第17話 暮内亮司の見守りの日々(17)

切が良いところまでなのでちょっと長めです

*************


 ・・・おや?

 今回は、随分と早い目覚めな気がする。


 ん?

 ここは・・・僕の家の仏間?


 それに・・・西條さん達だけじゃなくて、それぞれの両親もいるみたいだ。

 これはもしかして・・・


『さて・・・今日集まった理由はなんだろうか?』


 北上さんの・・・葵ちゃんの旦那さんがそう言葉を発した。


『・・・皆さん、聞いて下さい。俺は・・・俺達は、全員で付き合うことになりました。』


 やっぱりそうか。

 

 これは・・・親への挨拶、いや、宣言、かな?

 

『ま、待ちなさい!どういう事だ!何故そんな事になっている!?』

『そうだ総司くん!全員?全員で付き合うだって!?そんな不誠実な事は流石に許せないよ!』


 葵ちゃんの旦那さんと翔一くんが総司に食ってかかっている。

 まぁ、そうなるだろうね。


 続く総司の言葉に、二人は娘にも問いかけている。


『父上、ワタシはソウの言った通り、ソウを愛しています。そして、詩音や柚葉、翔子の事も。ソウは男として、そして詩音達は、同じ立場の女性として。だから、みんなで付き合いました。』

『うん、黒絵ちゃんの言う通りだよ、お父さん。だから、勿論納得しているよ。」

『そんな事が許せると思うのか!!』

『そうだ!話にならない!総司くん!君がそんな子とは思わなかった!もう、柚葉に会わないでくれ!柚葉!帰るよ!』

『そうだな!うちも同じだ!黒絵、帰るぞ!!』


 激昂した二人が立ち上がる。

 でも、柚葉ちゃんも北上さんも座ったままだ。


 応じない二人に、翔一くんたちが無理矢理連れ出そうとした時だった。


『あなた!ちょっと待ちなさい!』


 清見ちゃんだ。


『娘が真剣に話をしているのに、なんで聞く耳を持たないの!!


 清見さんの叱責に、思わず言葉がでなくなる翔一くん。


『あなた・・・また同じ過ちを繰り返すのかしら?』


『前に、総司くんがうちに来た時に、あなたも私も黒絵の話を聞かずにいて、後悔したでしょう?』


 葵ちゃんからそういわれて無言になる旦那さん。


『まずは、きちんと見て、話を聞きましょう。』

『・・・分かった。』

『北上さん!?』


 どうやら、きちんと話を聞いてくれるみたいだ。

 もっとも、翔一くんはまだまともに聞くつもりは無いように見えるけど。


 ・・・可愛い娘だもんね。

 ごめんね翔一くん。



『さて・・・総司くん、話を続けてくれるかね?』

『はい、わかりました。まずは、経緯を説明します。』

『まって総司。まずは、私達目線で総司との事を話させて?』


 話し始めようとする総司に西條さんが待ったをかける。


 自分の口で話したいようだ。

 彼女たちそれぞれが、自分と総司のことについて語り、最後に総司自身の話になった。


『俺は、父さんが死んでから、一時期は喧嘩に明け暮れていました。黒絵に出会ったのはそんな頃です。そして母さんが倒れ、瑞希に注意された事で、家族に迷惑をかけていた事に気が付き、それからは、目立たない様に生き、家族の為に尽くそう、そう思っていました。』


 ・・・ごめんね。総司。

 僕のせい、だね。


『そんな俺が、気まぐれに助けたシオンが、俺と友達になりたいと勇気を出してくれました。そして、柚葉も勇気を出して、泣きながら俺とまた一緒に居たいと言ってくれました。翔子は、昔から俺を見てくれて、そして、今も一途に思ってくれて、支えてくれています。黒絵は、俺が人生のどん底に居た時に、共に居てくれました。みんなは、そんな俺を変えてくれました。俺は、それぞれに恩があり、そして・・・俺を好きだという彼女達に、同じ気持ちを持ってしまいました。』


 本当に、総司を助けてくれてありがとう・・・西條さん達。


『最初は、仲の良い友達付き合いをしている彼女達の為に、自分が嫌われていなくなればいいと思っていました。しかし、それは、彼女たち自身と・・・母さんに気が付かされ、逃げている事だとわかりました。』


 双葉、君は知っていたんだね?

