第3話 結末を見てから読むのは、許されざる行為?

 唐突ですが、みなさんが読む時「結末」から見るでしょうか? ラストを見てから読みはじめるとかです。

 あり得ないですよね、そんな行為。言うなれば、コース料理を食べる時「食後の歯磨き」からはじめるようなものです。

 そんな因果をくつがすようなことは、読み専として忌避しなければなりませんよね。アインシュタインもあり得ねえと言いますよ。


 私はします。はい。


 というのは、このところのカクヨムでは「ラブコメ」と書いて「胸糞」と読ませる作品が目につくからです。

 日曜に遭遇したら仕事辞めたくなるので、マジ勘弁な詐欺ですよ。



 全ての作品で結末から見ていなくって、ある条件のでおこなっています。

 それは――


① NTR要素があり

② 寝取られる恋人が「清楚系」で

③ 間男は騙して寝取っている


 この三つの条件がある作品では、結末から見ています。

 主人公が寝取られた恋人を救わなかったら、胸糞だからです。次の日仕事の休みに読ませるなって作品です。私のMPがあゼロになってしまうぅぅぅー



 何で胸糞認定するのか?というと、答えは私が幼児だからです。私の頭をひっぱ叩こうとしないでください。

 まあ、ヒロインは騙されているのにヒーロー(主人公)が救わないからです。


 プリキュアで敵に襲われている無垢の人がいて、それを救わないどころか、ゴミ虫を見る目でいるプリキュアを放映したら、全国の幼児のトラウマになりますよね?

 大人も同じ。ファンタ(プリキュア)にブラック珈琲(鬱展開)を混ぜる。

 甘さを求めているのに苦味はいらねえです。


 

 でも三条件をもっている作品って、何故かカクヨムで★が集まるのですよね。メッチャ不思議です。


 コメントを見てみると、寝取られた恋人を超ディスる人が多くって、何だか怖くなります。

 それだけ処女厨が多いのか、それとも非がある者には何をしても良いと思うのか。

 中世の魔女狩りみたく、ストレスの捌け口を探しているだけ。そうでないと良いのですけれども……



 まあ★が集まるので、あえて書く作者さんもいるのでしょう。それを悪いとは思いませんよ。

 人気がないと書くモチベーションは保てないだろうし、書いたら読んでほしいから投稿サイトを利用しているのだろうし。

 ただ心配なのですよね。書籍化を目指している人でもやってるので。そんなNTR作品って売れるのかな?って。


 エロ同人をみてください。あそこは純粋な欲望が満ちています。あ~じゃない、こ~じゃないとか理屈では売れません。イケるか否かの純粋な欲でしか琴線にふれません。


 アマ〇ンレビューよりも純な本音で満ちているわけです。


 そんなエロ同人の世界で売れているNTR作品は、どれも主人公が「寝取る側」です。一見すると主人公でも「寝取られる」のはモブです。


 つまり「寝取られる」NTRでは、純な本音だと多くの人の琴線にふれないってことです。

 そんなのって売れるでしょうか? 残念なことにカクヨムで見かけるのは、そんな作品です。

 ましてや騙されたままで覆さないのは、主人公の魅力が減りますし。


 主人公は恋人が処女でなくなっても寝取られたままで捨てるのは、例え★を得るためでも「書籍化を目指しているなら」不味いと思うのですよね。売れなさそうで。

 金色夜叉が人気あったのは、NTRざまぁ物だからでなくって、苦しい愛の物語だったからですし。



 そんなこんなでNTR胸糞作品は読むのが嫌なので、結末から見てしまいます。それって作法的に許されるでしょうか?

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