【七不思議】ななつめのふしぎ【小学校】
栖東 蓮治
ななつめのふしぎ(1/3)
1つめの不思議 「図書室の影」
2つめの不思議 「ついて来る足音」
3つめの不思議 「鏡に映る死に顔」
4つめの不思議 「理科室のばらばら死体」
5つめの不思議 「音楽室の葬送行進曲」
6つめの不思議 「異世界への十三階段」
これは俺が通う小学校の七不思議なんだけれど、そう、6つしか存在しないんだ。
本当は7つあるらしいんだけれど、7つめを知ってしまうと呪われるとか、死んでしまうとか、そんなかんじで7つめは誰も知らない。
同級生だけじゃない。他の学年の生徒や、友達のお兄さんやお姉さん……つまり卒業生に聞いてみても分からずじまい。
もしかしたらもっと昔──────先生や大人達が子どもの頃には、7つめまで存在したんじゃないかと思って聞いてみた事があるんだけれど、そんなくだらない事に夢中になっていないで勉強しろと言うばかりで、誰にも相手にされなかった。
ある日、俺は気付いてしまった。
子どもはみんな7つめを知らない。
だけど、大人達は誰も「知らない」とは答えなかったことに。
まるで何年もかけて、わざと7つめを隠して存在を消そうとしている……。
俺にはそんな気がした。
みんなは、内緒にされるとよけいに知りたくならないか?
俺は知りたい。
すごく知りたい。
だから、実際に自分の目で確認するために、ふたりで夜の学校に忍び込む事にしたんだ。
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