第560話 救世主への道20(レジーナ王国編)

俺たちは戦争を仕掛けられている国にいき女王に会うことができた。


なんたと戦争に参加させてもらうことになるが、別に大暴れするわけじゃない。


俺たちが地図を広げてみている。


この部屋には侍女さんがいてお茶の準備をしてくれたり、お菓子を天供してくれる。


紅茶を飲みながら地図を見て、確認しているのは、方角と、その方向になにがあるかだ。


もちろんエイダン帝国の近くにある街を確認している。


川があって、こちら側が、この国の領土になる。


どの段階で動いたらいいのか?


でも、川の近くまで来なくても、、川に集結しているということは、攻め込むつもりだと考えた方がいいだろう、


今回は、どう動いたらいいだろうか?


前回と同じように動いてみるか?


俺たちは俺を入れて14人だから、まずは前線の司令部を訪ねてみる。


女王に聞いたら、前線司令部は、もう配置されているということだ。


まだ整ってはいないということだが、前世司令部と協力する必要があるので、メンバーを引き連れて行ってみることにした。


まずは、透明になっていく必要があるから、部屋の横にあるベランダに出て、みんな揃って飛んでから透明になるつもりだったのが、呼び止められた。


「あのっ、クリス様ですか?」と


もう、なんだっていうんだ、いく寸前だったのに‥‥‥と思って振り返ったら、そこにはアリシア、そっくりな人がいた。


「えっ、アリシア?」


「私は、ここにいるよ」とアリシア


「本当だ、アリシア、そっくり」


「似ている」


「アリシアが偽物?」


「アリシアは、私‥‥‥でも、似ているわね」


「あの、あなたは‥‥‥」


「あの私は、この国のものでアメリアと申します」


「アメリアって、もしかして姫様の?」


「はい、そうです」


「ねぇ、アリシア、横に並んで‥‥‥」とアレク


横にアリシアが並ぶと、本当にそっくりだ。


「これは入れ替わってもわからないね」とイザベラ


先ほど女王がアリシアのことを見ていたのは、そっくりだからか?


しかし作戦は進んできているので、ここでゆっくりしている暇はない。


「あの王女様、話は後でお願いできますか?」


「あっ、そうなのですね、でもここは最上階のベランダですよ」とアメリア姫


「まぁ見ててください」と言ったので俺たちは飛行魔法を行使して、飛んでみる。


「じゃ、行ってきますので」と俺が言って透明の魔法を使っていく。


「まぁ、消えた‥‥‥人が飛んだり消えたりするなんて‥‥‥あの方達は神なの?、この国を助けるために来てくださったことじたい、信じられないことなのに‥‥‥もうだめかと思ったけど希望はあるのかしら‥‥‥」


アメリア姫は、ベランダで膝をついて祈りをささげた。


「どうかご無事で」


* 


アメリア姫視点


お母様から聞いて、信じられませんでした。


でもお母様は、カードを見せてもらったと言っていましたが、そこには知らない国の名前が書いてあったそうです。


しかも、、そのカードには、貴族で、しかも公爵様だって書いてあったということですが、年齢からしても、私よりも少し上なのに公爵だなんて、普通なら、王族の親戚しかなれない位ですから、どこかの王族っと思っていました。

でも、お母様に聞いても、そんな国は知らないというし、お母様が知らないなんて、そんなことあるんですの?

でも、とても好感が持てる青年が率いているって言っていました。

しかも、その青年が冒険者の特SSSだったかしら、そんなランクの冒険者なんて聞いたことありませんの。

この国でも冒険者はいますが、最高ランクでも、確かAランクが2人ということでした。

あとはBランクの方が多数いると‥‥‥

それがSSSランクですって?

それも特がついているなんて


なにをしたら、そんなランクになるんですか?

国家の厄災を解決しないと、そんなのできませんよ。


そしてお母様に聞いたら、勇者であるっていうじゃない。


本当に信じられません。


もう、文句言ってやらないと。


お母様は、そんな人たちにお城の中に部屋を与えたっていうから、驚いたわよ。


いきなり大きな声を上げたじゃないの。


もう、これは直接、文句を言ってやるわ。


私は、貸し出された部屋に入っていくことにしたわ。


コン、コンと扉を叩くと侍女が開けてくれて、ベランダから逃げようとしている人たちを見つけたわ


私は急いで走ってベランダまで言って声をかけたわ。


「あのクリス様ですか?」って


声をかけて振り返った男性は、私のハートを撃ち抜いたわ。


それから女性の1人が私と似ているという話になり、会話に参加することができなくなったの。


でもみれば見るほど、そっくり‥‥‥


いえいえ、私は、ここには文句を言いにきたのよ、頑張るのよ、私


そうしたら素敵な男性が「後で話を聞きますから」って言ったわ。


もうその声ったらないわ。


胸のドキドキが止まらない。なんて、素敵なの?


