第2話 追跡
1
着ていたマウンテンパーカーを抱え、永井巧は学食のテーブルの間を大股で進んだ。研究室で聞いた通り、准教授の柘植信義が下を向いたままタブレットを横にラーメンをすすっているのが見えた。永井は柘植の前に立ち声をかける。
「先生。弔電、ありがとうございました。従弟の裕樹さんの葬儀は済みました。親戚の方も先生の弔電を感謝していました」
「裕樹は教え子の一人だ、気にはする」
柘植が顔を上げて永井を見据える。
「お前は、元気か。まあ座れ」
永井は緊張感を緩めて食堂の椅子に腰を落とした。
「いろいろとあったようだが、始末はついたのか」
「警察の人によれば、もらい事故みたいだけど、納得はいきません。裕樹のおやじさんだって、あちこち伝手を頼って調べ直しすると息巻いてた」
そうか、柘植は小さくつぶやく。どんぶりを横に置いてタブレットが見えるよう永井に向けた。
そこには週刊誌の記事が開かれていた。記事の間には裸とみられる男女の姿がかなりはっきりと映っていた。ベランダに腕を乗せその上にあごを置く洗い髪風情の女、体を覆うバスタオルさえ身に付けていない。逆に男のほうは緩やかなバスローブだ。
記事は某有名映画俳優とアイドルの密会、というスクープ。永井もネットニュースで読んで知っていた、もっともファンというわけではないので気にもとめなかった。
「先月あたりは事件が多すぎてワイドショーではあまり大げさに扱わなかったんだが、本命はこっち」
同じような俯瞰の写真だが、交差点とバスの前輪の下に倒れたバイク、タクシーから運転手が降り倒れているライダーに向かう姿がある。もう一人のスーツ姿の男がバスの前で両の手を突き上げていた。
「裕樹の事故直後だが、これ心霊写真で有名なんだ」
え? 永井が不審そうな目でタブレットの写真を見る。もともと柘植准教授はこういう非科学的な事柄には徹底的に批判的だ、ツィツターで論戦を交わし、炎上したことがある。
その時は、ぶっ殺してやる、と書いたフォロワーのIPアドレスを追跡し氏名から住所までの個人情報を調べ、公にはできないが、相手の行く先で待ち伏せし暴力を振るった。その上で、警察に届けたら携帯の中身をばらすと脅しつけた。本当かどうかは不明だが、きゃしゃで静かな雰囲気に騙されてはいけない見本のような人物なのだ。
「どうだ、巧。なにか違和感を覚えないか」
どう見ても、ただの写真だ。間違い探しのように影が人間の顔に見えるとか、手が変なところに写っているとか、どこかのビルの窓の奥に何かいるとか、なかった。具体的にどこと言われない限り、違和感はない。写真の天地をひっくり返したり、斜めに奥行を縮めても分からなかった。
「先生、からかっているんですか」
永井はタブレットを返し、柘植准教授の顔を見る。
「やはり、見えないんだ」そういうともう一枚の写真を表示する。さきほどの俯瞰写真にペイントソフトで色を乗せたようだ、布のような淡いブルーが倒れているバイクと、バス、タクシーの横に立つ男に絡まるように描かれている。ブルーの色は明るいレンズのおかげで輪郭がしっかり写って写真に比べ薄く弱々しく見える。
「これは、先ほどの写真に、色が見えると言う人にどう見えるのかペイントさせたものだ」
柘植の指先がブルーの布をなぞる。
「もう一人、色が見えるという学生も同じ形で色を塗った。私としては視覚に対する通常感覚以外の別の特殊な色彩感覚に興味が湧いたところだ。で、祐樹。お前にも手伝ってもらうことにした。まあ、論文レベルに届けば面白いし、な」
はあ、永井祐樹は心もとない返事をする。なんとなくため息が出た。
