鍛治師
武器防具をオーダーメイドしてもらおうと考えていたが何処に頼めば良いのかわからない。
前に行ったカインさんの武器屋に行ってみようかな。
と、その前に腹ごしらえだな。
「おっちゃん、久しぶり! 串焼き三本ちょうだい!」
「おっ、久しぶりだな、若ぇの。元気だったか?」
「まぁまぁかな? おっちゃんはどう?」
「俺もボチボチさ、ほれ、三本に一本おまけだ」
「いつもありがと、おっちゃん」
「そういやドラゴンが討伐されたらしいな、俺んとこにはもちろん肉が回ってくる事はねーけどよ」
噴き出しそうになった。屋台のおっちゃんにまで話が回っているのか?
「じゃあおっちゃん、また来るよ~」
「おう! また来いよ!」
カインさんの武器屋に着いた。
カインさんは‥‥‥いた!
「こんにちは、ご無沙汰してます」
「こんにちは、以前の蒼隼の杖の方でしたね。本日は何を?」
何年も前の事よく覚えてんなぁ。
すごいなぁ、この人。
「武器のオーダーメイドをしたいんですけど出来ますか?」
「申し訳ありません、当店では出来かねます。鍛治師を紹介致しますので、直接お訪ね下さい」
「わかりました、ありがとうございます」
紹介された鍛治師の所に来た。金属を叩く音はするけど姿が見えない。
「すいませ~ん、いらっしゃいますか~?」
「おーう、ちょっと待っててくれ」
ガサゴソ音がして奥から出て来たのは髭もじゃ、ずんぐり体型、太い腕、正にドワーフだった。
「おーう、どうした小僧。武器の注文か?」
「‥‥‥、あ、はい。ネロと言います」
ドワーフだよ! 異世界来て慣れてたけど、なんか新鮮だ!
「その細腕で何を使うんだ? 魔術師じゃねーのか?」
「あ、すいません。俺のじゃなくて仲間のなんです」
「じゃあその仲間を連れて来い、でないと話にならん」
「あ、そうか。そうですね、出直してきます」
「おう、また来い」
すげー、ドワーフだったよ。水神様言ってたもんな、という事はエルフも居るのか?
なんかテンション上がってキター!
とりあえずシャルとマリアとローズとサラを連れてまた来よう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます