第342話 魔物大量出現2
近隣諸国に大量の魔物が出現している。
関係する国は、オーリス王国、リッチェスト国、ライオネル公国、オズワルド王国になるけど、オズワルド王国には知り合いもいないから、どうしようか迷っているけど、時間が迫っている。
オーリス王国の担当のシャーロットとジャネットとロゼッタ、ソフィアは、瞬間転移して行った。
リッチェスト国もパトリシアとイザベラ、アレクとアデルが向かった。
俺たちは、セラフィーナ、アリシア、アイリス、とエイミー、コリンになるけど、もう少し応援が多い方がいいと考えて、コリンをオーリス王国に援軍として俺が連れて行った。
そしてリッチェスト国にはアイリスが応援のため自分で瞬間転移していった。
つまりオーリス王国もリッチェスト国も5人体制になる。
ライオネル公国にはセラフィーナとアリシアとエイミーと俺の4人体制とした。
俺が検索魔法のサーチで確認していうと、オーリス王国で戦闘が始まったみたい。
今、ライオネル公国の状況では、まだ数分の余裕がある。
リッチェスト国も確認したが、まだ、戦闘は始まっていない。
俺はライオネル公国から、オーリス王国のシャーロット王女の近くに転移してきた。
シャーロット王女は火魔法を放とうとしているところだった。
急に現れた俺に驚いて、魔法が発動しなかった。
俺の目の先には蠢く魔物がいる、なので俺は火力を抑えて火炎魔法を魔物に向けて放つ。
そうすると目の前にいた魔物が、数百メートルの魔物が一瞬にしてチリとなってしまう。
シャーロット王女が驚きの声をあげることもできずにいる。
その場にいた兵士も、全員が、驚愕の表情をしている、中には口を開けたままの兵士もいる。
そんなことを構いもせずに、俺は、もう一度、火の魔法ではなく、威力が強い火炎魔法を威力を抑えて、魔物に向けて放つ、あとは結果は見ないで、瞬間転移して、戻ってきた。
ライオネル公国に戻ってきて、魔物を確認してみるけど、リッチェスト国の方も戦闘が始まったみたい。
俺はここにいるセラフィーナ、アリシア、エイミーに向かって、じゃ、行こうか、と言って、全員で同じ場所に瞬間転移してきた。
上空から偵察した丘に瞬間転移してきた、ここには魔物はいないのは、瞬間転移する前に検索魔法で確認している。
丘から魔物を見下ろしてみると、やはり、ライオネル公国が一番、多くいると思う。
魔物の中には赤い目をした魔物がいるので、魔獣という種類だと思う。
まぁ、あんまり種類は関係ないから、一網打尽にするだけだから、個別に相手をすることはない。
俺とセラフィーナが共に行動をする、そしてアリシアとエイミーは一緒に行動するけど、危険な場合は、エイミーが瞬間転移で戻るように言っておく。
だから二人が離れないように行動することと言っておいた。
アリシア視点
これだけ大量に発生した魔物に対するなんて初めてだけど、どこの国でも今までにないことだそうだ。
ちょっと残念なのは、クリスとパートナーを組めないこと。
これはクリスが決定したことだから仕方ないけど。
たぶんクリスは、戦闘能力で分けたと思うし、安全のため、エイミーをつけてくれたと思う。
エイミーがいれば瞬間転移ができるから、安心だけど。
なんてことを考えていると、どこかで、すごい爆発音が聞こえてきた。
たぶん、こんな大きな爆発音がする魔法を放つことができるのはクリスだろう。
私も頑張らなきゃ、目の前に迫っているゴブリンに対してファイヤーボールを発動させる。
私も練習の成果から、かなりの威力があるファイヤーボールを放つことができるようになっているので、それを実際に試してみることにした。
私が放ったファイヤーボールは魔物に向かって、すごい勢いで飛んでいき、数体の魔物を倒した。
以前だったら、こんなスピードで放つことができなかったけど、修行の成果ですごい勢いになっている。
しかも爆発する範囲も大きく広がってきているので、目の前に迫ってきたゴブリンに対して2回目のファイヤーボールを用意する。
そこに横にいるエイミーが「ちょっと、そのままで」と言ってきた。
なんだろうと準備したまま、待っているとエイミーも私の魔法に自分で作ったファイヤーボールを重ねがけしてきた。
「はい、これで準備完了です」と言ったので、巨大になったファイヤーボールを魔物に向けて放ったら、威力が凄すぎて私の方まで突風が吹いて飛ばされそうになった。
私が放ったファイヤーボールの着地地点を見てみると1面は焼けこがれて魔物が100以上は討伐することができた。
「エイミー、すごいよ」と言ってエイミーと手を取り合って喜んだ。
エイミーも嬉しそうだけど、今は戦場だから。
私がファイヤーボールを2発、打つ間も、近くで爆発音がしている。
それも立て続けに、そしたら、音がしなくなった??
あれ、どうしたんだろう?
俺の視点
俺は魔物に攻撃を加えながら、アリシアのチームのことや他のメンバーの状況を確認してみている。
今度は、リッチェスト国の方に瞬間転移した。
そしてパトリシアの横に瞬間転移で現れて、爆裂魔法を違う場所にいた魔物に向けて4発ほど放って、かなりの魔物が討伐できたので、話すこともなくセラフィーナの元へ戻ってきた。
俺の目の前にいるセラフィーナは、俺がいなかったことに気がついていない。
まぁ、消えて、戻るまで、3秒くらいも立っていない。
セラフィーナは氷魔法のアイススピアを放ったり、ファイヤーボールを放ったりしている。
もちろん基礎魔法は全員が展開していたのを確認している。
この基礎魔法は、自分の体を守ることにもなるくらい、優れた魔法だから、かなりの強敵なじゃないと傷をつけるのは難しい。
全員が、訓練した結果だし、神獣たちも、ウルフの出現以来、基礎魔法を練習することを忘れていない。
だから全員が魔法力が異常に上がってきている、もう常人レベルどころではないけど、誰でも魔法を使いすぎれば魔力欠乏症に陥ることはある、昔の俺のように。
魔物には、俺たちメンバーだけじゃなく、兵士や騎士も冒険者も手伝っている。
しかし、これだけの数としては、味方の兵士や騎士や冒険者の火力が足りていない。
次から次から、溢れてくる魔物には一対一ではダメ出し、目の前に迫らせるような戦闘方法では意味はない。
だから剣を振り回して戦っていたんじゃ、後ろからどんどん増えてくる魔物に対処できなくなる。
それほど魔物は多い。
俺は、アリシアとエイミーとセラフィーナを3人で行動させることにした。
つまり俺は遊撃隊として自由に動く。
「エイミー、二人を頼めるかい」
「うん、いいよ、ご主人さまのためなら、頑張る」俺はエイミーの頭を触って撫でてあげた。
「じゃ、頼むよ」と言って俺は上空に飛ぶ前、アイリスと念話を開いた。
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