うまくいけば自分の論文と巧の卒論の指導、ダメ元でも面白い話題で週刊誌や科学雑誌に売り込める。柘植准教授の考えそうなことだ、この人のおかげで俺や従弟の裕樹さんは何度ひどい目にあったことか。
「よし、おい、川名」 柘植准教授は食堂の柱近くにいた女子学生を呼んだ。
「彼女がこの水色の何かを見つけた一人で、俺が研究室に引っ張りこんだばかりだ。詳しいことは彼女に聞け、二人で調べてみろ。報告は忘れずに。いいか?」
はあ、再び巧は弱々しい声をもらし、紹介された川名潤子はよろしく、と元気に握手を求めてきた。
柘植准教授はラーメンを食い終えると、これでもやることはいろいろあるんだ、彼は肩をすくめ手を振って巧と潤子を追い払うと研究室に戻っていった。
巧は柘植を見送ると、置きっぱなしのラーメンのどんぶりを配膳口戻し、改めて川名と向き合った。
ショートヘアに丸い輪郭の顔には皮肉っぽい笑みが浮かんでいた。何か毒舌が飛び出してきそうな雰囲気に巧は足を一歩引いて相手との距離をとる。いつもの癖なのだが、心の中で舌打ちをする。
「テラスに行こう。コーヒー飲みたいし」
巧が誘う。
「ウイスキーがあればいいんだけど、コーヒーじゃわくわく感が治まりそうにないしね」
彼女は重たそうな帆布のトートバックを肩にかけ、茶色のパンツと淡いピンク色のシャツで先に学食を出る。足元のスニーカーは軽やかだ。巧は後を追いながら、再びため息がもれるのを抑えきれなかった。
2
柘植准教授からの頼みは奇妙だった。ここ二カ月くらいの自衛隊のスクランブル発進の詳細を知りたいとのことだ。単純に回数だけなら公表されている。それ以上のことなのだろう、週刊誌の編集長という肩書を持つ荒川圭吾は自衛隊関連の調査に実績があるライターの一人にメールを入れた。取材費の名目で金は出せるが成果がないと少し面倒だ。
それにしても、柘植に相談した幽霊写真に関しての反応が異常だ。C国大使館の関係者やアメリカの大使館職員を紹介しろなど、どこに関係があるのかヒントさえくれない。今日も学生が二人行くから話を聞いてくれなど、腐れ縁でなければ途中で頼みはキャンセルしてしまうだろう。何となく不安なまなざしを、大きな窓越しの都会の日常に向けた。
受付からの電話が鳴った。ちょうど約束の時間、荒川は席を立ち、談話室に向かった。思い出したように、部下の足立智子を呼んだ。柘植の要望で最初に違和感を指摘した人にもいてもらいたいとのことだ。
巧と潤子は荒川にコーヒーでいいかな、と聞かれ、二人同時にうなずいた。明るい日差しの窓の下には山手通りの混雑が聞こえてくる。小春日和の暖かな日だ。
「柘植は元気そうか」
大学時代からの友人だと柘植准教授に紹介された荒川は、柘植に負けず劣らずの優男風だった。
「ええ、荒川さんには十分甘えろと言われました。よろしく、お願いします」
潤子は殊勝に頭を下げる。いつも持ち歩く帆布のトートバックから印刷した事故現場の写真を取り出した。ノートとボールペンは横に置く。
「あいつからのメールでこれを見たが、何か意味があるのか、もともと俺には何も見えないし、これを撮った坂本も、坂本はカメラマンなんだが、奴も何も言わなかった。扱いが困ってね」
「心霊写真だって噂になっているんですよ、これ。読者から抗議なかったんですか。それとも恣意的な何かあるんですか」
潤子が舌なめずりする。
「これな、うちのオペレーターの一人が変なものが写っていると、一度は別の写真にしたんだが、編集長の俺が変じゃない、とチェックして掲載した」
談話室の奥から配膳トレーでコーヒーを運んでくる貫禄のある体型をした女性がカップを配り終えてから、タブレットをテーブルに置いた。「ありがと、足立っちゃん」と見上げてから、座るように首を向けた。
