第347話 魔物大量出現7
俺は、さも、俺の方が上位にいるという感じで将軍に話す。
一度でも下手に出ると、将軍は態度を変える奴だと思うから。
そうすると他国だけど、俺の貴族のくらいなんか、たぶん、俺の方が上だと思うし、なんたって俺は公爵だから。
公爵が、現場に出てくることはない、せめて出てくるのは貴族の伯爵くらいが最高だろう。
貴族は政治をして、軍人は軍を指揮するのが仕事だし、たぶん俺の方が年下だけど、関係ない。
しかも、俺は身分証を出して、この態度をしているので。
「まったく、ここにいる者を見てみろ、怪我人や死人だらけじゃあないか」
「はい、もしわけありません、私の不徳のいたすところでございます」
「本来なら現場責任者である貴殿は命で補うところだぞ」
「はい、王にお伺い立てます、必ずやお約束します」
「では、王に任せよう」
「ははっ、申し訳ありません」
「では、あとは、任せたぞ」と言って俺たちは乗ってきた馬車に乗り込んだ。
馬車が、走り出した時に、俺は、ため息を漏らした。
何だか、似合わないことをした。
「クリス、お疲れ」とアリシア
「本当に、いつものクリスじゃなかった」とコリン
イザベラが「本当に格好、良かった」と、つい言ってしまって、顔を赤くしている。
ソフィアが「本当に、あんなクリス、初めて見ました」
セラフィーナが「本当に格好良い」
シャーロット「本当に‥‥‥」
何だか、女性たちには、評判がいいみたい
ジャネットが「本当に大変でしたね、で、これからどうします?」
「そうだね、何にしても、一度、お城に戻らないと」
「そうですね」
俺たちは馬車に揺られながら、ゆっくりとする。
本当に魔物出現から、忙しいけど一気に殲滅できて時間が掛からなくてよかった。
でも、この国は嫌な感じがする。
また、あの王様に会わなけりゃいけないなんて‥‥‥
気が重い
でも、頑張らなけりゃ
お城に着いた、馬車よりも早く馬が伝令で伝わっていると思う。
それができないような現場将軍もいるけど。
お城に馬車が、着いてしまった。
俺は元気を出して、階段を登っていくけど、足も重い。
何だか、ここにいるだけで気を吸いたられるから、早めに切り上げる。
オズワルド王に会議室で話をして、俺たちは早くお城から出てきた。
お城から出るときに、検索魔法でサーチをしてみると、ある部屋が気になった。
しかし俺たちは、そのまま、気持ち悪い城を後にした。
そのまま、帰ってもいいけど、女性たちのショッピングを楽しみたいと言う希望を断ってまで、俺はライオネル公国に戻ってきた。
ライオネル公国に戻ってくると嫌な感じが消えた。
ライオネル公国では、王女のセラフィーナもいるから、お城では待遇がいいから、もちろん国賓クラス。
お城では多くの部屋があるし、ここでも俺たち専用の部屋があるから。
アリシアが「クリス、どうして、オズワルド王国じゃ、ダメなの?」
「それはね、あの国が、何かの実験で魔物を作ったからだよ」
イザベラが「えっ、あの国が主犯の国なの?」
「うん、そうみたいだね」
コリンが「どうして、わかったの」
「お城を出るときに、城全体をサーチしてみたら、地下に実験施設があったからだよ」
ソフィアが「実験施設が地下に‥‥‥」
それを聞いただけでも気持ちが悪くなるだろう。
実験をしていたのは、やはり瘴気の実験だ、たぶん、それを使って、どこかの国を壊滅させるつもりだったと思われるけど、それが失敗して自国が危なくなったんだと考える。
しかし瘴気を人工的に作ることを考えること自体、おかしい、
俺は城を出る時に検索魔法でサーチした時に、そこにいた人物にマークをすることを忘れていない。
一瞬だったけど、話し方や、立ち位置から見ても上司と思われる奴にダーゲットを絞る。そして部屋にもマークをしておいた。
部屋で、なにが行われているのか、確認するためにも必要だから。
マークした奴がいなくても確認することができるように、これは初めて使うことになる。
俺たちは、ライオネル公国に借りている部屋でゆっくりしようと思ったけど、思い出したように、そういえば夏に楽しんでいた海辺の屋敷に行くことにした。
