【 異能の転生者 】勇者への道、救世主への道、英雄への道……

第359話 オーリス王国帰還

俺たちはライオネル公国から、ここオーリス王国に戻ってきた。

入口からではなく、俺の部屋に全員で転移してきたので、 セバスチャンに帰ってきたことを知らせに行ってもらう。

この屋敷の管理は全てセバスチャンにお願いしているから、いつ、帰ってきても綺麗に掃除もしてあるし、すぐに、最近は俺が好きになったコーヒーの用意をしてくれる。

もちろん紅茶もあるから、いつでも飲める。

幼年組はオレンジのジュースになったり、牛乳の時もある。

「ファー、今回も精神的に疲れた〜」

ここには、執務デスクと全員のテーブルと椅子とベットが置いてある

執務デスクは俺専用だ。

時々、コリンが座って書いていることもあるけど。

俺は熱いコーヒーを飲んで、ベットに寝そべる。

今、ここにいないのはシャーロットとセラフィーナだけ。

この二人は、それぞれの城に戻っている。初めからこないつもりで昨日の温泉も来なかった。

だから、ここには神獣たちと初期メンバーだけになる。

ベットに寝そべりながら顔の目のところに手をやる。

そしてウトウトしてしまう、そうすると、また、前の夢のような感じに引き込まれる。

俺が夢の中でいるのは、また白い空間、そこを歩いても、歩いても、ずっと白の空間が続いていく。

どこまで歩いても白の空間

どうして俺は、こんな夢を見るのか？　いまだにわからない。

！、俺は、寝そべっていたベットから、そのまま、違う国にある屋敷に転移してきた。

ここには屋敷の庭の端に小屋があって、初めて空間を体験したところだ。

俺が急にいなくなることを心配しないようにジャネットには念話で連絡した。

「ハァ〜いつものことだけど、本当に急にいなくなるわね」とイザベラ

「うん、まぁ」とアリシア、という会話が聞こえる。

ジャネットがフォローしてくれる「ご主人さまは、何かヒントを見つけたみたいでしたよ」と

＊

俺が屋敷の庭に転移して、歩いて、小屋の鍵を解除して、階段を降りていく。

別に一気に行ってもいいんだけど、俺はなぜか、普通にいくことにした。

階段を降りてしまうと、狭い部屋がある。

この狭い部屋に、空間の魔法陣が書いてあって、魔力を足すと空間への起動が始まる。

そして床を剥がすと空間の研究資料がある。

この空間が、俺の夢の原因なのか？」

夢の空間は、俺が初めて入った空間に似ている。出ようと思っても出れなかった、この空間。

ここに何があるんだ？

俺は以前も詳細に調べたはずだが。

前回と違うのは、俺が勇者だと言うことだけ。

それが何かに影響するのか？

もし勇者が影響するという事があれば、これを作ったのは勇者本人か、あるいは関係者だ。

前回は本を見つけても研究ノートだから名前何か書いてなかった。

俺は、勇者という言葉が 引っかかったので勇者だけが使える魔法を使いながら部屋を探してみる。

俺が勇者の魔法を使うと、体から青いオーラが発してきた。

俺が魔法を使う場合に、ノーマル状態で使う場合と、勇者のオーラを使いながら使う場合と、もう一つ、神としてのオーラを使う場合がある。

普段から使っているのは、ノーマル状態の魔法だけ。

意識次第なんだけど、何も意識していないと、ノーマル状態の魔法を使っている。

１段階、ギアを上げると勇者としての、魔法を使うことになる。

さらに普段は使うことはないけど、神としての力を解放するギアがある。

まずは、ノーマルのパワーを使って魔法陣に乗って、瞬間転移してみると、以前の来た事がある空間に出た。　それは物が置いてあるから、すぐにわかる。

また、転移した空間から魔法陣の上に戻ってきた。

そして、この魔法陣から、勇者のパワーを使うことにする

勇者の輪パーを使うと魔法陣の輝きが違う、色な勇者特有の色の青に輝く、魔法陣が軌道を始める。

起動した魔法陣が、俺を転移させる、瞬間的に俺の目の前が黒くなり、また眩いほどの明るさになった時に、俺は目を開けると、そこに先ほど、確認した空間ではなかった。

出た空間には、何もない、ということは、違う空間？

どこだ、ここは‥‥‥

俺はキョロキョロ見渡してみるけど、何もない空間に中だ。

説明しようもない白い空間。

先に確認する必要があるのは、もう一度、試しに戻れるか、まず、確認することにした。

ここには、魔法陣はないから出た場所で、先ほどと同じように、勇者のパワーを使いながら、、戻るイメージで小屋の魔法陣を起動させてみる。

そうすると、戻る事ができたので、ホッとした。