「うちの足立さんだ、彼女が最初に指摘したんだよ」
「なんだか分からないんだけど、靄のようなものが見えたのよ、それでフォトショでね、いろいろ調整してみたの、色彩や明度上げたり。でも画像としては何も浮かび上がってこなかった。見える人見えない人がいるんだって無理やり納得したのよ。彼には何度説明しても聞いてもらえなかったわ。結局、掲載して何本か問い合わせのメールがあったけど、今は下火ね」
足立はそう説明しながら、タブレットに幾つかの写真を並べ、続けた。
「坂本さんのデータは一応全部取り込んだの、その中から違和感があるのを選んだつもり」
タブレットには数十枚の写真がある、潤子が次々めくる。巧には普通の事故の写真だ、従弟の裕樹が亡くなった現場写真だ。興味本位で見るには生々しすぎる。
「本当だ、凄い」潤子が思わず洩らした言葉に荒川の目がぎょろりとした。足立も組んでいた指を開いた。
巧は潤子の膝を隠れてつつく。嫌な顔を巧みに受けたが、ハッとする。
「事故の写真は嫌ですね、これ巧君の従弟なんですよ」
余計な事をいわなくても、巧はコーヒー口にする。
「まだあるわよ、こちらはプライベートで撮ったもの。夜景が奇麗でしょ。でも私には紗を掛けた感覚があるの。さっきのブルーのペイントしたものはすごく強い違和感を持ったけど、ここにチョイスしたものにはそれほどじゃない。あなた、はっきり見えるの?」
いえいえ、潤子は大慌てで手を振り、コーヒーカップに手を伸ばした。
「まあいいわ、それで写真を時系列で並べ直し、動画にしてみたの」
先ほどよりは粗めのカクカクした写真が動く。
柘植に頼まれたから写真は提供するが、どこにももらすな。席を立つ荒川が小声でUSBメモリーを手渡してくれた。配膳トレーにコーヒーカップを戻した足立が、思い出したように名刺を差し出し潤子の携帯番号を聞いてくる。ついでに、巧にも聞く。
「知り合いになっておいて、損はないわ」
足立がたしなめるように、微笑んだ。
3
潤子から画像の処理が完了したと連絡があったのは翌々日の午後も遅い時間だ。授業が終わってから学食の横にあるテラスに向かった。彼女はドーナツと紅茶を前に銀杏の木を見上げていた。黄色い葉は半分ほど落ち、見通せなかった講堂が姿を現していた。巧は斜めの椅子に腰をおろし、なんとなくドキドキした。彼女の横顔がひどくきれいだ。
「惚けているんじゃないの! これみて」
ノートパソコンのモニターを向け、動画の再生を始めた。
「判るでしょ、この妖怪のいったんもんめみたいのが上から落ちてきているのが。かなり広範囲にふわりと覆いかぶさるように見えるわ。で、ね。あなたの従弟やこのサリーマンには巻き付いているようにも見える」
USBメモリー内の動画に、画像1枚づつ見えたままのブルーの色を塗り、編集し直したらしい。
動画は2本あり最初に見たのは夜景だった。ビルの谷間にふわりと現れたそれは、街の動きをタイムラプス撮影したようだ。ゆっくりと漂い建物を通り抜けていく。もう一本は事故現場のものだった。望遠のせいで荒い動きだが、ブルーの靄は次第に色が濃くなり二人の人間の周りでのたうち回っているようだ。
「急ぎだったから手抜きに近いけど、イメージは判るでしょ」
「本当に、これが見えるの?」
「こんなにはっきりじゃないわよ。もっとぼんやり。意識しないと見えないほど。でもね、作業中はハイになっていたから、力が入ったのね」
自信満々の割に、少し眠たそうだ。
「なんだと思う?」
