を創る』を出版したいのですが、どうでしょうか?』この作品は俺が3個目に書いた小説だ。俺はすぐ様担当の人に了解と一言打って眠った。


翌日、俺は家族に内緒で銀座へと向かった。銀座にあるSM文庫の本社で出版の話し合いを行う。俺が本社へ行くともう、編集者ぽい人が座っていた。俺はできるだけ早く、その人の元へと向かう。「すいません。遅れました。」そう言って俺はその人の顔を見た。


美しい。そう思える女性が俺の前にいた。普通の人ならそこまで反応を示さないのかもしれないが、俺は綺麗な女性というものにあったことがない。女子といったら精々中1の時の女子しか知らない。まぁ、全員拒否反応を示したから、関係なかったが、 免疫がなかったからこそ、俺は信じられない程緊張した。そしてそのまま話し合いが始まる。


まずは、契約の確認から、俺は収入の6割貰えるらしい。その代わり、毎月数百円収めなきゃいけないそうだ。これがいわゆる税というものらしい。そして次に、作者名について話し合った。作者名は『なっちゃう?』で使っていた名前にするか、それとも違う名前にするか、その話し合いで俺は元々の名前を使うことに決めた。そうして話し合いは終わる。


話し合いが終わって、俺は今日の事を思い出していた。俺が投稿した小説が書籍化。 だが、これだけじゃこの先やっていけないだろう。いや、それも良い訳だ。俺は新しい事に挑戦したかったのだ。 じゃあ、挑戦するとして何をしよう? そんな時、俺はある広告を見つける。「新人声優オーディション!!」そんな広告を見て俺はすぐ様参加の連絡をしたのだった。……


そしてオーディション当日俺は会場へと向かっていた。声優とは生物に音を与える仕事だ。自分が作家だとバレないよう、メガネをかけ髪も丁寧に整える。そしてオーディションに臨む。まずはキャラクターに声を当てるテストから…… 俺はアニメは好きだ。しかも、声真似も好きだ。痴漢として冤罪を受ける前までは、だからこそ俺は一生懸命演じる。『なんで!…… なんでアンタは…

私を…助けるのよ!!』そんなセリフが俺の口から自然に出てきた。そしてそのままオーディションは終わった。そして結果発表の時、俺は受かる事ができた。そのように、今日俺は作家になり、そして西岸レイと呼ばれる声優にもなったのであった……



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ということで、初めて書くラブコメでした。どうでしたか? まぁ、まだラブコメ要素が少ないので分からないかもしれませんが、今回の話は過去の話です。次回からは現在軸に戻ろうと思います。多分次回で、あらすじ部分書き終わるかも……


もしこの話が良いと思ったらレビューなどしてくださったら嬉しいです。








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