第447話 屋敷で

俺の未来に何が待っているのか、予想もつかない。


あの時、生命の神クリスティアナに言われたこと。


三大神の一人で、人や星に生命を与える神で、三大神で唯一の女性。


あの凜とした雰囲気がすごかった。


横にいたレイチェルの姿が影になるくらい威圧感があった。


できたらレイチェルが、前、俺が買ってあげた赤いミニスカートで神クリスティアナの横に立たないでほしい。


神クリスティアナはあの時は、神らしく白の服だった。


胸は大きかったけど、清楚な雰囲気だったので、普通に隠している。


レイチェルのような格好はしていない。



学園の方は、統合準備のため、しばらくは、旧校舎でのみ授業をするそうだ。


しかし、この 世界に魔物がいる限り冒険者の仕事が尽きる事は無い。


ものがどこから出てくるのか、または自然的に増えていくのかわからないけど悪さをしなければ別に魔物だって生活しているんだから悪くはないと思う。


悪さをする魔物が一番、冒険者の討伐対象になってしまう。


魔物と言うのは人を殺す場合が多いんだけど、ゴブリンだけはちょっと悪質なんだよね。


ゴブリンは女性を手籠めにする場合が多いので非常に討伐対象になりやすいわけだ。


でもそういう魔物は冒険者を強くして、冒険者が討伐を行うことをすると思うのでお金の稼ぎにもなりやすい。


でも今の俺のやり方が、もっと毎日実践できていたら俺の村に住んでいた兄貴のように慕っていたケインは死ななくてもよかったかもわからない。


残念でならない。


しかしメンバーだって一朝一夕で今の実力をつけたわけではない。


俺がソフィアたち3人に パーティーメンバーに加えてもらって、1年経った頃にアリシアが加入して、その後からだと思う。


だからちょうどパーティーメンバーが基礎魔法を練習しだして2年たたないくらいだと思うんだよね。


それも、時間があるときはいつも練習してと言う感じだから、それを実践してくれないと効果は出ないだろうし、でないとあきらめる人も出てくるから。


つよい魔法が、そんなに簡単に身に付くわけは無いのに、人の性格と言うのは簡単に考えるし甘くも考える。


どうせ基礎魔法を教えたって少しできるようになれば良い方だと思うし、そのうちに、練習をやめていく人が大半だと思われる。


でも、学校に入ってしまえばカリキュラムの中に組み込まれるわけだからしばらくは練習しなければいけないわけだから、能力の向上が他の人よりはあると思うから、そこで他の人が焦ってくれればいいんじゃないかな。


自分よりも格下の奴が強ければ、焦らざるを得ないから。



今はシャーロットもセラフィーナも自分の国に帰っているので、俺たちのメンバーは少なくなっている。


久しぶりに、俺の屋敷で行われているポーション作りをすることにした。


でも基礎魔法を展開していれば能力的には治癒魔法も使えるようになるかもわからないから、使われるポーションの数も減ってくるんじゃないかと思う。


でも、すぐにじゃない。


俺たちは残り全員参加で、庭に立っている小屋の中に入ってきた。


「こんにちわ、今日はお手伝いにきました」と現場にいる監督に告げると、 周辺から、ざわめきが起こり、監督が顔色を変えて俺たちのほうにやってきた。


えっ、どうしたんだろう?


そうすると俺たち全員が小屋から追い出された。


どういうわけ?


「あのクリス様、ここに来られては困ります」と現場監督


「えっ、どうして、お手伝いに‥‥‥」


「クリス様、 わかっていらっしゃらないようですから言いますけどクリス様たちは 働いている従業員たちにとって憧れですから、 会えるだけで舞い上がってしまいますし、そうすると集中力が落ちてしまいます」


「えっ、そうなの?」


「はい、 従業員の中にはこちらの作業場に来るときにいつもお屋敷の方をじーっと見ている従業員もいますので一眼でも会いたいと思う人もいます」


「あっ、そうなんだ」


「だから、ここは、私にお任せください」と監督


「うん、わかった、じゃ、あとはよろしくお願い」と言って立ち去った。


落ち込んでトボトボ帰ろうとしたら、入り口を間違えて、俺たちの姿を見つけた人が「きゃ〜、クリス様』とか、『勇者様、ステキ〜」とか、『アリシアちゃ〜ん、かわいい」とか、『ソフィアお姉様〜』とか、「ジャネット姉様〜』とか、『アレクちゃ〜ん、かわいい』とか、『エイミーちゃ〜ん、こっち向いて』とか、『アイリスちゃん、俺の妹にならない?』とか、『ロゼッタお姉様』とか、『パトリシア様〜』とか『イザベラちゃん、足で踏んで」とか言う声が混じっている。


門では警備の人たちが、観衆を抑え込んでいる。


俺たちは慌てて屋敷の中に入っていった。


「はぁ、なんだか、すごいね」


「どうしたの、アレク」とアリシア


アレク「私を呼ぶ声がなかった‥‥‥」と落ち込んでいる。


「えっ、呼んでいたわよ」とソフィア


「えっと確か、アレクちゃん、かわいい、だったかしら」とアリシア


「えっ、そう、あ〜ならよかった」と頭の後ろに手を組んで嬉しそう。


みんなが顔を見合わせて笑っていた。


「あっ、でも、可愛いかぁ」とアレクが照れている。


「ねぇ、ご主人さま、私、可愛い?」とアレク


「うん、可愛いよ」とアレクの頭を撫でる。


そこに反対側に来たエイミーが俺の手をとり、自分の頭に置いた。


そっちもナデナデしてあげた。


と、その後ろに、アイリスが並んで、反対側には、アデルが並んでいた。


その4人で終わってくれてよかった。


屋敷の中に入っても、まだ外の歓声は聞こえている。


当分、オーリス王国では屋敷から出られません。


やっぱり人がいない山荘にいくことにした。



セバスチャンに説明したら「それが、ようございます」とすごい顔で言われた。


俺たちが観衆に顔を見せたのがバレた。


山荘に行く前に、買い物をする必要があったので、顔が知られていないボールドウィン王国に来た。


買い物は、ボールドウィン王国でするようにしたけど、最近は以前のように買い物をしていないでの、まずはショッピングをする。


野菜、果物、お菓子、すぐに食べられるもの、パン、お肉などを買い漁る。


ほうれん草、にんじん、ピーマンなどなど、で当たり次第に買っていく。


パンも大量に買うことにしたけど、一件で済ませると、他に買う人のために良くないので、数件に分けることにした。


それも味見した後に、 また1人が入っていて1つのパンを買って店から出てきて全員に行くのパンを開けて味見をする。


美味しければパンを多めに買うと言う感じにした。


食料品はこれで充分だろうと思うくらい買ったので、あとはショッピングをすることにした。


今はセラフィーナとシャーロットがいないからといっても、 やっぱり入っていくお店は女性専用の店。


今日は女性陣が2人少ないだけで11人いる。


あと何時間ぐらいでショッピングが終わるのかな。


俺はお店に置いてある椅子に座って外を眺めながら全員の動きを把握することにした。



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💚 お読みくださりありがとうございます。😄


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この物語は異世界の物語であり、空想の物語ですので混同されることがないようにしてください。


🍎 基本的に週末に連続で投稿していきます。それまでは時間が許す限り書き溜めていきますので、よろしくお願いします。🤗

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