♡蜜子の梨汁ブッシャーーー!!!♡

x頭金x

第1話

 夕暮れ時、荻窪の駅を出て少し歩いた所にあるギャラリー“バーフライ“に蜜子は入って行った。


 中にはうだつの上がらないアーティストの作品が飾ってある。


 その中の一つ、堂島星人による『神々たちの排泄物』が蜜子のお気に入りだ。この作品は、街中に捨てられているゴミを拾い集めて、排泄物の形にした作品で、その発想の貧困さと、それを堂々と飾ってあるこのギャラリーの見る目のなさが好きなのだ。そんな作品を作った堂島星人に今日は呼ばれた。


「ありがとうみっちゃん。来てくれて」


 堂島星人は髪を掻き上げながら言った。


「芸術の神様が、今日は君のシモベとなる」


 あ、やっぱうるせーなこいつ。


 蜜子の仕事は、全裸になって、ギャラリーの角に突っ立っておくだけだ。


「この作品のコンセプトはね、『神は服など着ない』なんだよ。みっちゃん、神は服を着ていると思うかい?神は全知全能だろう?そんな神が裸を恥ずかしいと思うかい?恥なんて概念、超越しちゃってるんだよ」


 あーうるせー。裸が見たいだけだろボケ。そう思いながらギャラリーの角に立ち、蜜子はブラウスのボタンを外し、脱いだブラウスを床に放った。次にブラジャーを取りそれも床に放る。大きくて、柔らかく、艶があり、雫が滴っている梨が2つ、そこに実った。そして靴を脱ぎ、パンツを脱ぎ、下着をくるぶしまで下げ、それらも床に放る。密林が堂島星人の眼前に生い茂った。ゴクリと生唾を飲んだ。


「作品の最初の観客っていうのは、いつだって作者なんだよ」


 堂島星人は蜜子の正面に立ち、ひっそりとおっ勃てながらそう言った。この作品のコンセプトは『突っ立ってる人の前でおっ勃ててる人』だろボケ、と蜜子は思った。




 蜜子は『神は服など着ない』と書かれた壁の前に突っ立っていた。瞬きもしなかった。何人も蜜子の前に立ち、「この作品の要点は…」とか神妙な顔をしながらもおっ勃ててる小僧共が途絶えなかった。


 蜜子は2時間が過ぎた頃、良い加減頭にきて突っ立つのをやめた。


「はいどーーーーーん!!!」


 蜜子は乳を振りかぶり目の前で講釈垂れていた“ハゲ髭“の右頬をしばいた。


「右の頬を打たれたらぁぁぁ!?」と蜜子が聞いた。


「ひひひ、左頬を差し出します!!」と“ハゲ髭“は右頬を抑えながら言った。


「はいどーーーーーん!!!!!!!!」


“ハゲ髭“の両頬に乳痕が出来た。“ハゲ髭“は恍惚の表情を浮かべている。蜜子は間髪入れず“ハゲ髭“の服を脱がしにかかった。


「みみ、みっちゃん!!その人はこのギャラリーのオーナーの…!!!!!」


「うるせーハゲ!!カツラなのバラすぞ!!お前が脱がせろ!!」


 蜜子は『神々の排泄物』を堂島星人の穴にぶち込みながら言った。


「あぁぁぁぁぁ!!!!!ぎんもぢイィぃいいぃ!!!はいぃぃぃぃぃ!!!ただいまぁぁぁぁあぁ!!!」


 蜜子は堂島星人が“ハゲ髭オーナー“の服を脱がせている脇で乳を揉み絞りながら激しくステップを踏み、都々逸を歌っている。


「さん〜ぜん〜せか〜〜いの〜〜」


“ハゲ髭オーナー“は恍惚な表情を浮かべたままだ。


“ハゲ髭オーナー“が綺麗に剥かれた頃には、蜜子の全身は汗で塗れ、密林も濡れていた。


「堂島!神はハゲているか!?」


「え?」


「神はハゲを恥ずかしいと思うか!?」


「え…い…いや……」


「見ろ!!このハゲを!!」


 蜜子は“ハゲ髭オーナー“を指差した。彼は恍惚な表情のままおっ勃てていた。


 蜜子は堂島のカツラをむしり取り言った。


「芸術の神様が、今日はお前のシモベとなる」


 蜜子は綺麗に剥かれたハゲ2人に向かって、ぶっかけた。


「梨汁ブッシャーー!!!!!!!!!!」


 壁に『突っ立ってるおっ勃ててる人』と書いた。その前で人々が「この作品の要点は…」…。


 秋の夜は長い。

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