第333話 ウルフとの戦闘説明
ブラッドフォード大公国での戴冠式を無事、終えて、関係する国の人を、送っておく前に、ウルフとの戦いを説明しなければならない。
ある程度は、魔法通信で話しているけど、これだけ、関係する国が揃うことはないと思うので。
今は、広い部屋に、加盟国が集まっている。
オーリス王国、ダイラス連邦、サイラス王国、ライオネル公国、リッチェスト国、ブラッドフォード大公国の6カ国になる。
王族だけではなく、連れてきた騎士、文官も部屋にいる。
ここでは、俺しか主導することができないから、俺が前面に出て話をすることになる。
俺がボードに下手なイラスト書きながら、説明をしていく。
その時に、多くの説明しなければならないことがあったけど、空間のことも、飛行魔法のことも、オーリス王国の屋敷を襲ったウルフのことも、話すことにした。
じゃないと説明できないから。
辻褄を合わせることで嘘をつきたくないから、全員が俺を勇者と救世主としては、知っているんだから、でも神は言わないけど。
今は神は関係ないから、全てを勇者としての能力だと思ってくれればいいから。
余計な誤解は生みたくない。
俺が今まであったことを話し終えると全員が、何も言わない。
もちろん、俺が死んだことは伏せている。じゃないと勇者だから復活までしたと思われるから。
勇者でも特殊な能力を持っていても、人だから、普通であれば、勇者でも死んでしまうことはあるから。
オーリス王「では、ウルフという奴は逃げていると」
「はい、まさか、もう一人出てくるとは思っていませんでした。すいません」
オーリス王「いや、あなたが謝ることではない」
シャーロット「そうですよ、クリス様は、ウルフに一人で対峙することをしたんですから」
「でも、奴を逃したことは事実です」
ダイラス連邦首長「う〜ん、次の対策を立てるべきですね」
ライオネル王「そうですね、ここで一人に任せるのではなく、ことは緊急を要するわけですから、全員でことにあたるべきかと」
ブラッドフォード大公国王「しかし、クリス様が、対処できないのに、我々では、手に余ってしまいますぞ」
オーリス王「その通りなんだが、しかし厄介なことだな」
「申し訳ありませんが、人の手には、余る者であることは事実です。俺は他の国には、俺に知れせるだけで構いません、ウルフを、どうにかできるのは、俺だけです」
「そう言ってもらえるとありがたいが、任せてばかりでは」とオーリス王
「ウルフも、もう一人の奴も俺と同じ特殊な能力の持ち主です。ウルフだけでも非常に厄介なのに、もう一人がいるので、私でも簡単には行きません。もし、私が殺されるようなことがあれば、人類は終焉を迎えてしまいます」
「俺は、ウルフの顔も知っていますし、もう一人の奴は顔を見ていませんが、気配はわかります」
「しかし、その二人が、今は、どうやってかわかりませんが気配を経っています」
「俺には、探知魔法を使って、この星の検索を行うことができますが、その検索には二人は引っかかってきません」
オーリス王「う〜ん、そこが問題だな、クリス殿の探知魔法にヒットしないとなると、我々では、見つけようがない」
「結局は、クリス殿に頼るしかないと言うことですな」リッチェスト国王
サイラス王「私はクリス殿の魔法の能力の高さを知っていますが、我々が協力してクリス殿に動いてもらうしかないんじゃないですか?」
ライオネル公国王「サイラス王、以前、聞いた話だと、お子さんを誘拐されたと戦争を起こそうとしたのをクリス殿、一人に止められたと言っておられましたな」
サイラス王「本当に、あの時は、クリス殿がいて助かりました。もしクリス殿が私の前に現れなかったら、今は大変なことになっていました。本当に感謝しかありません、クリス殿」
「いいえ、サイラス王、私が勝手にしたことですから」
サイラス王「いや、クリス殿がいなかったら娘も、どうなっていたか、わかりませんから」
ブラッドフォード大公国王「本当に王族が事件を起こしてしまい、申し訳ありませんでした」
サイラス王「いえ、あなたが悪いわけじゃありませんから」
ブラッドフォード大公国王「これから私も、皆さんの協力を得ることおができますので、国をしっかり統治していきたいと思いますので、よろしくお願いします」
と言ってブラッドフォード大公国王は、頭を下げた。
俺は、ブラッドフォード大公国王の態度を見て、感心した。
「皆さんが、俺に協力してくだされば、必ずやウルフと、もう一人の奴を見つけ出すことができると思います」
「もちろん、ここにいる全部の国が、クリス殿に協力をすることを惜しむことはないと約束させてもらう」
全部の国の王が、頷いた。
「では、すべての国の方にお願いがあります。俺たちの拠点となる場所を用意してください。私は、瞬間転移が使えますので、できればお城の中に部屋を用意してくださると、助かります」
ダイラス連邦首長「それは、もちろんだ、クリス殿、逆に、こちらからお願いしたい」
オーリス王「では、至急に用意させてもらう」
「はい、お願いします」
ライオネル公国王「クリス殿、その大変、申し訳ないが、どなたか、女性たちに、国に常駐してもらうわけには行かないだろうか?」
「そうですね、緊急事態になれば、神獣たちは、俺と念話でコンタクトが取れます」
「でもウルフの奴と、もう一人の奴は、神獣さえも上回る能力を持っています」
でもコンタクト取りやすいようにしないといけませんので、みんな、どうする?」
「う〜ん、そうですね、いいと思います」ジャネット
「そうだね、緊急事態だからしょうがないね」アレク
「じゃ、誰が、どこに行く?」
「そうね、気になる国がある人?」
「あっ、じゃ私、サイラスが良い」とアレク
「じゃ、アレクはサイラス王国ね」
「あとは、どこでもいい?」
「うん」
「え〜と、私と、パトリシアとロゼッタとアデルとエイミーとアイリスだから、リッチェスト国には私がいくことにしようか?」
「エイミーとアデルとアイリスはライオネル公国で良い?」
「うん、いいよ」
「ダイラス連邦には、ロゼッタ、お願いするわ」
ロゼッタ「了解」
「ブラッドフォード大公国にはパトリシアお願いね」
「うん、わかった」
「ご主人さまは、オーリス王国ね」
「了解」
ということで決まった。
残りの女性陣は、俺のサポートをしてもらう。
リッチェスト国 ジャネット
ダイラス連邦 ロゼッタ
ブラッドフォード大公国 パトリシア
サイラス国 アレク
ライオネル公国 アデル エイミー アイリス
オーリス王国 クリス
に決まった。
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