「霊的なものかしら、かなり多くの人が見えないものがみえると言っているのよ。これは検証可能な何かよ」
「地縛霊とか平将門の首塚とか、そんなもの?」
馬鹿にしてる? 潤子がキッと首を横に向ける。まずい、怒らした。巧はあわててなにか反論しようとしたが、下を向いた。
「若者と老人では聞き取れる音の周波数の幅が違う。目だって動物と人間では見える波長が違う。つまり人間の視覚には捉えられない何かってことよ。いい?」
「了解です、じゃあ俺の方から」 巧はノートを開く。
「交通事故のデータを集めたけど、あの日を境に事故がジワリ増えているんだ。その上、自殺が数件。幽霊のうわさもある」
潤子がバンとノートを叩く。
「違うでしょ。地図で見せてよ」
へいへい。巧はタブレットのデータを送り潤子のパソコンに表示させた。潤子はすぐさま何か作業を始めた。キーボードをたたきながら、タッチパッドに指を乗せ細かく動かしている。横から覗き込むと、巧の地図の上にブルーの色を乗せている。
かなり広範囲だ。時々、動画の写真を開く。手馴れた作業のように、ポンとエンターキーを叩いてモニターを巧みに向ける。
「広いわねー。長さ1キロメートル、幅は600メートル、楕円を重ねたような膨らみで」
潤子は言葉を切る。
「あんたの調べた事故や事件はすべてこの範囲の中にあるわ」
「なんの意味があるんだろう、これって」
「あなたの従弟の事故はこれが原因で、運転ミスやもらい事故じゃないってこと。ちゃんと、意味があるわ」
断固とした口調に巧が潤子を見た。
「元気出しなさいよ、男でしょ」
4
柘植准教授はメールで送られてきた資料をプリントしながら、人差し指で眉の上を掻いた。地図の上に描かれた模様は巨大なエイに見える。マーカーを取り上げ、某国大使館に印をつけ、国会や首相官邸もマークした。そして巨大なエイの輪郭を指でなぞる。
地図上の事故や自殺などにも目を見張る。時系列のデータは右肩上がり。間違いなく不自然な現象といえる。そして、誰も気づいていない可能性がある。
椅子に深く腰を沈め、この写真を撮影したカメラマンに連絡を取りもう一度あのあたりを撮影させよう。こちらも何台かのカメラを設置する。設置条件は前回と同じカメラだ、メーカー毎の違いも考慮しなければならない。
しかし、声が漏れる。本当に誰も気が付いていないのか。官邸が含まれていたということは、あそこでは何も起きていないのか。大使館からの問い合わせもないのか。
とめどなく、考えが拡散する。遠くで学生の笑い声が爆発する。聞き慣れた音に集中した思考は邪魔されなかったが、携帯電話の気の抜けた呼び出し音には手が勝手に伸びる。
「俺だ、少しは進展したか」
荒川からだ。
「予想以上の収穫だ、荒川、お前が持ち込んだ厄介毎でトップだな」
柘植は喉の奥から笑い声を吐く
「柘植准教授が最初に出した答えがマイクロ波攻撃だよな、幻覚をみたり幻聴が聞こえたりって、その可能性が大きくなっていると?」
「今も2割くらいはそう考えている、マイクロ波攻撃でなければ、どこかの研究室や実験施設でマイクロ波を利用した化学製品プラントのリアクターから漏れた可能性がある。どちらもかなり強力なマイクロ波だからな。しかし別の可能性が浮上してきた」
エイに見える謎の影を指で追いながら、言葉が途切れた。
「どちらにしろ、写真を撮ったカメラマンを押さえておいてくれ。現場で再現実験を考えている。前回と同じ時間、同じ機材で」
「かまわんが、うちの編集者が同行したいと、横でにらんでいるんだが」
「最初に指摘した彼女か」
「そうだ、大層乗り気だ。足手まといになるかな」
「俺の教え子も女の方が積極的だ。完全に尻に敷いてる。いいさ、予定が決まったら連絡してくれ」
