王族 貴族 平民 獣人
この国には身分制度がある。
俺は貴族だからか、又は才能に恵まれたからかあまり感じたことは無かったが身分差というのがあるらしい。
王族>貴族>平民≧獣人>奴隷といった感じだろう。
王族は王族の中で、貴族は貴族の中で更に序列があるのだがそれはよくわかっている。
貴族は平民に対して不敬罪として罰する権限があるそうだ。平等に扱ってくれるのは学院内だけだ。
今の王様はかなりフランクだ、俺の前だけかもしれないが。シャルはむしろ身分差が嫌いだし、マリアも身分に関する事を言ったのは聞いた事がない。少なくとも俺の前では。
しかしローズもサラも獣人なのでこの身分差ってのが体に染み付いていて、王族貴族が怖くて仕方がないのだ。
冒険者ギルド内では学院内程ではないが割と平等に扱われる、冒険者として扱われるからだ。身分差よりもランク差の方が影響がデカい。
ローズもサラもシャルもマリアも俺もみんなBランクだ、だからそこまで身分差は影響しない。ギルド内では。
「みんなでお食事会をしましょう」
さすがはナタリーだ、シャル達とローズ達をどう会わせようか考えていたが、思い付かずナタリーに相談したところこう言った意見をいただいた。素晴らしい。となると我が家でやるのが良さそうかな、広いしな。
メニューはどうしよう、少し珍しい料理が良さそうだけど何が良いかなぁ。料理長と相談する、あまりこっちで作られてない料理、うーん。なんせ味噌カツ定食なんてあるんだからなんでもありそうだよなぁ。
あ、ドラゴンステーキなら珍しいんじゃないか? 食べた事はないな。売ってるのかな?
売ってないってさ。折角思いついたのにな、そしたら狩りに行くしかないじゃんか。ドラゴンってどこにいるんだ? ここはローズ達に聞いてみよう。
「レッドドラゴンは火山に生息しているが、何故そんなことを聞く?」
「ドラゴンの肉が欲しくてさ」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「「アホニャー!!!!!!」」
「え?なんで?」
「どこに肉が欲しくてドラゴン狩りをする奴がいるニャ‼︎⁉︎」
「旦那、それは流石におかしいぜ、ドラゴンの強さ知らねーのかよ?」
「いや、そりゃ戦った事は無いけど、俺の魔法なら相性良さそうかなって」
「‥‥‥イケるかもニャ」
「‥‥‥旦那の方が底が知れないしな」
「よし、じゃあお前らも来い」
「「ニャ⁉︎」」
「その方が印象も良くなるだろ?」
「それも‥‥‥」
「そうかもニャ‥‥‥」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます