第558話 救世主への道18 (レジーナ王国編)
俺たちは情報を集めるために宿をとった。俺が部屋を間違えたんじゃないけど、ハプニングはあったが、なんとか部屋にチェックインすることができた。
俺は自分の部屋を見渡し貴族が泊まる部屋は結構、広くて大きいテーブルと椅子がかなりの数、置いてある。
壁際にはソファも置いてある。
窓が2つあり、それぞれのところにソファが置いてある。
俺は窓を開けると、街並みを確認してみた。
しかし窓を開けた途端、騒がしい街並みがあるだけだった。馬車が走り回ったり、兵隊が列を成して歩いていたり、先ほどには、なかった街になっている。
時間が夕方になってきているせいで、多くの人が行き交うように慌ただしさが起きたみたいだ。
重たそうな馬車が通り過ぎるが、弾薬かな?
馬車の後ろから見えるのは大砲だ。
その馬車の荷台には誰もいないのを確認して俺は用心のため透明になって荷台に転移した。
荷台には、甲冑、そいて大量の剣、大砲が積んである。
城に行かなく立って間違いなく戦争の準備だろう。
俺は部屋に戻ってきた。
戻ってきてから窓から外を見ている。
俺が外を見ていると、ドアをゆっくり開けて中に入ってくる人がいた。
俺が振り向きもせずに、外を見ている。
今は検索魔法を発動して外を見ているので、もちろん、誰が入ってきたか、知っている。
俺の部屋に突入したのは、アリシアを筆頭に全員だ。俺は鍵もかけていないから。
その中でアデルが隠密の魔法を発動して、音も立てずに俺に近づく。
アデルが声を変えようと口を開いた瞬間に俺が、振り向き「わっ」と声を出したらアデルは驚いて尻餅をついた。
「もう、びっくりしたよ、ご主人さま」と言って俺が差し出すてをアデルは取って立ち上がった。
「まだまだだよ、アデル」
「チェッ、せっかく、ご主人さまを驚かせろうと思ったのに」
「アデルも遊んでいないで、仕事だよ」とソフィア
「そうだね、それでご主人さま、どうなの、ご主人さまのことだから、もう確認したんでしょう」
「うん、まあね、間違いなく戦争になると思う」
俺は先ほどの馬車だけではなく検索魔法で色々なところを確認してみた。
特に城では物資が集まってきているが特に武器とか、食料とか、人を集めている。
俺も検索魔法で、城の多くのことが現場に行かなくてもわかっている。
どこに何があるのか、全て映像のように見えているからだ。
王の部屋がどこにあるのか、今、何をしているのか、全てわかっている。
これは間違いなく戦争に突入してしまう。俺は、もう夕方だから、明日から動こうと思う。
まずは、ここの料理を堪能することにした。
俺たちは時間になったので、1階の食堂にいくことにした。
今日は泊まっているのは、俺たちだけということで、食堂には誰も座っていない。
がらんとした食堂に、もうコップに入った水やフォークなどが置いてある。
俺たちはフロントの人が言っていたので、楽しみにして食事をまっている。
どちらかと言うとお淑やかなエイミーとアイリスに対して、アデルとアレクは反対の性格をしている。
食べ物をガツガツ食べるのが、アデルとアレクだ。いまでもよだれがでそうな感じでまっている。
そこに食事が運ばれて来た。
熱々の湯気がでるお皿には、何が乗っているのか?
料理がのったお皿をテーブルの上に置かれていく。
そのお皿には………なんだ? これ?
料理を運んできてくれた人が「今日のメインは肉です、それも最高においしいと言われる魔物の肉を使用しています」と言った。
えっ、魔物の肉?
そんなもの食べたことがないけど、たべれるの?
この時代には、牛とか豚はいないの?
あれっ、焼き串は、何だったんだろう?
神獣たちは躊躇なく食べ始めている。アレクは肉にかぶりついている。
食べてみようか? 匂いはタレでわからない。
小さく切って、少し食べてみる。 あっ、おいしい…
皆も俺が食べたら、恐る恐る食べ始めた。
味がわかったら、どんどん、食べ始めているけど、どの魔物の肉なんだ?
