第258話 迷宮へ(前半)
国交樹立や友好国に参加するか、しないかは話し合いを行わなければいけないので、しばらくの時間がかかるので、俺たちメンバー10人でリッチェスト国の迷宮に潜ることにした。
リッチェスト国は迷宮が多く存在しているので、初心者用の迷宮から、かなり困難と思われる迷宮まで、いろいろ存在している。
「迷宮に潜るなんて初めてだけど、迷宮って、どうしてダンジョンっていうんだろう?」
「知らな〜い」アレク
「‥‥‥そう」
迷宮の多くは、国が管理しているので、国の機関に聞いて、どの迷宮に潜るか判断ができる。
迷宮を管理している国の期間に出向いて、情報を聞くことにしたけど、本当に、この国の迷宮は数が多いみたい。
係官の人に事務所で説明を受ける。
「例えばですね、ここに迷宮があるんですが」
俺たちは全員で、地図を覗き込む。
「迷宮には、地下に向かう迷宮と、塔を登っていく迷宮があるんですよ」
「へー」
「この迷宮は、下に向かっていく迷宮なんですが、特殊で変わっていて、地下2階までは、初級レベルの迷宮なんですが、地下3階からは最上級で最困難な迷宮になるんですよ」
「へ〜、変わるんだ」
「だから初級の冒険者が、1階と2階までが簡単だということで、地下3階まで行って帰ってこないこともあるんです」
「危ないねっ」
「うん、ほんと」
「そして、こちらの迷宮は、塔になっている迷宮ですので、階段を登っていくんですが、まず、1階は、魔物は出ませんけど、2階からは小さなピクシーが出てくるんですよ」
「へーピクシーって妖精だよね」
「そのピクシーは 小さいし、すばしっこいんですよ。そしてピクシーが集まると人でも持ち上げてしまうんですよ」
「へ〜」
「人が、持ちあげられてしまうと、当然、高いところまで上げてから手を離すんですよね〜、それで、冒険者の方が、怪我をしたり、死んだりしていますから」
「怖いね〜」アリシア
「うん、怖い怖い」とアレク、なんだら嬉しそう
「 そしてダンジョンと言うのは、いつも同じことが起きるわけではなく、常に変化して変わっているんですよね、 だから迷宮って言うんですよ。」
「へー」
「 迷宮って迷うって書くでしょ、道が分かっていればダンジョン、つまり迷宮じゃないでしょ、 道が分かっていれば迷うことなく進めますもんね」
係官が話を進める
「 例えばですけど枚入った冒険者が地図マップしてくれていると、そこまでは簡単だと言うことがあるんですけど、確かに、そういう迷宮もあるんですが、常に変わっている迷宮の方が多いんですよ」
さらに係官が説明を進めてくれる
「 迷宮って言われるのは、本当に、コロコロ変わるから迷宮であって道が分かっていれば迷宮じゃありませんもんね」
さらに係官が説明してくれるが
「 まぁ前の冒険者が迷宮に潜ってみて簡単だと言えば、簡単な迷宮としてとして紹介しますが、冒険者の能力が皆さん違いますから一概に、こちらが、ここは簡単ですよといっても、その冒険者にとっては難しいと言うこともあるんです」
「なるほど」
「 だから本当のことを言えば、わからないのが実情ですね」と言われてしまった。
「 じゃぁ迷宮に潜るのに 名前と出身の国と村を書いていて下さい、死んだ時に知らせがいきますので」
なんだかすごい言われよう
「 あっ、それと迷宮に入ったときに冒険者の死体があったらギルドカードを見つけて持って帰ってください」
「はい、わかりました」
「 あなた方も注意してくださいね。ギルドカードだけになってしまいますよ」
「そうですね、注意しておきます」
「 まぁギルドカードがあるだけ良い方ですけどね」
「えっ」
「 だって名簿だけ書いて、いつまで経っても帰って来なくて、しかもギルドカードも戻ってこない人もいっぱいますから」
「はははっ」苦笑いするしかない。
担当者の人は、すごくあっけらかんとしている。
塔に 上っていく迷宮にするか、地下に降りていく迷宮にするのか。
自然にできている迷宮なんだから、安全か、どうかなんてわからないと、と言われたが、迷宮が、どうしてできるのかは、わかっていないらしいけど、攻略していくと、お宝が出現するらしい。
上に登っていく迷宮でも、下に降りていく迷宮でも、それぞれの階層に分かれているから階層主を倒してフロアを制覇すると言うことでお宝が出ることもあるらしい。
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注:
ジャネット フェニックスの神獣
ロゼッタ ドラゴンの神獣
パトリシア クマの神獣
アレク トラの神獣
アデル キツネの神獣
アイリス グリフォンの神獣
エイミー ケロベロスの神獣
レイチェル この星の神
人間:アリシア、ソフィア、イザベラ、コリン、セラフィーナ、シャーロット
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