 彼女達の思いを。


 それに・・・もしかしたら琴音さん達を含めて、西條さん達は相談していたのかな?


『俺は、なんとしても答えを出して、自分が好きなのが誰かを導き出そうとしました。彼女達は待ってくれると言ってくれました。そんな時、文化祭で、俺は俺を妬む奴らに襲撃をかけられました。その時、そいつらを嵌める為に、わざとやられたふりをしていたのですが、彼女達が来て、俺を救うために自らの身を犠牲にしようとしました。俺は・・・その時に気が付きました。俺が彼女らを好きな気持ちに、優劣なんて決められない。そして・・・彼女達の俺を思う気持ちに優劣なんて無いと。だから・・・』


 総司は挑むような眼差しで男親二人を見た。

 

『俺は、彼女達が好きです。愛しています。悲しませたくない。みんなを守ってやりたい。笑顔で居て欲しい。その為なら・・・常識だとか、世間なんて関係ない!何があってもみんなで乗り越えて行けば良い!そう、思いました。だから』


 総司が土下座する。

 男として、父親として、これは見届けなければならない。


『どうか、彼女達を俺に下さい!一生かけて守ります!!』


『・・・私達は、みんな総司が好きなんです。愛しているんです。どうか、認めて下さい。この通りです。』


『お父さん・・・お母さん・・・私は、もう間違えたく無いの。何が大事で、何が自分にとって必要な事かを。だから、私は、愛するそーちゃんや、シオンちゃん達と一緒に居たいの!お願いします!!』


『私の夢は、総司くんのお嫁さんになる事でした。ですが、今はもっと大きな夢を見ています。それは、詩音さんや柚ちゃん、黒絵さんと共に、総司くんを支えて幸せに生きる事です。どうか、夢を奪わないで下さい。』


『父上。ワタシは今まで北上の名に恥無いように生きてきました。そして、これからもそうするつもりです。ですが、愛する者達と共に有る事、これが恥になるとは、ワタシには思えない。例え世間でどう思われようとも、ワタシは愛する事を止めようとは思えないのです。どうか、お認め下さい。お願いします。』


