第2話 目覚めたら



 目が覚めた私は、自分がどこかのベッドに眠らされているのが分かった。


 倒れた私を安全な場所まではこんで、誰かが手当てしてくれたらしい。


 怪我をしていた部分は、包帯が巻かれていた。


 火にあぶられてやけどをしていた部分には、この世界では貴重な回復薬がぬりたくられていた。


 一体だれが?


 顔も知れない誰かの行動に疑問を持つ。


 一番考えられるのは、英雄軍の者達が戻って来て助けれくれたという可能性だ。

 自分達の行動を反省して、助けに来てくれたのではないかと、淡い期待がこみあげてくる。


 他には通りかかった傭兵かなにかが助けてくれたという線。


 こちらはやっかいだ。


 奴らは金にならない事はしない。


 報酬を用意できなければ、せっかく助かった命を奴らの手で奪われかねない。


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