エラソーなイケメンvs私


 おはようございます。木元です。最近財布を忘れて出勤しました。


 小説のネタとして始めてみた乙女ゲーなんですが、未知のジャンル過ぎて気になる事が山のように現れ書き切れません。小出しにメモしていこうと思います。未知がいっぱい。


 まず主人公の女性が、のほほんとしているが素直で努力家な美人という人に好かれて当然の設定をしており、イケメンに囲まれても違和感を覚えなかったのが驚きでした。確かにボーッとはしてますが性格いいんですよ。ラブコメの主人公と違って、モテる理由に説得力があってビックリ。私がラブコメを好まない理由が、「パッとしない俺が何故か女の子にモテモテ」というご都合主義にあるからかもしれませんけれど、乙女ゲーの主人公ってその辺まともなんだって感じました。パッとしない男はどう転んでもモテモテにはならねえよ。人に愛されたかったら、人に愛される努力をしろ。女嘗めんな。


 まあ現実には、性格が悪くてもモテる男性もいますから、不思議ですけどね。学生時代の話ですけれど、彼女がいるのに女友達に冗談で嘘告して、その女友達に真に受けられて苦しむっていう馬鹿な人を知ってますし。


 話を戻すと、取り囲んで来たイケメンを一人選んで恋して下さいとゲーム進行が仰るので、「選ぶか……」となったんですが、大量にいるしキャラクター紹介に謎の肩書きが含まれてて、当てになる所か混乱の種だったんですよね。何だったっけな。一つ例を挙げると「俺様×大胆」? みたいなものが、各キャラクターの名前の上にくっ付いてるんです。何でしょうあれ? 各自の必殺技の名前? 紹介文を読めばどういうキャラクターなのかざっくり分かるので、ほったらかしにしてしまいました。因みに攻略対象一号は、年齢や身分的に見て、一番常識人ぽいと感じて選んだのですが、蓋を開けてみれば女たらしの酒飲みでした。許せねえよ。何だてめえその軟派っぷりはよォ!!! 「心に決めた女は一人」って、言えねえ奴は男じゃね


被験者一号の、今の所明かされているキャラクター設定

 チャラチャラしてるけど大人の余裕があって、主人公より年上の設定だからなんやかんやで助けてくれるしフォローしてくれる。フザけた言動を取りがちなのは重たい過去が原因(不覚にも同情してしまったけれど、それとこれとは話が別)。


 このゲームはシステム上、自分のペースでクリア出来ないんですよ。マメにログインすればペースアップは出来るんですが、一気にエンディングまで走る事は出来なくて。もう一つ効率を上げる方法はあるんですが、それがー……。複数のキャラクターを同時に攻略するっていう、性に合わないと言いますか、倫理観の欠如を感じずにはいられない手でしてー……。いいのかなあゲームとは言え!? 不誠実じゃね!? 死にゲーでは老人から女性までありとあらゆる敵を斬り刻んでは殺し回ってる奴が、悩むようなポイントでは無いと思うけどさあ! あれは私に敵対したあいつらが悪いよ! 喧嘩を売る相手を間違えたんだから! これでも「敵には容赦しないけれど飛び道具は使わないし、味方には絶対に手を出さないし裏切らない」って線引きしてますからね!? 


 と、大分悩みましたが調査ペースを上げる為、他のイケメンにも手を出しました。字面も行動も最悪では……。誇りも命も懸かっていないのに、何故私とは人の道を外れた真似を……。


 そしたらバチが当たったのか、超絶エラソーなイケメンを選んでしまいました。出会って日が浅い内に吐かれた暴言の一つなんですけれど、聞いて下さいよコレ。


「そこまで言うなら貴様を俺の女にしてやってもいい」


 スマホを握り締める私は、思わずそのイケメンへ呟きました。


「……ブッ殺してやる……」


 あと印象的だったのは、「この程度も分からんのか。愚鈍が」ですね。私はそれに対し、「分かるように喋れや。カス」と、また言い返してしまいました。そしたら偶然このイケメン、「この俺に意見するとはな。身の程知らずだが、面白い女だ」とか続けて喋りやがりまして、マジ私の庭(死にゲー)で会ってたなら挽き肉にしてる所だからなと、血管が切れそうになりました。恋が一向に始まらねえよ! ギスギス人間関係体験型ゲーム!? ここで主人公の唯一の欠点である「イケメンに近付かれたら取り合えずドキッ……!」も発動して、「馬鹿お前不快に思いながらもドキドキしてる場合じゃねえだろこいつ人として終わってんぞ!」で、私とのシンクロ率も低下していく始末。デバフ撒き散らす系とかドンピシャで嫌いなタイプの敵なんですけれど。敵じゃないけどさ。


 気の合うイケメンと出会えてないから、こうなってるんでしょうね。見つけ出すしかえよ、私の王子様。なんだかんだと、楽しみながらやってます。楽しみの方向が、一般の乙女ゲープレイヤーとズレてるでしょうけれども。


 それでは今回はこの辺で。


 よい一日を。

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