 西條さん達も涙ながらに土下座していた。


 しばしの無言。


 最初に口を開いたのは、琴音さんだった。


 どんな時でもまっすぐに自分の気持ちを話す。

 琴音さん、あなたはもう、しっかりと昔に戻っていますね。

 僕が、僕たち後輩が憧れた先輩に。


『・・・総司くんに聞きます。あなたは詩音の事を愛していると言いましたね?間違い無いかしら?』


 この質問を皮切りに、将来の事、世間の事、決意について、確認していく。

 その質問は、翼ちゃんも同様にしていた。


 それらに、総司と西條さん、そして翔子ちゃんはしっかりと自分の思いを語っていき、琴音さんと翼ちゃんから認めて貰える事となった。


 それどころか、将来のために手助けする展望まで描いたようだ。

 流石は琴音さんだ。


 本当に頼りになる、素敵な先輩だ。

 ありがとうございます。


 そして次に葵ちゃんの旦那さんだ。


『・・・正直、困惑している。だが・・・私は以前、総司くんに間違えを正して貰った恩がある。それを踏まえて・・・言わせて貰おう。』


 そう言って話し始めたのは、北神流の行く末についてだ。

 しかし、それについては北上さんが回答して納得して貰った。


 そして、次は男親として、となり、


『他ならぬ黒絵自身が望む事だ。だから・・・私は・・・認めようと、思う・・・』

『北上さん!?』


 葵ちゃんの旦那さんはその言葉を絞り出し、翔一くんが信じられないと言った表情で声を上げた。


『総司くん・・・一つだけ約束して欲しい。絶対に、黒絵を不幸にしないでくれ・・・頼む・・・』

『・・・はい。必ず、黒絵を幸せにします!』

『・・・葵。それで良いか?』

『ええ、あなた・・・よく、決断しましたね。私はあなたの妻で、幸せですよ?』

『・・・ありがとう。』

『父上・・・ありがとうございます・・・うう・・・』


 ・・・本当に、良く決断出来たと思う。


 僕は、仮に許しを得られるとしても、何度も何度もお願いに上がる必要があると思っていた。

 しかし、葵ちゃんの旦那さんは、当人達を見て、しっかりと決断できたようだ。


 一廉ひとかどの人物なのだろうな。

 流石は、長きを伝える道場の主だと思った。


『認めない!僕は認めないぞ!そんな関係!』


 しかし、そこへそんな声が響いた。


 翔一くんだ。


 そんな翔一くんに柚葉ちゃんが必死に訴えている。

 

『お父さん!なんで!?私の幸せにはみんなが必要なの!!』

『関係ない!柚葉には普通の幸せで良いんだ!』

『だから、その幸せがそーちゃん達と一緒にいる事なんだよ!』

『普通の幸せで良いんだ!!帰るぞ!総司くん!もう二度と柚葉に会うんじゃない!!良いな!』

『そんな・・・お父さん酷いよ・・・』


 ・・・僕は総司の親だ。

 だから、非常識な事を言っている総司に非があるのは分かっている。

 

 でも、翔一くん、それで良いのかい?

 娘の幸せを決めるのは君なのか?


 本人じゃないのかな?

 

『さぁ!帰る・・・』

『あなた!!』


 僕が翔一くんにもう一度考え直して欲しいと願っていたら、怒声が響き渡った。


 僕があまり見たことがない・・・いつもニコニコしていた清見ちゃんが鬼のような表情で翔一くんを睨みつけていた。


『・・・今の言葉、本気で言っているの?』


 感情が乗りすぎたのか、震えるような声でそう絞り出す清見ちゃん。


『当たり前だ!僕は柚葉の幸せを・・・』

『わかりました。今までお世話になりました。柚葉、お父さんと離婚するからついて来なさい。』

『な、なんだって!?』


 ・・・清見ちゃん、そこまでの決意で総司たちのために・・・

 君は、本当に翔一くんのことが大好きだった筈なのに。


 口論を・・・いや、口論にもなっていないかもしれない。


 普通や世間を気にする翔一くんに、娘に自分が考える幸せを押し付けるなと怒鳴っている。


『世間が許さないからなんなの!?普通って何!?それが、柚葉達を悲しませてまで優先する事なの!?・・・それとも、あなた自身が白い目で見られるのが嫌なの?』

『・・・そんなわけ、無い。』


 厳しい意見を突きつけた清見ちゃんに、肩を落としてトーンダウンする翔一くん。


 そして、何故総司達がこの場を開いたのかについてもしっかりと理解していたようだ。

 視野の狭まっていた翔一くんはそこでようやく気がついたようだ。


 それは清見ちゃんの問いかけに答えた総司のこんな言葉で。


『・・・俺は、父さんを亡くしています。会えなくなる辛さを良く知っているんです。だから、みんなに、親と会えなくなるような思いをして欲しくなかったからです。』

『ほらね。そんなそーちゃんが、柚葉を幸せにしないわけが無いでしょう?むしろ、今のあなたの行動の方が、よっぽど柚葉の幸せを壊そうとしているのよ?』

『っ!!』


 ”認められなかったらどうするのか?”という清見ちゃんの問いかけへの総司の答え、そしてそれに対して、翔一くんはどうなのか?という清見ちゃんの翔一くんへのきつい言葉に、翔一くんは愕然として言葉も出ないようだ。

 

