第15話
レオンは現状を整理するためにとりあえず、世界間売買を開いた。
「な、これは……」
世界間売買
残金 1,990,000円
▶︎世界
▶︎購入
▶︎買取
▶︎鑑定
▶︎神器
(残金が戻っている?)
そう、確かに小銃や弾丸を買うために大幅に消費したはずに所持金が元に戻っていたのだ。
この結果から、レオンはいくつかの推測を立てる。
(考えられるとしたら、いくつかあるけど、まずは、夢オチ、全部私の夢だったという、小説なら、それはないだろ、と言うオチ。もう一つは、完全に時が戻っている。まあ、夢でないなら、これだけど、なぜ? 商人の職業スキルは勿論、そんなの不可能だし、世界間売買は別として、私はスキルを何一つ持っていなかったはず……待てよ。確か、世界間売買には、鑑定機能があった。物とかに使うと品質なんかもわかることは分かっていたけど、生物に対しては一度も使っていない! 自分を鑑定してみよう)
レオンは物は試しと早速自分に対して鑑定を使う。すると、
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レオン・アマイモン・タスフェルド 17歳 人間
職業 稲荷
スキル
なし
ユニークスキル
なし
強欲の権能
【世界観売買】
分別の権能
【数多事象の観測者】
(以下略)
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レオンは、成功したことに喜ぶが、一転、唖然とする。
名前に変なミドルネームが入っていたこと? いや、そこもツッコミポイントではあるが、そこではない。
スキル、ユニークスキルがないこと? それは前もって知っていたことだ。
権能とか言う、意味不明な項目があること? それも薄々、勘づいていたことだ。
商人で無かったこと? いや、そこではない。
「…………稲荷が職業ってなん、なんだ…………?」
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