もう一度、、同じようにやってみると、先ほど、いたと思われる空間に戻る事ができた。

俺に夢を見せて、何を見せいたいのか？、第一にそんな存在がいるのか？

俺は、この空間を調べてみることにした。

まずは検索魔法で大きさを確認してみる。

どこまで、この空間が続いているのか？

わからないくらい大きいから、魔法を送れば送るほど、先に進んでいくけど、止まらない、それほど巨大な空間ということだ。

でも、俺の検索魔法は、色々なことはわかるけど、大きさが確認できないんて、ちょっと異常だ。

というのは、俺の魔法到達範囲を超えていると言うことだ。

俺の魔法は、この星の反対側でもわかる魔法だよ、それを超えているなんて‥‥‥、調べようがないほど、空間が四方八方で買い、と言うことになる。

なんだか、宇宙にいるみたいな感じがしてしまう。

無限大に広がる宇宙、でも、ここの空間は白い。

宇宙なら、黒いけど、黒いと言うよりも、闇。

太陽の明るさが届けば明るいはず。

でも、ここは白いから宇宙じゃない。

これは王国の天文学の学者が書いた文献を見た事がある。

でも、あくまでも、、そうだろう、と言うことでだ。

宇宙に行った人なんかいないから。

！、あっ、そういえば、今、思いついたけど、神は、どこにいるんだ？

もしかして、ここが神の領域じゃないだろうな？

もし、仮に、そんな領域があったとしたら、誰が作ったのか？

何の目的で作ったのか？

もう一度、検索魔法をかけようとしたけど、　！、思いついた事がある。

魔法に頼らず、俺の感性というか、それだけで、やってみようと、どうしてか、わからないけど、思いついた。

魔法に頼らず、言葉では、感性が該当するか、わからないけど、とにかく、感性という名の、なっだかわからないのをイメージしてみる。

どうなるか？

いや、待てよ、と思って、もう一度、勇者のパワーを使い、空間から外に出てきた。

魔法陣を展開してある小屋の階段を登り、外に出てきて、ジャネットに念話してみる。

「俺だけど、急で申し訳ないけど、ここがわかるよね」

返事はすぐに帰ってきた。

「じゃ、全員で、ここにきてくれる」というと準備していたように、すぐにきてくれた。

「どうしたのよ、クリス」とイザベラ

「うん、それがね、新しい空間が見つかったんだ」

ソフィアが「えっ、新しい空間？」

「うん、そうなんだ」

「それで‥‥‥」とアリシア

「ちょっと俺の行動の変化を注視して欲しいんだ」

「つまり、普段と、どこが変わっているか、見てほしいと？」とジャネット

「そう、その通り」

「ご主人さま、分かりました」

と言って俺たちは小屋に入り、階段を降りて、魔法陣に俺だけが乗り、みんなは壁際に待機する。

「時間がかかるかもしれないから、交代で待っていれくれる？」

「はい、わかりました」と言ってくれたので、俺は、一度、魔法陣から出て、テーブルの上に食べ物とお菓子とジュースを用意して、魔法陣に入り、

「じゃ、いくよ」と言って俺は、同じことして、空間に入った。

そして「ジャネット、聞こえる？」

「はい、ご主人さま、ちゃんと聞こえます」

俺は、主にジャネットと連絡をとりながら進めていく。

「今いるのは空間だけど、俺が作る空間に似ているけど、違うみたい、この空間を作るときには、勇者のパワーを使ってできる空間なんだ。

でも俺が作る空間と同じように、真っ白で何もない空間だけど、俺の探知魔法でもわからないくらい広い」

俺は空間で見たままをジャネットに言っている。

それをジャネットが、全員に話している。

「色異空間だから、飛ぶと壁がどこにあるか、俺でもわからないから飛ぶことは控えたい」

この空間に俺一人で来たのは、安全性がわからないからだ。

突然、でらなくなる可能性もあるからだ。

本来なら全員で来たほうがいいけど、メンバーの中では神獣たちよりも俺の方が対処ができるはずだから。

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２０２３年２月１９日

今まではプロローグ７で終わっていたのを、プロローグ１０までに増やして変更しております。

特にライラとアルベルトのシーンは大幅に変更を行いました。

変更がないシーンもありますが、特に力を入れたのはプロローグ９、１０です。

ライラとアルベルトのことを書いてあります。できたらお楽しみください。

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