『だから、私は別れるって言ったの。柚葉の幸せを守る為に、ね。』


 清見ちゃんがそう言うと、翔一くんは憑き物が取れた様子で、柚葉ちゃんに向き直り、もう一度話をした。


 声を荒げることなく、落ち着いて。

 

 そこで柚葉ちゃんの決意と覚悟を聞いた翔一くんは薄っすらと微笑み、そして総司に正対した。


『柚葉はね・・・大事な大事な娘なんだ。その娘が、君を・・・君たちを望んでいる。どうか・・・どうか幸せにしてやって欲しい。それと・・・すまなかったね。冷静でいられなかった。君が・・・もてあそぶような酷い事をするわけが無いのに。申し訳無かった。』


 ・・・翔一くん、君も凄いよ。


 さっきまでは頭に血が昇っていたとはいえ、こうして落ち着いて話をして認める事ができるなんて。

 

 やはり、清見ちゃんが選んだだけの事はあるね。


 清見ちゃんが泣きながら翔一くんい抱きついている。

 彼女にしても、心を捨てて柚葉ちゃんの為に厳しい態度を取ったのだね。

 

 僕も良かったよ。

 君たちが別れなくて。


 『総司。』


 そんな時だった。

 双葉がそう言って総司を呼んだ。


『皆さんが、認めてくれたわ。あなたのやる事はわかるわね?』

『・・・ああ、わかってる。死にものぐるいで、みんなを幸せにして見せる。』

『だったら、今、この場で、お父さんにも誓いなさい。みなさんの前で。』


 双葉の言葉に総司達は仏壇と正対した。

 僕も仏壇側に座る。


『父さん。俺は、世間に許されない未来を歩く事になった。でも、ここにいる愛する女性達を絶対に幸せにするって誓うよ。だから、見守っててくれないか?お願いします。』


 総司のその言葉の後、西條さん達も気持ちを言葉にし、それぞれ頭を下げる。


 大丈夫。

 僕は君たちに感謝をしているんだ。

 だから、


『・・・亮司。あたしは、お前と一緒になれて幸せだった。』


 双葉が総司の横で正座をして手を合わせ、語り始めた。

 その言葉はあの頃の言葉だ。

 

 僕たちが出会った頃の。


『お前と結婚して、総司が生まれ、瑞希が生まれ、幸せ絶頂の中・・・お前が居なくなった。あたしは悲しかった。あたしは仕事に逃げ、総司はグレて、瑞希は笑わなくなった。そんなあたしが倒れて、総司は自分を犠牲にして、家族に尽くすようになった。』


 双葉、君は悪くない。

 悪いのは僕だ。

 むしろ、頑張ってくれたと思っているよ。

 ありがとう。

 だから、そんな辛そうな顔をしないでくれ。

 そう思った時、双葉は表情を明るくした。


『そんな総司を、明るくしてくれたのが、ここにいる子達だ。あたしは、この子達に感謝している!この子達を認めている!!だから、亮司も認めてやってくれ!頼む!』


 仏壇に向かって土下座をする双葉。

 西條さん達がその言葉に涙を流している。

 

 あの、誰にも媚びず、屈しない双葉が、おそらく人生で初めての土下座をしている。


 大丈夫だよ双葉?

 僕だって彼女たちを認め、感謝しているんだ!

 

 だから、


【こちらこそ、総司をよろしくお願いします。

 君たちなら、きっと大丈夫だから。


 それと、双葉と瑞希とも仲良くしてあげて下さい。

 偶に双葉はさっきみたいな言葉遣いになちゃうかもしれないけれど多めにみてあげてね?

 双葉は、あんまりその話し方をしてはいけないよ?

 将来の総司のお嫁さん達がびっくりしちゃうからね。】

 

 そう言って僕も土下座をした。

 たとえ聞こえていなくても良い。

 真剣に思いを伝えた。


 土下座した時何かに方が当たったような気がした。


 ゴトッと音がする。

 みんなで頭を上げる。

 

 ああ、位牌か。


 土下座する為に肩を張ったから当たっちゃったかも。


 ・・・うん?