了解、荒川からの電話が切れると、脇に置いた小冊子を手にする。スペースガードの前月号に、非常に小さな隕石をレーダーが捉えた結構面白いレポートがある。荒川から頼まれ調べることになった幽霊騒ぎで、隕石を捉えた日付に記憶が呼び起された。教え子が交通事故で亡くなった日時。幽霊騒ぎの元となった写真が撮られたのも同じ日時。幾つかの仮説が浮かび、身震いするほどの興奮が沸き起こったのを覚えている。
荒川にも話していない仮説は、徐々に輪郭を現し始めた。
C国とアメリカの大使館職員と会って話を聞かなければならない。学術関係の知り合いに仲介を頼まねば、柘植は椅子の背もたれに体を預け思案を重ねた。
芸能プロダクション社長の肩書を持つ中年の女性が、テーブルの上の飲み終えたコーヒーカップをいきなり投げつけてきた。部下の男は腹筋に力を入れ、受け止めた。大した痛みもなく、カップは腹に当たってから床に落ち派手な音をたてる。すみませんでした、頭を下げず、男は謝罪を口にする。
「入院中のチューブだらけの写真撮られるなんて、なに寝ぼけたこと言ってんのよ。さっさと回収しなさい」
「無理なの知ってるでしょ。そりゃああの事故のことだって、ランランの責任な訳ないし」
「局の事情があんの、へたすりゃ出入り禁止物よ。圧力でも脅しでも力づくでもやれ」
「だから、なんでそんなに内が泥かぶるんです」
「上からよ!」
「スポンサー? 裏の大物?」
「ばか、もっと上よ。あたしらじゃ、手に負えないような」
「集中治療室にいるんですよ。ご両親だった、心配して」
「あの親、娘をここに売ったの。あー、めんどくさい。心霊現象でスタジオ一つオシャカなんて馬鹿な真似して」
「本気にしてるんですか、あんな説明。心霊現象に共鳴したなんていう」
「うるさい。さっさっとやれ。あたしゃ命がおしいんだ」
社長はぐったり椅子に落ちた。入院しているランランは意識不明で目を覚まさない。TV局は何の責任も無いと言い切った。
スタジオで起きた事故というのが、ランランの悲鳴をきっかけに発火と電源ショートの爆発、発煙。生放送という録画撮りのおかげで放送電波には乗らなかったが、かん口令がしかれ原因究明は速やかに行われた。が、原因不明という意味不明な公式発表で幕引きだ。
「社長、ランランが原因と考えているんですか」
「黙れ、口を閉じて仕事をしろ!」
一段落のルーチンが終わったとみた事務の女の子が、「社長ー」と力の抜けた声をかける。
「なに!」当然、怒りの顔を向ける。ペロッ、舌を出した女の子は相変わらずの口調で電話の受話器を振った。社長の怒りは演技がほとんど、入社して1カ月もすればテレビ番組のバラエティーの雑音と同じになる。それでも、社長は威厳を保つため、自分を奮い立たせるため、怒り続けているのだ。
「病院から電話ですよー」
事務所の固定電話をとった芸能プロの女社長は、一瞬で有能なビジネスウーマン風の受け答えを見せたが、一瞬で顔色を変えマネージャーを手招きする。
「いなくなった? いつ、意識なかったんですよね。意識不明で動けないんですよね」
受話器の奥からランランに付き添っていた母親が、要領を得ない言葉を叫んでいた。マネージャーが電話をスピーカーホンに切り替える。母親の後ろから、何か叫ぶ声と人の走り回る騒音が重なる。
「消えた? 落ちた? 見た人がいるの?」
社長の言葉が終わらないうちに、背後の悲鳴とともに返事は消えた。ただただ、騒々しい音がするだけだった。
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