♡ムクムクって!!!♡

x頭金x

第1話

 8月の終わり、高校最後の夏、義男は一心不乱にペダルを漕いでいる。


 Tシャツに水着、サンダルという格好で義男は一路海を目指す。勿論女がいるであろう海を目指して。


 ガチャン。自転車を駐輪場に置く。黒々と地面に濃厚な陰が写生される。Tシャツを脱ぎカゴに投げ入れる。眼下に広がる海めがけ小走る。海にはメスが一匹、二匹、三匹、もっともっといるぞウッヒョーーーーーウ!!!ムクムクッ、ムクムクッて!!!


 ポヨヨンブルルン、ブルッ、ポッポポポポポポポ、プニュッ、バシャッバシャ、フニッフニ。


 水着を着た雄と雌が欲望を薄い布の中に隠し持つが抱えたイチモツが所々はみ出ていて砂浜を駆け回ったりビーチボールをトスったりして何とかそれをハイドアンドシークで太陽はさんざめき潮は至るところから吹いているそんな感じだ夏ってものは。


 義男は1人沖に出て様々な雌を眺めながら立ち泳ぎをしながら至る所を立たせながら水着を下げたり上げたりつまんだり引っ張ったり擦ったり揉んだり何とまぁ何をしてるんだ義男!!コラッ!!めっ!!!



「うぅウゥウィいい!!あっはぅふえぇぇぇぇぇ僥倖!!!!!!・・・・・・・・・ふぅ・・・」


 発散された欲望はどこまでも広がる青い海に拡散された。高校最後の夏、これでいいのか義男。


 おもむろに義男は振り返った。水平線だけがそこにはあった。これで、いいのだ。

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