ROUND14 VS アヒージョ

南山之寿

「押忍!! 押忍、押〜忍!!」


ゼオン

「押忍!!!」


ロイド

「何してるんですか……? 」


南山之寿

「空手道あるある、で有名な『押忍』で会話する! ってやつです。」


ロイド

「都市伝説ですか? それより、何を話してたんですか」


南山之寿

「自分は、ゼオン漢塾一期生! 南山之寿!!」


ゼオン

「俺が! ゼオン漢塾! 塾長のゼオンだ!」


ロイド

「いやいや! 嘘! そんなに話してないですよ!」


ゼオン

「言葉で語るな! 漢は、拳で語れ! 」


ロイド

「押忍って、言葉てすよね」


南山之寿

「……」


ゼオン

「……」


南山之寿

「さて、アヒージョは、オリーブオイルとニンニクで食材を煮込む料理……」


ロイド

「ちょいちょい! 待ってください! 説明をください!」


ゼオン

「知らんのか? 今、カクヨムで空前絶後のブーム。男塾のオマージュだぞ! 大威震八連制覇なんて変換予測に入っているくらいだぞ」


南山之寿

「不朽の名作。カクヨムの隠れ愛好家が、作品に隠語の様に忍ばせてますよ。きっと」


ロイド

「ないでしょ! リアルタイムじゃないですよね?」


南山之寿

「スパに行った時に、読んで、はまりました。入口は違えど、出口は一つなんです。すべての道はローマに通ずです!」


ロイド

「意味がわかりません……」


ゼオン

「そんなことより、アヒージョ! 旨いな!!」


南山之寿

「美味しいですよね! ただ、美しい花には棘があると言いますか。食べ過ぎには注意です」


ゼオン

「独り占めする気だな!」


南山之寿

「違います、違います。そのオリーブオイル。体質的に合わない人は、合わないんです」


ロイド

「どういうことですか?」


南山之寿

「餅は餅屋、オリーブオイルはオリーブオイル耐性持ちです」


ゼオン

「オリーブオイラーだな」


ロイド

「だから! 何なんですか!」


南山之寿

「アヒージョに、フランスパンを浸してたべる。止まらなくなったんです。その日の夜、腹痛で目覚めたんですよ。激痛に死ぬかと思いました。食中毒かと調べたら、オリーブオイルが合わない人は、下痢や腹痛が起こるみたいです。ゼオン君の様に、摂りすぎると」


ロイド

「飲み干しましたね……」


南山之寿

「耐性があればいいですけど……」


ゼオン

「問題ない! 旨いんだからな!」


――数時間


ロイド

「ゼオンさん……」


南山之寿

「死亡確認!」


ロイド

「何事も、適量を守りましょう!」


ゼオン

「アヒージョオオォォォォォォォォォォォ!!!」


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