最弱から始まる吸血鬼。ゲームのような異世界に転生(?)したので、魔法と冒険を楽しみたい。
羊の毛玉
メモ
「君の名前を教えてくれないかい?」
そう問われても返す言葉を持ち合わせていなかった。
「その枷を取り払い、自由になりたいと思うかい?」
声は認識できていた。しかし意味がある言葉としてはどうだろう。辛うじてわかることは、彼女が僕を見ているという事実だけだ。
彼女は目を輝かせながら、口元は悪巧みをしているように細い。彼女になんとなく興味を持った。
その人を見上げ、手をのばす。
「うんうん、そうか。自由になりたいか! ならば君に決めよう。さあ目をつむるといい。さすれば想像すらしたことがないような、広大で華美で奇妙な――」
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