第5話 アンチ


田中さんは最近元気がない、高評価ボタンも1回しか押さないし

どこか寂しそうである

只でさえお化けの段階で嫌なのに、元気まで無くなると

モノホンのお化けでしか無い

とりあえず話を聞いてみる事にする


田中さん最近元気無いね?どうしたの?


「最近あの子にアンチが湧き始めてな」

あの子とは先日コラボ配信した子で田中さんの推しである、因みに

コラボ配信はちゃんと観て、最後は田中さんと2人静に涙していた

田中さん最推しの子だからしょうがない。


あぁーでも箱に居る以上、一定数のアンチは付くでしょ


「それは分かってる、でもそんなアンチの

心ないコメントであの子が傷ついたら」


田中さん分かるよ

だからこそ俺達は配信を楽しんで、その気持ちをコメントするんだよ。


「そうだな、ありがとうな」


田中さんは元気を取り戻し、いつものウルサイ田中さんになった


「クソ、俺にもスタンドみたいな能力があればな

レッチリみたいに電気回線経由でアンチを痛めつけるのに」


田中さんアンタもう十分スタンドみたいなもんだよ俺がそういうと

「いやいや!俺は普通のお化けだよ」


田中さんはそう言うが俺は見てしまった

俺が配信を見ながら寝落ちし、目覚めた時コメントを打っている姿


後日気になり、田中さんにパソコンで配信観させ

俺はお風呂で携帯を使い配信を観ていた

しばらく経ってアンチがコメントをしてきた!

すかさず誰かが反論していた

誰が反論したのか見てみると、俺の端末のアカウント名ではないか


それを俺は言えずに心の中でアンタが推しを悲しませる要因の1つだよ と害悪リスナーを目の前に言えなかった。


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