1:100万の男女比の世界に転生したようで、周りが騒がしいですが気にせず楽しみたいと思います。

ゆるん

プロローグ

「あれ? ここは?」


気づいたら真っ白な空間に立っていた。

見渡す限り何もなくこの世の物とは思えない場所だ。


「ここは輪廻の間という場所ですよー」


自分のつぶやきに聞いたことのない女性の言葉が返ってきた。


「あなたは死にましたので、転生のためにこちらの空間に来てもらいました。」


振り返ると天使のコスプレをした女性が自分は死んだと告げてきた。

唐突だな!


「む、コスプレとは失礼ですね。私は本当に天使なんですけど!」


おぉ、ファンタジー!

もしかして剣と魔法の世界に転生して勇者になってハーレムなんて展開が!


「えーと、あなたの転生先はーっと、残念ですが現代社会ですね。」


何やら端末機器の様なものを見ながら返信が返ってきた。


え、夢も希望もないやん。

ってか考えてること伝わってる!?


「まぁ、天使なのでー」


天使すげー

でも、転生ってことは普通は持ち合わせてない特殊な能力があったり


「しませんねー」


ないんかーい!


「んーそうですねー せっかくなので、前世の記憶は引き継げるようにしておきますよー」


お、知識チートってやつですかー

前世の記憶で無双するってやつですね!


「でもでも、転生先は今までいた世界とは異なるので、常識とか覚えなおしてもらわないとですねー

 簡単に言えば同じ地球の別の世界線になりますー」


じゃあ、実質何もないってことですやん。

あのー、何か転生特典とかないんでしょうか。


「んー無いですね、そもそもこうやってお話してるのもあなたが道を外れていたので、

 お声がけしただけなんですー」


え、あのー

ご迷惑をおかけして申し訳ございません。


「いいえー では、そろそろ行きましょうかー」

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