第243話 

すいません…更新遅くて…ゆる…して…(バタッ

理由として単純に忙しかったです。自分は趣味に小説執筆以外に模型制作してるのですが、今度土日に静岡ホビーショーってのに展示しに行くんですけどまだ作品が完成してないんですワ


 皆が出された茶や菓子を摘みながらゆったりとしている。ある程度確認が終わり休憩となったからだ。父氏康や幻庵は和菓子が好きなようで羊羹を食べている。その一方で光秀や康虎はカステラを好んで食べており、綱成叔父上はクッキーを食べている。なんだこの空間は…と思いながらも俺も様々な菓子を啄む。


 「先ほど官位の任命の話があったが、私が相模守のまま、氏政は伊豆守と上野介を兼任しろ。残りの配分だが、綱成に武蔵守、幻庵に下野守、康虎に上総介、多目に下総守を渡すつもりだ。旧臣達には介、掾、目をそれぞれ適切に割り振り、光秀や幸隆、義堯などにはそれぞれ守護を与える。光秀にはそのまま上野国守護、幸隆には武蔵守護、義堯には上総国守護と考えている。どうだ?」


 「はっ、異存は有りませぬ。実務上、上のものとして纏めているもの達に守護を与え、彼らの上に立つ人物と旧臣達や一族で揃えている分、しっかりと旧臣達に配慮をして多めに介、掾、目を配分すればよろしいかと思いまする。」


 うむ、と頷きながらまた一つ羊羹を食っている。父も旧臣達が俺の新進気鋭の配下達に上に立たれている現状を忌々しく思っている節がどうしても存在しているのを把握はしている様だ。仕事が本当にできているし、しょうがないといえばしょうがないのだが、領主として看過出来るわけでもない。それに、我が家では幕府を低く見ていると言う事で守護の価値が名目上よりも低いと彼らが思う事で嫉妬心などを和らげさせるネタにするのだろう。


 この場にいるメンツで名前を呼ばれたもの達は改まって氏康に礼を述べている。


 「さて、そろそろ最後の議題に入るとしようではないか。これからの北条の指針についてだが、関東地域を全て差配できる様になった今、内政に力を入れるのはもちろん、氏政の指示で手を出している蝦夷の支配を進めていく。守るべき範囲が広くなった分、軍の拡張も避けられぬ。対外的には同盟先との連携を元に潜在的な敵対勢力に対して攻められぬように圧をかける程度だ。」


 「はっ、基本的にはそれでよろしいでしょうな。」


 幻庵が氏康の提案に賛同し、他のみんなも異論が無いようで頷いている。


 「では、私からですが、佐竹との関係とそこから派生して蘆名や伊達などとの東北勢力の情報収集などに力を入れていくべきかと思いまする。」


 俺は次、北条が拡張先を求めて行くならば東へ進むしかないと思っているため東北に注力したかった。


 「一理ありますが、上杉や武田、今川を放って置いても良いのですか?」


 光秀が怪訝そうな顔をしてこちらに問いかけてくる。目下の脅威は上杉である事は砦を建てる中で理解しているだろうし、俺の指示もその様にしていた。


 「小太郎、先ほどの3カ国の情報を纏めながら東北に手を出すことはできるか?」


  氏康が小太郎に対して可能か不可能かを問う。

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