魔族討伐後


水球を解除したら中に赤い宝玉が残っていた。

「父様、倒したのね? すごい! あ、何これ?」

 ビアンカが宝玉を拾おうとすると、輝き出した。

「えっ!! なにこれっ!? えっ‥‥‥」

「大丈夫かっ!? ビアンカ!」


「う‥‥‥、うん。大丈夫‥‥‥だと思う」

「呪いの類いじゃないだろうな!? 『鑑定』!!」


ーーーーーーーーーーーーー

ビアンカ 11歳


HP 250/250

MP 100/100

腕力  14

器用  13

素早さ 16

体力  11

魔力  19

魅力  19


槍術LV4

火神の加護

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うん? 気のせいか?

目を擦って見直す‥‥‥が間違ってない。


「ビアンカ‥‥‥お前、加護がついてるぞ? 火神の加護だって‥‥‥」


「「「はぁ!?」」」


???? なんで? そんな事あるのか?


「ビアンカ、火神様になっちゃったニャ?」

「いや、加護だからそこまでじゃ‥‥‥」


「父様、なんか力が溢れてくるわ‥‥‥」


「とりあえず帰ろう。『ミストドア』!」



 庭に到着すると、屋外用テーブルセットでユラがお茶を飲んでいた。


「!!!! ネロじゃないか! おかえり!!」

「あぁ、ユラ。ただいま」


「みんな~!! ネロが帰って来たよ~!!」




「「ネロ!!!!」」

「ネロくん!」

 シャル、マリア、ナタリーが駆けて来た。


「なにしてたのよ! 心配したんだから!」

「すまなかった。サンドドラゴンとの戦闘の後で時間がかかってしまってな‥‥‥」


「ネロくん、無事で良かった‥‥‥。おかえりなさい」

「ナタリー、ごめんよ。無事に戻ったよ」


「私は心配しなかったからね。絶対帰ってくると思ってたから‥‥‥」

「マリア、ただいま。ありがとう」


「ネロ!! おかえり! ずっと待ってた!!」

「ぐほっ! ジャンヌ‥‥‥、ごめ‥‥‥、苦し‥‥‥」


「あ‥‥‥ごめん、ネロ。大丈夫?」

「うん、変わらないな、ジャンヌ」


「変わったわ! ほら、レオン! 挨拶なさい!」

 ジャンヌの後ろに男の子が‥‥‥。

 モジモジしてジャンヌの後ろに隠れてる。


「レオンか? はじめましてかな? これでちゃんと見てたけどな」

 オプションを指さす。

「‥‥‥レオンです。父様‥‥‥、おかえりなさい」

「ただいま、レオン。どれ、こっちにおいで!」


 おずおずと出てくる、両脇を掴んで抱っこした。

「父様、ぐすっ、会いたかったです‥‥‥」

「すまなかったな、レオン。もうずっと一緒だぞ」

 レオンの涙に俺もみんなももらい泣きしてた。



「おかえりなさいませ、主殿!」

「ネロ様、ご無事で何よりじゃ!」


 みんな‥‥‥ただいま!

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