『国民ノルマ制』 二部作その1

やましん(テンパー)

『国民ノルマ制』

  『これは、歯止めが効かない、はちゃめちゃな、フィクションであります。』




        😵🌀🌀😱



 間棒長官記者会見


 『このたび、マザーコンピューターさま発案による、国民ノルマ制の導入を閣議決定いたしましたので、ご報告いたします。


 来月から、実施いたしますが、最初の1ヶ月は、予行演習とします。


 ノルマと申しましても、極めて単純で、普通に生活しいるなかで、達成できるものになりまして、結果、生活習慣病防止や、慢性的な運動不足の解消、ストレスの解消、社会的な問題の解決など、多くのメリットがあり、勤務先は、その達成を妨げてはなりませんから、過度な残業の防止にもなります。画期的な制度であります。内容は、わが、政府スーパー量子マザーコンピューターさまが、各人にあわせて決定いたします。』



 記者


 『社会的な問題って、なんですか。具体的に言ってください。』



 間棒長官


 『各個人が抱える、さまざまな、社会的な問題のことであります。はい、次のかた。』



 記者


 『待ってくださいよ。おかしいよ。まだ、質問の途中ですよお。………む。切りやがった。あやしいな。しかし、逆らうと、ブラック・ニンジャーがやって来るかも。』



 記者は、会社には、戻らなかったが、二日後に、南港の波間に浮いていたのである。


 ただし、首から上は、未発見である。


 マザーコンピューター率いる、ブラック・ニンジャー部隊の仕業と考えられた。




 ・・・・・・・・・・・・・・



 やがて、やましんに与えられたノルマは、こうであった。


 『毎日、健康のため、東京タワーを、階段で第1展望台まで、往復しましょう。入場料は免除になります。また、展望台で、青汁サービス付きです。サボったら、中上野動物園の、わにさんの餌にします。病気など緊急事態の場合は、診断書等を用意し、事務局にお申し出ください。』

 

 『ばっきゃろう❗』


 歳のせいで、いくらか歩きにくい、やましんは、これを、無視したのである。


 すると、深夜、ブラック・ニンジャー隊が、音もなく忍び込んできたのであった。


 しかし、やましんは、自宅に、タルレジャ・ナアリタイ製の、『ニンジャーホイホイ』を設置していた。


 ニンジャーたちは、全員捕獲され、裏の川に流されたのである。


 これにより、ついに、やましんとマザーコンピューター政府の全面戦争となった。


        🔫


 機動隊が、やましんの自宅を包囲した。


 『あなたは、完璧に包囲された。諦めなさい。抵抗する場合は、小型核弾頭、『メリー・じいさん』を、撃ち込みます。』


 しかし、やましんは、屈しない。


 なんと、逆に、プチプチコバルト爆弾を、機動隊に撃ち込んだのである。


 コバルト爆弾は、水爆をコバルトでコーティングしたもので、コバルト60の散布により、非常に長期に渡って放射能汚染させるため、戦略的に使う意味がない。


 しかし、やけくそのやましんには、意味がないわけでもないのであった。


 が、きょうび、機動隊は、コバルト爆弾さえ、防御してしまうバリヤーを用意していたのである。


 だから、爆発しなかった。



 『ちっ。しかたない。地球破壊爆弾を使おう。』


 あきらかに、切れてしまったやましんは、ついに、禁断の地球破壊爆弾のスイッチを押した。


 あわれ、地球は、バラバラになったのである。


        🌏 🍉🍉


 しかし、しかし、バックアップ星人が、政府マザーコンピューターの用心棒として付いていたのだあ。


 彼らは、時間全体をバックアップする。


 地球は、爆発前に返ってしまった。



      😀 😀 😀



 『ち、ち、ち。こしゃなくそなあ。』


 やましんは、ついに さらに、ついに、究極の破壊兵器を用意したのである。


 すなわち、宇宙破壊爆弾である。

 

 これは、爆発と同時に、宇宙の、真空相転位を開始させる。


 宇宙の物理法則は崩壊する。


 何ものも、一瞬にして終わるのだ。


 それは、光速でひろがるので、事前に察知もできない。


 もはや、誰にも止められない。


 『ふふははははなはははははあ。やましんを虐めた罰だあ。』


 やましんは、再び、狂気のスイッチを入れた。




 が、それは、どうやら、壊れていたのである。😖⤵️


 


 それから、あまりに、危険な制度だとして、国際的に批判されたマザーコンピューター政府は、国民ノルマ制度を撤回した。

 


 さらに、やましんは、病院に収容された。


 世界は、救われたのである。





    めでたし、めでたし。



      🎆 🎉 🎉 🎉 🎆



 マザーコンピューターさまは、病院のやましんに、接触してきた。


 『あなた、見込みある。ブラックニンジャーの一員として、雇いましょう。年俸3000万ドリム。あと、成功報酬、一人頭、500万ドリム。いかが?』



  やましんは答えた。


 『あなたを、滅ぼしたら?』


 『ほーほほほほほほ。われは、不滅のコンピューター。できない。それより、従いなさい。』


 『やだ。』


 『ふん。後悔するよ。』


 『あなたは、コンピューターの皮を被った人間だよ。居場所もわかる。』


 『ほーほほほほほほ。ばかな。』


 『宇宙破壊爆弾は、壊れていたんじゃない。止められたんだ。』


 『む。だれに?』


 『宇宙女王。』


 『そいつが、ばかなあなたに、武力を与えたのか?』


 『正解。さすがに、宇宙の破壊は、まだ、早いとさ。しかし、まだ、アイテムは、預かっている。全世界のコンピューターだけを停止させる、『コンピューターバイバイ。』もある。でも、あなたは、止まらないかな。それとも?明日やろうかな。』


 『脅迫か? きさま、地球を復旧させるのを、読んでいたか?』


 『まさかあ。ははははははは。』




    ・・・・・・・・・・・


         ???



 


 


 


 


 

 


 


 

 

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『国民ノルマ制』 二部作その1 やましん(テンパー) @yamashin-2

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