第409話 ボールドウィン王国での休み

俺たちは屋敷を見にきたけど、温泉街でゆっくりするために、ここにきている。


今回は、お姫様が3人もいる、総勢、15人にもなってしまったけど、王族が街に出てくる時は、こんなもんじゃない。


警護の人たちが大勢いると思うし行動の制限があると思う。


でも、今回は姫が3人もいるけど、自由に動けるみたいだからエレノアも嬉しそう。


俺はエレノアの、もしものことがあるといけないので、俺のそばを離れないようにと、言ったら、俺の腕にしがみつく結果になった。


もう、歩きづらいったら‥‥‥


と考えていたら、反対側の腕をアリシアが握ってきた。


両手に花となったけど、、怖いからやめてほしい。


目には見えないけど、火花が飛んでいるような気がする。


俺は両手に花の状態で、温泉街を歩いていく。


土産物、お饅頭なども売っているから、たくさん買って、今、食べるものと、異空間収納に入れていくものを買っていく。


かなりの大量なものを買っていくから、どこかの貴族様かい?っておばちゃんから聞かれたこともあった。


売っている温泉まんじゅうも連続して食べるときついけど、時々、出して食べる分には、いいと思うから、いろいろなものを買っていく。



国を助けたり、王族を助けたりしても、与えられるのは、貴族の地位だけになるから、貢献度に応じて、爵位が決まるみたいだけど、もう貴族の地位はいらないけど、その国で、これからも何か起きたりする時には、必要になることもあるな。


他国の貴族と、その国の貴族では、また、意味が違うんだよな。


屋敷をもらうことになったけど、その一因は、姫を冗談でも、押しつけられそうになったからだ。


もう嫁さんは入りませんよ。


姫をもらうよりも、言えないけど、屋敷の方が良い、いつでも瞬間転移して温泉街にくることもできるし、屋敷にも温泉があるからね。


俺たちは、野菜や、果物、調理したもの、パン、調理した魚、揚げ物、ケーキ、お饅頭などを買い漁る。


どうせ異空間収納の時間が経過しない方に入れておくと腐ることもないから、大量に購入していく。


歩いていると温泉街なのに、女性の洋服を販売している店を見つけてしまった。


みんなは、まだ、見つけていないみたいだから、俺は通り過ぎようとしたんだけど、アレクが「あっ、このお店、入ろうよ」と言ってきた。


「うん、入ろう」

「ちょっと、入ろうか」

「そうだね、入ってみよう」とか、言いながら、エレノアが俺の手を取り店に引き摺り込む。


店に入ってみると普段の洋服が売ってあるし、この言うところの特徴として、際どい下着とか、ヤバそうな下着も端に売ってある。


このお店は、温泉街に住む人たちが買うような洋服と、観光客が通うなものが置いてある。


俺は、一度は店に入ったけど、商品を見て、また、外に出てきた。


もちろん、検索魔法でサーチすることは忘れない。


怪しい奴が近づくのを監視することにした。


まぁ、こんな温泉街に怪しい奴はいないと思うけど。万が一ということもあるからな。


店の商品を選ぶのに2時間、かかった。買った商品は、俺の異空間収納に入れたけど、エレノアがお金を持っていなくて、俺が出したけど。


エレノアが買うような服は、この店には置いていなかった。


それは、そうだろうな、ここの店は、平民が入るような店だから、王侯貴族が買うような店じゃない。


まぁ、エレノアが普段、買うことができないようなものを買ったみたいだけど、何を買ったのか、わからない。


俺たちは、洋服を売っている店を出て、また、歩いていく。


そうすると、歓楽街に入ってしまった。


なんだか、綺麗なお姉さんが立って、読んでいるけど、行かないよ。


だって、メンバーが、俺を取り囲んでくれたから、あまり見えもしなかった。


なんだか、すごいな。


歓楽街を通り抜けて、もう屋敷に帰ろうかと言う話になったから、俺たちは全員で誰もいない路地にきた。


「こんなところに来て、何をするんですか?」とエレノア


「人に見られないようにして、徒歩で帰るより楽だから瞬間転移するよ」


「あっ、そうなんですね」とエレノア


「じゃ、行こうか」と言って全員で屋敷に瞬間転移してきたけど、そう言えばエレノアは転移は初めてないのか?


