文豪AIのべりすと短編集

宇宙芋虫寄生済みゴリラ

アシュラマンとチノちゃんがゾンビあふれる世界で一緒にお買い物♪

人類は、突如として溢れたソンビによって崩壊した。それから半年、少数の生き残った人類は来るかもわからない救けを待ちつつゾンビから逃げ隠れ細々と暮らしていた。


喫茶店ラビットハウスで働いていたチノちゃんは、生き残りの人類を、かつての親友ココアを探すために荒廃した街の中を今日も探索していた。

チノ「…ふぅ……この辺りは比較的安全そうですけど……あまり遠くに行くと危なそうですね……」

チノちゃんは、近くに落ちていた廃材に座ってため息をつく。

チノ「はぁ……お腹すきました……それにしても、まさかこんなことになるなんて思いませんでしたよ……。私が今着てる服だって元はと言えばココアさんのお古だったんですし」

チノちゃんは、自分の服装を見下ろして呟く。

チノ「でもまあ……もしあの時ココアさんの言う通りにしてたら私は今頃ソンビになってたんでしょうね……」

その時。

ガサガサ! チノ「っ!?」

茂みの奥の方から音が聞こえてきた。音は次第に大きくなりこちらへ近づいてくる。

チノ「ひっ!」

チノちゃんは慌てて立ち上がり走り出す。すると後ろからも足音が聞こえる。

チノ「なんですかあれ?あんなのがいるなら早く言ってくださいよ!」

チノちゃんの後ろにいたもの。それは全身緑色の化け物だ。鋭い牙と爪を持ち、手には槍を持っている。

チノ「うわあああっ!!」

チノちゃんは全速力で走る。緑の化け物は追ってくる。

チノ「こっち来ないで下さいいいいっ!!!」

だがしかし。

グシャッ!! チノ「え?」

次の瞬間、チノちゃんの背後で鈍い音がした。恐る恐る振り返るとそこには……

緑の化け物が倒れている。そしてその奥には。

チノ「ココアさん……」

チノちゃんにとって大切な親友であるココアがいた。

ココアはゆっくりと立ち上がる。

ココア「……」

チノ「ココアさあああん!!!良かったあああ!!」

チノちゃんはココアに飛びついた。

ココア「……あ……あ……」

チノ「え?どうしましたかココアさん?」

ココア「……シテ……コロシテ……」

チノ「え?」

ココア「コロシテ……タベナイデ……」

チノ「はぁ?何言ってるんですかココアさん」

ココア「……アハハ……」

ココアは突然笑い出した。よく見ると体中に噛み跡がある。しかもところどころ肉がなく骨が見えているところもある。

チノ「ひぃいい!!」

ココア「……コロシテ……オナカスイタヨォ……マダダイジョウブ……チノーチャンモタベルカラネェ……ウフ……アハ……アハッ……」

チノ「そんな……どうして……きゃあ!」

ココアはチノちゃんの腕を掴む。

ココア「……ウマソウ……クキニハイリタイィイ……」

チノ「嫌……離して……」

自我を失ったココアにチノの言葉は届かない。ココアの牙がチノちゃんの肌に今にも食い込もうとしている。

その時。

「阿修羅バスター!!!!!!」

チノ「!?」

観客「オオ!」

何者かの六本の腕にガッチリと抱えられたココアゾンビは、空高く撥ねたかと思うと次の瞬間には体をホールドされたまま地面に叩きつけられた。

その衝撃でココアゾンビは爆発四散した。

チノ「一体誰が……って、あなたは……!」

そこに立っていたのは。

アシュラマン「カーッカッカッカ!」

アシュラマンだった。

チノ「助けてくれてありがとうございます……あの、ところで先程ココアさんのゾンビを倒した技は?」

アシュラ「ん?ああ、あれか。『阿修羅バスター』と言ってな。六本腕の超人のみが使える必殺技なのだ」

チノ「へぇ……すごいです……」

チノちゃんは素直に関心する。

チノ「……そういえば、お名前を聞いてませんでしたね」

アシュ「そうであったな。俺の名はアシュラマン。悪魔超人の上位に位置する男だ」

チノ「命を助けてくださってありがとうございました」

チノ「それでは、私はそろそろ行きます。まだ生きてるかも知れない人たちを見つけなければいけませんから」

アシュ「うむ。気をつけて行くのだぞ」

チノ「はい!またどこかで会いましょう!」

チノちゃんは走り去っていった。

アシュラマン「……さて、俺も探しに行くか……最高のシチューの食材を!!」


人類は滅びた。でも世界は回り続ける。お鍋に焦げ付かないようにかき混ぜるシチューのように―――――。

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