まだ、ライオネル公国のお城は慌ただしいから。
海辺の屋敷に行く人と言って手を上げさせると、全員が手をあげた。
セラフィーナも行けるみたいだ。
なので、俺たちは、ライオネル公国にある、海辺の屋敷に瞬間転移してきた。
もちろん、俺は夜になるのを待っている。理由は、女性に夜這いをかけるため。
だったら、良いけど?、違うよ。
わかるよね、今回は誘拐とかは違う。
そして、今回は、ジャネット、パトリシア、ロゼッタ、アレク、アデルに声をかけている。
エイミーとアイリスは、女性たちを守ってもらう。
本当は、俺一人で、しようと思ったけど、今回は、今までとは違う感じがするから、神獣たち5人と共に行動する。
今回は、メンバー全員に話している。
俺が実験室の状況を確認することにしている。
今は、まだ昼間だし、実験室では何も行われていないし、誰もいない。
でも、以前は、ここにきた時には、夏だったけど、今は冬だから、泳げない。
でも泳ぐわけじゃないけど、海をじっとみるのもいいな。
今、全員で、海に降りてきているけど、それぞれが、砂で遊んだり、貝殻をとったりしているし、アイリスとエイミーは砂でトンネルを掘っている。
何だか楽しそう。
アイリスとエイミーが砂でトンネルを掘っていると、その横ではアデルが、砂で城を作っているけど、うまい。
しかし海辺なので今日は、風が強く吹いている。
アリシアがヒラヒラのミニスカートで降りてきているけど、スカートの裾を手で押さえている。
「アリシア、ちょっと」と言って手で呼んだ。
俺は、アリシアのミニスカートが気になり、ゆっくりできないから、アリシアを呼んで、久しぶりな土魔法で小さい家を作って、異空間収納からアリシアのバックを取り出して、着替えてもらった。
まぁ、俺以外には男はいないけど、何だか、いつ見えるかわからないと言うのもスリリングに満ちているから、良いけど。
アリシアが選んできたのは、ズボンだった。
これで安心してゆっくりする。
もう少しすると夕日になることだと思うけど、海と夕日なんて最高だよね。
エイミーとアイリスとアデルが砂まみれになっている。
俺たちは、暖かい洋服に着替えて、俺が土魔法で作ったテーブルや椅子を利用して、異空間収納から食べるものを出して並べた。
焼肉も良いけど、後片付けが時間かかるから、飲みものは紅茶やコーヒーを出したり暖かい牛乳を出した。
あとは俺の火属性魔法で焚き火を出して暖かくしている。
その前に、きれいになる魔法でアイリスとエイミーとアデルの手と足と洋服を綺麗にする。
「じゃ、みんなご飯、食べようか」
「はい、いただき〜ます」と言ってサンドイッチを食べる。
食べている時に、ライオネル王から通信魔法で音声が入ってきた。
「はい、こちらクリスです」
「おお、クリス様、また、大量まではいかないけど、魔物が出ておるので、お願いしたい」と言ってきた。
俺は「座標はわかりますか?」と言って、それを聞いて、直接、現地に飛ぶことにした。
しかし、それを聞いていたメンバーは、不満顔。
「暗くなる前に、ちょっと言ってくるね」と告げて、それはすぐに転移した。
あたりは暗くなってきているけど、俺のサンドイッチは残してきたので、早く帰らないと食べられてしまう、なんてことを考えながら、目の前を確認する。
消したはずのところに、まは小さい瘴気が出て、魔物が少し出てきている。
「おかしいな」
俺は、一応、魔物を氷魔法で消して、瘴気も聖属性魔法で消して、地上に降りてみた。
瘴気が発生していた中央に降りてきた俺は、光ものを見つけた。
しかし、それを手にすることはせずに、放置しておいた。
この光ものはマーカーで確認することをしてから、すぐに帰ってきたら、もう残したサンドイッチはなかった。
「あれっ、サンドイッチは?」
「あっ、ごめんなさい、食べちゃった」とアデル
遅くなるかもしれないから、食べてしまったそうだ。
が〜ん
でも大丈夫、異空間収納から、もう一つのサンドイッチを出した。
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