第29話 他称犯罪予備軍

降って湧いたように訪れた、突然の人類存亡の危機。

宇宙人の来訪、それも地球人類に対して服従を求める恐るべき侵略種族。

その時に世界中からこの状況を打破すべく集められた者たちこそが他称犯罪予備軍である。

彼らは決して犯罪予備軍である事を自称したりはしない。

彼らは何よりも社会に溶け込んで生きる事をただ望んでいる。

この度、人類の希望を託された本来であれば英雄と呼ばれるべき彼ら四名を紹介しよう。

まずは膝窩接触のジェフ・マクルーア

今回の重要なミッションのため、誰にも従うことのない他称犯罪予備軍達をまとめ上げるリーダーでもある。

続いては脳内八つ裂き、ボボ・ザジドフ

趣味は人間の我儘を解消することだ。

三人目はドラゴンズペット、モトキ・ホズミ

フェアリーとも会話が出来るらしい。

そして最後は持たざる者(インビンシブル)、フォン・シー・トビアス


彼方銀河の果てより来たりし地球人類より遥かに進んだ文明を持つ異星人とて全く想像することも出来ない彼らの変態的な作戦により地球侵略の危機は退けられた。

だが彼らの活躍を浮世に生きる一般の人間が知ることは決してない。

何故なら彼らは何よりもただ社会に溶け込んで生きる事を望んでいるのだから。

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