そうしたら男性はベランダの先へ進もうとしたの、私は危ないと思って、ここは最上階のベランダですよって言ったら、そうしたら、まぁ、見ててください、っていうじゃない。


見ていると体が宙に浮かんだ‥‥‥


あの人が「じゃ、行ってきますので」と私を見て言ってくれた。


私をよ、私の瞳を見て、言ってくれたのよ、あ〜もう、どうしよう。


そして宙を浮かぶこともできて、途中から消えたわ‥‥‥


なんて、すごい魔法を使うのよ。


もう、こんなことされたら、私、困っちゃう。


あの方の消えた方向を見ながら、私はベランダで膝をついて、祈ったわ。


「どうか、ご無事で」




俺たちは王都の街並みを見ながら飛んでいるけど、どこも慌ただしい。


しばらく飛んでいると川の近くにきたので、俺たちは、透明の魔法を解除して、テントを見つけて降りていった。


ここでは姿を隠す必要がないから。


テントの近くに降りると、突然、現れた俺たちに驚愕の目を向けられた。


再起動した警備している兵士に剣を向けられた。


「レジーナ女王から依頼された出向いてきた」と兵士にいったが、何か文書でもいるのかな? と思った。


兵士はちょっとここでお待ちください」と言って他の兵士にここは引き継いで走ってテントの中に入っていった。


まだ警戒されている中で、俺たちは待つことになる。


アレクとアデルが待つ間を利用して、地面に絵を描いている。


「キャハハッ、なに、それっ」


緊張感がないな〜


と思っていると、兵士が戻ってきた。


「どうぞ、こちらへ」と言われたので女王の指示が行き届いているみたいだ。


俺たちは案内されたテントの中に入っていく。


全員でテントの中に入っても十分、余裕があるテントだ。


テントの中では。ゴツい男が座っているが、俺たちが中に入ると立ち上がって手を差し出してくれた。


「クリスと言います」


「ここの司令官のヘンリーです」


「まぁ、近くの椅子どうぞ」と言われたので、俺たちは簡易椅子に座った。


「それで女王から聞いているんですが、全員が手練れの魔法使いだということですが」


「まぁ、そんなところですが、状況はどうですか?」と逆に聞き返した。


「大変、切羽詰まっています。もう出兵の準備が整うころだと連絡が入っています」


「わかりました、では俺たちは向かいますので」


「えっ、どこに向かうんです? いくら強い魔法使いだって、向こうも魔法使いがいるんですよ。普通なら魔法使いは後ろで援護が基本ですよ」


「まぁ、普通なら、そうでしょうけど、俺たちは剣士でもありますので」


「いやいや、生半可な剣では役に立ちませんよ」


「そうでもないですよ、じゃ、テントの外に出ましょうか?」


俺たちはテントの外に出てきた。


「なにをするつもりです?」と司令官


「俺に剣で切り掛かってください」と俺がいうと司令官は嫌そうな苦笑いの顔をした。


「では、いいんですね」


「はい、どうぞ」


司令官は自分の腰に刺している剣を抜いて、俺に上段で切り掛かる。


チラッと横目でメンバーの方を見るとまたアレクとアデルが地面に絵を書いて。


「油断大敵」と声を出して切り掛かる。


「ガキンッ」と大きな音を立てて弾かれる。


剣を折ることもできたんだけど今から戦いになるからしなかった。


弾かれた剣を見つめている。


「これでわかったでしょう?、司令官」


「‥‥‥」


「今、発動した魔法は基礎中の基礎です、俺たちにとっては‥‥‥」


「これが基礎魔法?」


「はい、そうです」


「君は何者かね」


「俺ですか、俺は‥‥‥冒険者です」


「なんだって冒険者?」


「はい、冒険者の中でもSSSランクを持つ冒険者です」


「なんだってSSSランク?」


「はい、そうです、世界でも14人しかいないSSSランクの冒険者が今、集結しているんですよ」


「じゃ、君たち全員がSSSランクだというんだね」


「そうです」


「なんだか、わからんが女王からもくれぐれ邪魔するなって言われているからしょうがないが‥‥‥」


「では、俺たちは自由に行動させてもらいます」と言って、全員で宙に浮いて飛んでいく。


残った司令官と兵士は「あいつら、バケモンかよ‥‥‥ でも、すごいな‥‥‥あの力くらいないと国も危ないかもな」と

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