高級な宿の料理で出される肉とは魔物の肉なのか? それとも強い魔物だから高級になっているのか?
でもおいしくても抵抗がある。
食事が無事?に終わり、食堂をあとにする。
上へ階段をあがっていきながら、アレクが、あの肉美味しかったねとアデルに言っている。
しかし、こんなところで魔物の肉の体験ができるとは思わなかった。
部屋に戻りながら、皆の部屋を通過して俺の部屋の扉を開けると全員が付いてきた。
「食事も終わったし、さあ、行動だね」
え~明日から動こうと思っていたのに……まぁ、しょうがない、今から動くか。
今は夜の8時を過ぎたところ、もうこの国は、少しはわかってきているから、隣国にいく事にした。
隣国の国の名前はレジーナ王国で女王が王様らしいんだよね。レジーナ王国の何番目か知らないけど15歳になる姫がエイダン帝国の王様のターゲットになっている。
エイダン18世は、78歳で、姫は15歳、そんなことが許されるはずない。
しかも正室もいれば、側室もいるのに。
姫を気に入ってうまくいかないから戦争を仕掛けるって横暴な、懲らしめてやる必要がある。
俺たちは8時から窓を開けて、透明になり空を飛んでいく。
もう、全員が飛行魔法を使えるので、それぞれの魔法で飛ぶことができる。
透明の魔法は、まだ使えないから、面倒なので俺が全員にかけている。
神獣たちは使えるけど…
俺たちは情報収集のためレジーナ王国の方角に飛んでいる。
宿の窓は締めておいた。悪い奴が入るとは限らないけど…
レジーナ王国の方へ飛んでいると、下には国境の門があって警備員がいるところを通過して、さらに飛んでいくと川があり、川を渡ると、レジーナ王国だと聞いている。
もうしばらく飛んでいくと、大きな街がみえたので、中心部のあたりに城が見えるが確認のため路地に下りていく。
透明の魔法を解除して路地からでてくる。
多くの人が行きかう中14人の大所帯で歩いても気にする人もなく、慌ただしさだけある。
エイダン帝国からの戦争準備の知らせで、こちらの国も戦争準備をしているんだろう。
俺は城に向かって歩いていく。
周りの雰囲気を感じながら、緊張やピリピリしている感じがする。
暴力的な言葉が飛び交いひどい状態だ。
「いつ、エイダンが攻め込んでくるか、わからないぞ」と言う言葉
「あのバカな王のせいでたまらないな」
「ほんとだよ、あんなかわいい姫を、あの豚王やろうに取られてたまるか」
エイダン18世は、豚王なんだ。体系も豚なのか?
まぁ、そんなこと気にせず、まずは正攻法で会いにいこう。
城の門で多くの人が行きかうが警備はしっかりしている。
う~ん、どうしよう? いきなり言って王に会いたいって言っても、会えるわけないし。
勇者と言うのは見えない称号であって、この時代にギルドカードがあるのか、わからないけど、門では何か身分証をしめすカードをだして確認している。
なので俺は貴族のカードをだして通じるか確認してみる。
こんな時は平民たちが並ぶ所よりも、貴族が通る所が必ずあるので、そちらの方へ行ってみる。
まぁ貴族だったら歩いてこないな…馬車に乗ってこないと貴族として認められないかな?
俺はカードを出してドキドキしながら、警備の人に近づいていく。
警備の人は俺たちをじっと見ている。
まぁ、普通、そうなるよね。
俺は警備の人に貴族のカードよりも、冒険者の特SSSカードと貴族のカードをみせることにした。
「王族に話がある」と偉そうに喋ってみた。
警備の人は、俺の2枚のカードを受け取り確認する。
「…!っ、これは冒険者ランク特SSSランク」
「そうだ、王に話すことがあって遠いところからやってきた」
どうなることか?
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いつも読んでいただきありがとうございます。
この物語は、ファンタジーの世界の冒険者小説ですので、空想の世界の物語です。
それを理解したうえでお楽しみください
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