人類の敵に助けられた村人が、改革済みの魔王軍に入って驚く話
仲仁へび(旧:離久)
第1話 燃えさかる村の中で
燃え盛る村の中で、私は絶望していた。
英雄軍は、私達を見捨てたのだ。
モンスターに蹂躙されている私達を助けずに、広範囲殲滅魔法で一緒に葬り去ろうとした。
いくら敵が憎いと言っても、一匹の生存すら許せないと言っても、あんまりだった。
彼等は私たちごと、攻撃したのだ。
私は崩れて来た建物の下の中で、怨嗟の言葉を繰り返す。
許せない。
皆、英雄軍が助けに来てくれると信じてたのに。
英雄軍の姿を遠くに見た時の希望は、無残にも踏みにじられた。
けれど、恨みを晴らす事などできやしない。
私は、なんの力ももたない、ただの村人なのだから。
燃える炎の中で、命が尽きようとした時、誰かの声がかかった。
「哀れな」
そして、そこで私の意識が途切れた。
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