 なんで当たったんだ?

 触れない筈じゃ・・・


 みんなは目を丸くしている。


『・・・双葉さん?どうやら、亮司くんも認めてくれたんじゃないかしら?』

『いえ、もしかしたら、亮司先輩は、双葉さんの言葉遣いを注意したのかもしれませんよ?義理の娘達に、変な所を見せるなって!』

『ええ・・・亮司くんなら、そう言うかもしれませんね。いつも、双葉さんの言葉遣いを注意していましたから。』

『まったく・・・亮ちゃんも変わらないわね。双葉センパイ?良かったですね?』


 ・・・う〜ん、知られすぎているってのも考えものだね。

 まさか当てられるとは。


 涙ながらにそう話す琴音さん達に思わず笑みが出る。


『・・・お母さん、お父さんも嬉しいってさ。お兄ちゃんに、こんなに良いお嫁さん達が出来て。私も義姉ちゃんがいっぱいできて嬉しい!!』


 瑞希もそう言ってくれて良かったよ・・・というか、瑞希は良いのかな?

 ・・・いや、うん、良かったと思おう。

 深く考えない方が良い気がする。


『亮司・・・ありがとう・・・』


 双葉、どういたしまして。

 それとこちらこそありがとう。


『総司くん・・・娘を・・・娘達を頼んだよ。何かあったら相談すると良いよ。』

『ああ、困った事があったら言いなさい。必ず力になろう。』

『はいっ!よろしくお願いします!!』


 北上・・・確か双牙さん、と名乗っておられたかな、確か。

 北上双牙さん、翔一くん、どうか息子をよろしくお願いします。



 その後は宴会だった。


 何故か、この展開を予期していたような琴音さんが既に会場を抑えていたようだ。


 やっぱり、西條さんたちが予め相談していたんだろうね。


 その中で、総司はやっぱり事前に双葉達は西條さん達から相談を受けていた事を聞いたり、双葉が琴音さんの会社に誘われたり、翼ちゃんと琴音さんが総司をお持ち帰りしようとくっついて娘達に怒られたり、それを見た双牙さんの度肝を抜いたり、羨んだ翔一くんが清見ちゃんに詰め寄られ怒られていたり・・・

 楽しそうだけど・・・思わず苦笑しちゃうね。

 困った人たちだなぁ・・・


 その後は、総司と双牙さん、翔一くんがしっかりと話をしていた。

 どうやら、わだかまりも残らなそうで良かったよ。


 そして、写真撮影。

 

 ・・・瑞希?

 大丈夫だよ、ね?

 そんなにお兄ちゃんにくっついちゃって・・・

 お父さん、ちょっと心配。

 


 っと、写真か。

 

 じゃあ、僕も失礼して、と。


 男だけで写真を撮るようなので、総司の肩に手を置き並び立つ。


 勿論、写真には写らないのは分かっている。

 というか、写ったら怖がらせちゃうだろうし。

 

 こうやって、みんなが幸せそうなところを見ていると、僕の抱えていた後悔なんて消えて行くみたいだな。

 

 なんだかすごく満足感がある・・・というか、あれ・・・?


 周りが段々と光って景色が・・・


 もしかして、僕の後悔が無くなって・・・もう、滞在できない、のか?


 視界が薄くなっていく。

 

 最後に見た景色は、さっき撮影した総司と婚約者達との写真と、同じ構図で取られた母親達と総司の写真を撮影している状況。


 琴音さんと翼ちゃんのお茶目に娘達が怒っている。


 ああ、楽しそうだな・・・双葉、総司、瑞希・・・それにみんな・・・



 僕も、幸せだったよ・・・






 向こうで・・・待って・・・いるから・・・・・・ゆっくり・・・と・・・来る・・・・・・んだ・・・・・・よ・・・・・・・・・

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