第10話 アーカイブでも推し事

田中さんは怒っている

最近、忙しくリアタイ出来ていない事を怒っている

「お前飽きたのか?最近ちゃんと観てないよな?」


最近忙しいからアーカイブ勢になってるだけだよ

田中さんは理解を示してくれたが


「だけど、アーカイブ観ながら、お前

寝てるよな?それで推してるのか?」それは~寝たいよね

でも、田中さん俺は休みの日にアーカイブ消化してるよ?


「んなのは、当たり前なんだよ!

むしろ、休みの日にリアタイもするんだから時間足らないだろうが!」

田中さんその熱意は分かるけど、マイペースに観させて

俺だってあれなんだからさ!


「そういえば昨日今流行ってるゲームなんだけど?俺達が推してる子達の総プレイ時間が40時間越えてたからガンバレ!


それってもう無理だろ!

田中さん!そのゲームは最推しだけに絞るよ。

「お前にはこれが出来ないのか?」

すると田中さんが分身し始めた!


「俺はこれでアーカイブを制覇するぞ

お前もプラナリアみたいに分裂しろ!」

んな出来るかぁぁぁ!

てか増えるなよ!これ以上の田中さんは俺の身が持たないし、

なにより気持ち悪いんだよぉぉぉ


田中A「よーしお前らアーカイブ頼んだぞ!俺はリアタイで推して来る!」

田中B「いやいや何をお前は言ってんだ?

それは俺がやるからお前はアーカイブだろ」

田中C「うるさいわ!お前らがウルサイから今聞き逃しただろうが!」

田中A「なに抜け駆けしてリアタイしてんだよ!俺も混ぜろよ」

田中B「あっ!お前らだけじゃ推し事にならないから俺にも見させろよ」


田中さん・・・なにこれ元に戻してよ

「えっ?・・・ちょっとお腹痛いからトイレ!」

逃げんな田中ぁぁぁ!


その後増えた田中さんトリオはリアタイが終わると同時に

満足そうに消えて行った

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