拳法家と魔法使い(マジ)と(元)暗殺者のMMORPG~どいつもこいつもヤバい奴~
常闇の霊夜
俺がゲームに出会った訳
「はー……今日も授業はつまんなかったな」
俺の名前は
「っと、早く帰らないと師匠に怒られちゃう」
師匠はそんな怒らないんだけど時間には厳しいからなぁ……よし走るか!ここらは人が少ないな!
「じゃ、走りますよ!」
ビルに登って……飛ぶ!おーっとと、流石にこの距離を跳ぶのは中々厳しいなぁ!ま、この程度で日和ってたら師匠には追い付けないから!それにまだ結構遠いから文句は言ってられないのだ!
「よしこのまま跳んでいけば家に着くな!」
さっきちょっと説明したかと思うけど、俺の家は山の上にある。大体標高1000Mを超えるくらいの山だったかなぁ……?ま、量った事ないけど!それに毎日過ごしてるからそんなに気にしてないけどなぁ……
「っとと、結構いい感じじゃない?」
「おう、帰ったか碑矩」
「師匠!はいただいま帰りました!」
「そうか!では飯にするとしよう!今日はなんじゃ?」
「今日は刺身盛り合わせですよ」
「スーパーで買ってきたアレか」
「あれです」
「魚は好きじゃぞ!さぁ帰るとしよう!」
さて。この人が師匠。俺の師匠。もし他の人が師匠を見たって言うなら多分疑問に思う事がある。なぜ五歳児くらいの少年を師匠と慕っているのかと言う疑問だろう。それに関して詳しく説明すると明らかに頭を抱えるくらいに説明しなければいけないことが多いので、詳しくは説明しない。まぁそう言う物である。
「さて碑矩!」
「なんですか師匠?」
「飯を食ったら修行じゃぞ!」
「はい了解です……今日は何をするんですか?」
「滝を登るぞ」
「あー……そう言えばそんな事言ってましたね」
基本的に師匠との修行は中々変なことをしている。前には瞑想と言いながら、熱した油を頭と四肢に注がれてそれをこぼさないようにしろって言われた事もある。その時は普通にやってのけたがよく考えれば死ぬ奴である。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまじゃな!さて修行じゃ!」
「はい師匠!……ところで滝ってどこにあるんでしたっけ?」
「何、すぐそこじゃよ」
あぁ、走って五分くらいの場所にそう言えば存在してたな……基本的にこの家は太陽光発電やら水車発電機やらで電力を賄ってるんだよ。なので家電はIH!基本的に夜は寝てるか修行するかだし、昼は俺も師匠もいないしで全然電気使わないんだよね……
「これが滝……いや結構激しいですね」
「じゃな、昨日の雨で増幅しとるからのぉ……よしまずはワシの登り方を見ておれ!」
「はい!」
成程滝に突っ込んで?そのままバタフライの要領で上に上がっていくと……成程!これなら俺にも出来そうだ!
「よし来い!」
「はい!」
まずは滝壺からスタートして……うおっ!結構色んな物が落ちてくる!成程、これを砕きながら行かなきゃ怪我するって事か!当然この姿勢を崩せば滝壺に真っ逆さまだが……その程度で落ちる程俺はあいにく弱くないんでね!
「ほぉ、水をかく時についでに衝撃を飛ばすことで小石などを飛ばすか」
「このごぼごぼごぼていごぼごぼごぼなんとごぼごぼごぼすよ!」
「喋るな」
「はい!」
とうっ!やっぱり服着ながら滝を登ると言うのは中々厳しかったが……問題無し!しかし鯉も滝を登ると言うし、結構頑張れば普通に滝くらい登れるんじゃないのか?みんな……
「よし今度は逆にここから落ちるぞ」
「ここから!?えっ十メートルくらいありますよ!?」
「何、これくらい出来ねばこの後死ぬぞ」
「成程……じゃあ落ちます!」
「おう頑張れよ」
こういう時は……そう!まるで飛び込み選手のような体制で……飛ぶ!飛沫は最低限に抑えなきゃ多分俺の体はバラバラ!手に水が触れた瞬間衝撃を水に逃がして俺が喰らうダメージをシャットアウト!
「よし!」
「おぉ流石にやるのぉ……ではワシも降りるとするかの」
「えっ大丈夫」
「心配される程老いとらんよ」
ふ、普通に飛び降りて来た……しかも地面に普通に平然と着地して……やっぱり師匠は凄いな!俺もこうなれるように頑張ろう!
「あっ、そうじゃ碑矩」
「なんですか師匠?」
「うむ、簡単に言えば……お主、ゲームには興味ないか?」
「ゲーム……ですか?」
「あぁ。何やらぶいあーるなる物が届いたんでな、ワシは正直ゲームと言う物はよく分からん。と言う訳でお主にやろうという訳じゃが……どうじゃ?」
「ぜひ!」
「そうか!ではお主の部屋に置いておくからな!あ、ただゲームは無いからお主が買ってきてくれ」
「本体だけですか……まぁいいです!よーし!じゃあ明日買ってきますんで!後しばらくこの家に帰りませんので!」
「おぅそうか。ではワシも久しぶりにあの家に向かうとするか」
俺の人生初めてのゲーム……もうなんだか今から楽しみで眠れないよ!あぁ何をしようかな!?とりあえず明日ゲーム……売り場に……あっ眠気
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