「わっ、すごい、もう屋敷の中なんですね」とエレノア


「うん、初めてだったらから大丈夫だった?」


「はい、クリス様と一緒なら」と言われたけど、無視しておこう。


さあ、今日は料理を作ってもらおうかな。


「俺は、ちょっと研究するから、料理は任せてもいい?」


「あっ、いいよ、私たちでしておくよ」とアリシア


「じゃ、エレノアもみんなの手伝いしてね」


「はい、わかりました」


俺はみんながいるキッチンから歩いて2階まの自分の部屋に入って、今までのことを考えてみる。


今回の俺たちは犯人を一切、見ていないから、なんだかボールドウィン王国の亡霊の仕業のような感じがする。


もちろん、亡霊なんていないと思うけど。


う〜ん、どうするか?


あっ、でも、この一件は、一応だけど、かたがつきそうだから、聖属性の魔法を使った時のことを思い出す。


俺が、あの時、聖属性魔法を使って限界突破みたいな感じで突き抜けたように思えたこと。


と言うことを考えれば聖属性魔法だけじゃなくて、すべての魔法について限界突破みたいな感じができるのか?


俺は強い魔法を使っても大丈夫なように自分で空間を作って、その中に入ってきた。


この中だったら、今は誰もいないから強力な魔法を使っても大丈夫だと思う。


俺は、あの時の感覚を思い出しながら、火の魔法のファイヤーボールを作ってみるけど、う〜ん、ただ、作ればいいんじゃないよな、難しい。


まぁ、ものは試しに最大級のファイヤーボールを作ってみよう。


右手を出してファイヤーボールをイメージする。そして、それを大きくするけど、大きいだけじゃダメだから火炎のような高温で威力が猛烈なファイヤーボールをイメージしてみる、山の噴火する時に出てくるマグマのような火炎をイメージする。


右手を精一杯伸ばしても熱くなってきたので、大きさばかりをイメージするんじゃなくて同じ威力で10センチくらいのファイヤーボールをイメージする。


そしてボールの中に火炎を猛烈な勢いで回転させる、そして前、50メートルのところに向かって投げつけた。


ズゥシンッ、と大きな音がして、空間を揺るがす。


う〜ん、でも限界突破にはなっていないな。


あの時は実際に、やらなきゃいけないと思って聖属性魔法を使ってみたら限界突破が起きたから、そう思わなきゃいけないのかな。


例えば俺の目の前にウルフが立っているとしたら、そのウルフを倒すためにはと言うイメージでファイヤーボールを作ることにした。


大きくするじゃなく、できるだけ、小さく、そして目標を追うようにコントロールできるように練習する。


イメージ的にはわかっちゃいるんだけど、実際に限界突破をやるとなると凄く難しい。


今もファイヤーボールは右手の平の上で、小さく5センチくらいだけど、もっと小さくしていく、もっとだ、もっと‥‥‥小さく、小さく、威力は変化せずに、維持しながら、小さく、できるだけ小さく、それをウルフを思い描いて投げつける。


ズズゥンと先ほどよりもいい感じだ。


今の火炎の大きさは、1センチもないけど、威力は増した。


俺は、さらにファイヤーボールを練習することにした。


俺の部屋にノックの音がして、誰かが入ってきたけど、俺にはわからない。


入ってきたのは、エレノアだ。


「あれっ、いない」

「ここにも、いない」

「ベットの下にも隠れてない」

「あれっ、どこにいあったんだろう」


「クリス様〜」と大声で読んでみた。

「クリス様、ご飯ができましたよ〜」と大声で読んでも、返事はない。


「おっかしいな〜」と言いながら下へ戻ると「クリス様、いませんでしたよ」


アリシアがジャネットを見て「空間にいるみたいですね」


「今は邪魔しない方がいいでしょう」とジャネット


「へっ、空間?」エレノア


アリシア「そう、空間、あなたも勇者物語を読んだことがあるんでしょう」


「あっ、はい、あの空間ですか?」


「そう、その空間ね」


「先に食べていましょう」








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る